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2017/01/12

2学期 終業式講話

| by urayasuminami-h

 皆さん、おはようございます。

 今日で2学期が終わります。

 年度途中ではありますが、今年1年間を振り返って総まとめをする時期となりました。

 

 2学期の総まとめとしては、昨日成績会議がありました。

 各学年、進級・卒業に向けて、心配な生徒が少なからずいました。

 高校生活の1年間、あるいは3年間をマラソンレースに例えるなら、

 今現在は、一番きつい35キロ地点を通過しているあたりでしょうか。

 ここが踏ん張りどころだろうと思います。

  もうここまで来たからには、全員にゴールしてほしいのですが、

 それには、規定の時間内に走り切るという関門をクリアしなければなりません。

 皆さんは、すでに知っているとおり、

 東京マラソンをはじめ市民マラソンでは、一般ランナー用に

 何キロかごとに制限時間が設けられています。

 

 個人的な話で恐縮ですが、

 今年の1月に、野球部員と顧問の先生方と一緒に、

 館山市で行われている「若潮マラソン」のフルマラソンに参加しました。

 20キロ地点までは、規定タイムをクリアして2時間弱で走れたのですが、

 22,3キロあたりから右ひざに違和感が出始め、

 25キロ地点では激しい痛みに襲われ、ピタッと足が止まってしまいました。

 実は以前にもフルマラソンに挑戦したとき、

 同じような経験をしているのですが、またあの時の感覚が蘇ってきました。

 そして、まさにピタッという感じで、走れなくなるんですね。

 この経験をするまでは、マラソンで歩いている人を見ると、

 「なんで歩いてるんだろう?」

 「ジョギング程度でも、走れないのかなあ。」と、

 不思議に思うと同時に、非難めいた気持ちを持ったものですが、

 いざ自分が経験してみると、本当に歩くので精一杯なんですね。

 それ以降、残りの20キロ弱は、

 ひざをだましだまし、走っては歩き、歩いては走りの繰り返しで、

 最後の5キロは、ただ足を引きずって歩くだけでした。

 大会規定では、6時間以内にゴールしなければなりません。

 そして、ゴールできなければ、

 途中棄権者用のバスに収容され、失格となってしまいます。

 

 結果はどうだったかというと、

 35キロの最後の関門をなんとかクリアしたものの、

 あとは時間との戦いでした。

 棄権者用の収容バスがすぐ後ろに迫って来る中、

 なんと、5時間55分というぎりぎりの、

 本当にぎりぎりのタイムでゴールすることができました。

 ゴールした時の心境は、まずは時間内にゴールできて良かったと

 ホッと胸を撫で下ろしたのですが、

 人間とは欲深いもので、

 ゴールできたらできたで、もっといいタイムでゴールしたかったという、

 くやしさも出てきました。

 

 しかし、正直にいいます。

 レース中何度か、

 最後の時間との戦いの中、

 一度や二度ではありません、

 途中棄権を選択する誘惑が頭の隅をかすめました。

 「ここでやめたら楽だろうな」、

 「もうこの辺でいいんじゃないか」、

 というささやきが、本当に聞こえてくるんですね。

 そして、その声になびいて、途中棄権を選択しようとする自分がいることを

 はっきり意識しました。

 レベルがとても低い話で恐縮ですが、

 人間、本当に苦しいときというのは、

 最後はまさに自分との闘いになるんだなあ、

 ということをしみじみと実感した大会でした。

 

 さて、話を元に戻して、

 このことで何を皆さんに伝えたいかというと、

 今、例に挙げた「若潮マラソン」では、最終完走タイムは6時間以内でした。

 「東京マラソン」では7時間以内です。

 それぞれの大会によって、その規定は異なりますが、

 市民マラソンに参加する以上、

その大会のルールに従わなければならいということです。

 皆さんは、言ってみれば、浦安南高校の1年間ないし3年間という

 マラソンレースに、自らの意志で、参加した市民ランナーです。

 参加した以上は、大会規定のもと、完走を目指してスタートを切ったはずです。

 急なケガや故障、体調不良で途中棄権もありですが、

 走り続けなければゴールは見えてきません。

 さらに、レース途中の制限時間のルールは、

 ちょうど卒業単位87のうち、

81単位までは修得しなければならないというルールや、

 必履修科目は絶対に欠時数オーバーになってはならないというルールと同じです。

 詳しい説明は、担任の先生からすでに受けていると思いますから、

 ここでは触れませんが、もう一度皆さんは、今の自分が置かれている状況を確認し、

 失格にならず、ゴールするために何をしなければならないのか、

 担任の先生や教科の先生の指示に従い、

 最後の踏ん張りを見せてください。

 

 苦しくなると弱い自分が出てくるのは、誰でも同じです。

 私も同じでした。

 苦しいのは、分かります。

 でも、だからといって、誰かに体を引っ張ってもらって走ることも、

 ショートカット(近道)をすることもできないんです。

 最後まで、決められた距離を、自分の力で走り切るしかないんです。

 

 中学校までと違うのは、この点です。

 別の言い方をすれば、自立した社会人、大人になるためのハードルです。

 高い、低いの感じ方は個人差があるかもしれませんが、

 今の浦安南高校の大会参加規程で、用意されたハードルです。

 先輩方もこれをクリアしていきました。

 

 ゴールは目の前まで来ています。

 本当に残りわずかとなりましたが、最後まで気を緩めず、

 進級・卒業に向けてがんばってください。

 そして、それと同時にそれぞれの次のステージへの準備もしっかり進めてください。

 来るべき2017年、平成29年が、

皆さんにとって飛躍の年となることを祈念します。

そして、またあの感動の卒業式を迎えましょう。以上です。    



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