更新履歴(R2)

【4月8日】
 ・新年度トップページを作成。
 ・緊急のお知らせ(新型コロナウィルス感染症関連)を引き続き掲載。
 ・「臨時休校中の生活について」を新設。
【4月10日】
 ・校長室だより(新年度)を作成。
 ・校長室だより 特別動画版を新設。
【4月21日】
 ・「臨時休校中課題のお知らせ」を新設。
 ・「スクールカウンセラーからのお知らせ」を新設。
【4月22日】
 ・「教育相談係より」を新設。
【4月24日】
 ・「外国にルーツがある生徒と保護者の皆さんへ」を新設。
 ・生徒用ページ「課題等」「休校課題一覧」を新設。
【7月21日】
 ・「行事日程変更のお知らせ」を新設。
【7月28日】
 ・「その他のお知らせ」を「保健関係のお知らせ」に改題。
【7月30日】
 ・「臨時休校中課題のお知らせ」を削除。
 ・「臨時休校中の生活について」を「各種相談窓口」に改題。
 ・「学校案内のお知らせ」を新設。
 

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校長室だより R2

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2020/04/10

「千葉県立浦安南高等学校第37回入学式」校長式辞

| by urayasuminami-h
 満開の桜のあとを追うように、木々の芽は膨らみ、さまざまな生き物の息吹とともに、春の香りがより一層あたりに満ちあふれ出す、ものみな全てに躍動を感じる季節。この佳き日に、本校PTA会長 渡辺 誠 様の御臨席を賜り、ここに本校第三十七回入学式を挙行できますことは、教職員一同、大きな喜びとするところでございます。
 ただいま、入学を許可いたしました、一五七名の新入生の皆さん、入学おめでとう。心から祝福するとともに、歓迎いたします。
 皆さんは、義務教育を終え、さらに向学の志を立て、本校の第三十七期生として入学しました。ここに至るまでの皆さんの努力は大変なものだったと思います。高校生活を始めるにあたり、御家族の温かい愛情や皆さんを教え導いてくださった周囲の多くの方々、そして、共に励ましあった友への感謝の気持ちをどうか忘れないでください。そして、すがすがしい気持ちで、高校生活への第一歩を踏み出したこの日のことを忘れることなく、覚悟をもって所期の目的を果たして欲しいと思います。
 入学に際し、私から新入生の皆さんに考えてほしいことがあります
 それは、私たち人間にとって、「学ぶ」とはどういう意味をもっているのかということです。確かに、皆さんは本校に入学し、高校三年間の所定の授業を修め、将来の進路へとつなげていこうと考えていることでしょう。しかし、「学ぶ」という行為は、単に「高い点数が取れる」とか「何かを覚えた」ということを意味しているのではありません。「学ぶ」ことを通して、自らの人生をより豊かに、より価値のある生き方をしていくことが大切なのです。人生を豊かに生きるとは、お金を多く持つことや偉くなったりすることではなく、自分を含め多くの人々の魂に充実感と感動を与え、少しでも多くの人の心の中に生き続け、より良いこと、より価値のあることを世の中に残すことです。自らがより良い生き方、価値のある生き方をして、世のため、人のためになることをし、お金では計り知れない、良質でたくさんの感謝や安心感を人に与えるには、よりよいこととは何か、より価値のあることは何かを知り、感じることが必要なのです。それでは、なぜ、価値のある生き方をしなければならないのでしょうか。ボーっとして生きていてはなぜいけないのでしょうか。それは、私たち人間は生きている間にたくさんの借金をしているからです。この借金をかえさなければならないからです。借金とは何でしょう。朝起きて、食べたものを思い出してください。パンやご飯はすべて元々植物であり、植物を刈り取って、その命をいただいています。肉や魚はいうまでもありません。場合によっては、残飯を出したり、汚したり、電気やガスなども空気を汚し、環境を汚染し、私たちはもっぱらこの世の存在に迷惑をかけて生きているのです。つまり、借金をしているのです。生きている間に、この借金は当然返さなければなりません。どう返すか。いただいた分、汚した分だけではなく、何か価値のあることを残さなければ、借金を返済したことにはなりません。だから、何が価値のあることなのか、何が良い生き方なのかを知ることが、「学ぶ」ことなのです。
 幸いなことに本校は、皆さんが、この「学ぶ」ことのできる教育を用意しています。学び直しや基礎基本を確実なものにするための少人数教育やカリキュラム、八十五%以上の先輩たちが熱心でわかりやすいと評判の授業、志を同じくする仲間など、申し分のない環境があります。さらに、地元の方々との交流やボランティア活動などを積極的に取り入れています。このことは、本校の教育活動でもっとも大切な基盤の一つとなっています。それは周囲に対する感謝の気持ちはもとより、真に生きていることの価値に触れられるような経験をしていくことであるからです。ぜひ皆さんにもこの浦安の地域との様々な交流を経験し、世のため人のために活躍しうる人材へと成長していって欲しいと願ってやみません。
 また、人は生きていると、様々に思い通りにならないことに出くわします。震災や昨年度のような自然災害、そして今回のような感染症。こうした災難にはいつ遭うかわかりませんが、思い通りにはいきません。自分が生まれてくることも思い通りにはいきませんし、子は親を選べません。人は生まれてくるところから、思い通りにはならない運命にあるように思います。人と出会うことや別れることも、また然りかもしれません。このように思い通りにならないもの、それを「苦」といいます。苦労の「苦」です。もともとは仏教のことばで、「宿題を仕上げるのに四苦八苦した」などと使う「四苦八苦」は仏教用語です。こうした思い通りにならないこと、避けがたいことに出会ったときに、どう対応するか、その対応の仕方で、その人の人生の価値が決まるともいえます。今回のような難局にあっては、人間が元来もつ「復元力」が鍵を握るといわれます。船が横風を受けたときなどに転覆しそうになった時、元に戻ろうとする力を「復元力」といいます。船の特性や周辺の環境や様子、優先順位などさまざまな情報をしっかりと収集し、選択し、確実に実行することが求められます。これらは皆さんの生活では、すべて学びの中にあります。こうした難局にあって、改めて「学び」の必要性や重要性があるといえるのです。
 新入生の皆さんはそれぞれ、よい個性や素晴らしい能力を持っていると思います。どうぞ、本校での三年間において、自らに誠実に向き合い、さらに「学ぶ」ことで自らを磨き上げ、そのことを自分のためばかりではなく、世のため、人のために使えるような、人から感謝されるような、そういう人間に成長することを願っています。
 保護者の皆様、本日はお子様の御入学、誠におめでとうございます。お子様の成長を見守り続け、今日のこの日を迎えられました。ほっとすると同時に、感激も一入のことと思います。また、一方で今の難局にあって、様々に不安も抱えていることと思います。私ども教職員も一緒になって、よりよい学校教育の提供に努め、安心で安全な学校をつくって参ります。大切に育ててこられたお子様を今日からお預かりすることになりますが、私たちは人として正しいことを勧め、社会に出て通用しないものは通用しないとはっきり伝えていきます。一人一人のよさを大切にし、社会に貢献できる人材を育成するため、保護者の皆様におかれましても、本校の教育方針をしっかりと御理解いただき、力強い御支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
 結びに、本日、入学された皆さんが、本校で「学び」を進化させて大きく成長し、地域社会に貢献できる人材となることを心から祈念し、式辞といたします。

令和二年四月七日
千葉県立浦安南高等学校
校長 勝田幸裕

11:33