講座名 医療系リベラルアーツ講座「最先端の医療体験」
日 時 8月17日(月)9時00分~16時00分(集合8時30分)
場 所 国立がん研究センター東病院(柏市柏の葉)
8月17日(火)に、国立がん研究センター東病院で「最先端の医療体験」が実施されました。
9時~12時 全体会
はじめに全体会で、院長 大津先生からがんの統計学的データの紹介がありました。要点は次のとおりです。
①生涯で二人に一人はがんに羅漢する。
②がんで死亡する確率は男性は25%、女性は16%である。
③がんと診断されても60%の人は治療によって治る。
そしてがんを治すための世界最先端の医療研究(検査技術・新薬の開発・手術方法の向上など)に取り組んでいるのが国立がん研究センター東病院の役割です。
次に薬剤部長・川﨑先生、看護部長 浅沼 先生より貴重なお話を聞かせて頂きました。特に看護部からは東葛高校の生徒に向けて 写真 No4 にあるメッセージを頂戴いたしました。有り難うございました。

No1 医院長に対する質問 No2 ダビンチによる手術場面

No3 浅沼看護部長から看護部の役割を聞く No4 看護部から東葛飾高校生徒へのメッセージ
13時~16時 分科会
午後は分科会です。外科(林先生)、内科・看護(新村先生)、研究(安永先生)の指導による実習を含めた見学会が実施されました。記録者は内科に同行いたしましたのでその記録の報告をいたします。
内科・看護(新村先生)
①腸内内視鏡検査での実習
②化学療法ナースセンター(制がん剤の投与)の見学
③陽子線治療の原理と疑似体験
④緩和ケアセンターの見学
内科では一人5分間の内視鏡体験ができたこと、陽子線治療室では、本校OBの堀田医学物理士から陽子線治療の講義を受けたことが良い経験になりました。

No5 薬剤部部長に質問する。 NO6 内科にて直腸鏡の使用方法の指導を受ける。

NO7 内視鏡検査の実習をする。 NO8 抗癌剤治療をしているナースセンターを見学する。

NO9 陽子線治療の原理を学ぶ。 NO10 陽子線治療の模擬体験をする。
最後は緩和ケアセンターの見学です。ここでは余命を告知された患者さんに対する寄り添う医療(痛みの緩和)、相談(余命をどう過ごすかを計画指導)がなされています。
また、その担当医師及び看護師は医療に対する使命感を熱く語ってくださいました。そしてそのお話の内容が今回の体験教室のまとめのかたちになりました。

NO11 緩和ケアセンターで終末期医療の取り組みの心構えを知る。
今回の就業体験では、生徒達に働くスタッフから多くエールを頂きました。生徒にとっては医療人として働く「覚悟」を再確認できた素晴らしい一日になりました。国立がん研究センター東病院のスタッフの皆様、有り難うございました。