校長挨拶

 

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2019/04/26

平成31年度第1学期始業式校長式辞

| by urayasuminami-h
 あらためまして、おはようございます。
 さて、平成31年度の幕開けとなります第1学期始業式に際し、皆さんに少しお話をしたいと思います。
 先週の月曜日に本校に着任して、学校をいろいろとみて回ってみました。皆さんは歩いてみたことがありますか?
 たとえば、校門の通り沿いの藪には、詳しくないので種類はわかりませんが小型の海鳥が集団で過ごしていたり、裏門近辺の花壇にはチューリップや水仙などの花がきれいに咲いていたりします。でも、植樹された木々の中には、海風の影響からか枯れてしまったものも少なくないようです。歩いてみれば、しっかりと潮風も感じます。4階から眺めると本当に海がすぐそこです。さきほども少し話しましたが、本校にとっては目の前に広がる東京湾は切っても切れないものだとつくづく感じました。
 皆さんは、この「海」に何を感じますか。
 友達や家族といく夏の海水浴場でしょうか。あるいは、好きな人と手をつないで歩くロマンチックな海辺の風景でしょうか。はたまた、ごみがたくさん落ちていて、いつまでもなかなかきれいにならない千葉の海岸を思い浮かべるでしょうか。
 明治時代の作家であり詩人であった島崎藤村という人は、日本の海辺に流れ着いたヤシの実をみて、どこの国から来たのだろうか、その実がなっていた元の木は、今も茂っているだろうかと、遠い外国の風景を思い描き、自分自身に照らしながら歌に残しました。確かに、この目の前の海は、ここにいつまでもとどまっているのではなく、地球上のありとあらゆる国々にも、この海の水と同じものが流れているわけですから、海をみて、外国を思い浮かべることもあるでしょう。
 こんなふうに考えてみると、本校にとって象徴的な存在である「海」ということ一つとってみても、さまざまなことが考えられますし、想像していろいろなことを思い浮かべることができます。考えたり、思い浮かべたり、感じたりすることに何もルールはありませんし、方法もありません。皆さんの自由な世界であり、すべてが正解、間違いのない世界なのです。
 どうでしょうか。少し面白いと感じられましたか?こうして、自分が思ったことや思いついたことを、広げていってみたり、深めていったりすることを学問といいます。自分の知っていることを増やしたり、広げたりすることで、今の皆さんの目の前の世界が広がったり、深まったりしていきます。学問をしてみることは、実はとてもおもしろいことなのです。
 今日から平成31年度の学校が始まります。5月からは令和元年となり、新しい時代の始まりと世間では騒いでいます。私は、皆さんにこの記念すべき年の始まりに、いろいろな場面で、さまざまなことがらから、学び、広げ、深めていってほしいと願い、始業式の式辞にしてみました。未来は間違いなく皆さんの時代なのです。
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