校長室から

2026年4月の記事一覧

R8.4.10 創立記念講演会を行いました

【4月10日(金)】

 今日の午後、創立記念講演会を行いました。高等学校全日制の課程と中学校合同での実施です。講師としてお招きしたのは、埼玉医科大学総合医療センター、臓器移植センターの移植コーディネーターである櫻井悦夫先生と富山大学附属病院、高岡・地域小児保健医療学講座の客員教授である種市尋宙先生のお二人です。お二人には、本校の「リベラルアーツ講座」で、毎年、大変お世話になっております。今日は、お二人の先生の経験に基づく貴重なお話を伺えることを、私も楽しみにしておりました。どうぞよろしくお願いいたします。 

 まず初めに、櫻井先生のご講演です。「一人ひとりのいのちを大切に」とのタイトルでお話をしてくださいました。話の始まりでは、遠い祖先から現在の自分までの「命のつながり」に思いを馳せさせられました。長い年月、そこにはたくさんの「命」があって、それを受け継いで現在の自分があるのです。そして、「人間」にとって、「平等・公平」なこととして、「必ず人は亡くなる」という事実と向き合います。ここから「臓器移植・臓器提供」の話へと入っていきました。臓器移植コーディネーターという難しい仕事について、実際の二つの家族対応症例を具体的に聴かせていただき、考えさせられました。「提供する後悔」と「提供しない後悔」、提供したとしても提供しなかったとしても、どちらにしても後悔が残る難しい決断だということを考えさせられました。そして、「臓器移植の意思表示について家族で共有しておくこと」、そして何よりも「親よりも必ず長生きすること」の大切さを強く感じます。  

 続いては、種市先生のご講演です。「小児救急現場における出会いと別れ~ともにいのちを考える~」というタイトルでお話をしてくださいました。この4月から自転車にも交通反則通告制度(いわゆる「青切符」)が適用されたことを受けて、ヘルメット着用の重要性が語られ、「頭部を守ること」「頭部へのダメージを減らすこと」の大切さを考えさせられます。そして、倒れてから10分間の対応が重要なことも話されます。その上で、「脳死と臓器提供」の話に入っていきました。家族にどう説明し、どう方針を示すのか? 種市先生からも症例をご紹介いただき、具体的に考えることができました。臓器提供以外に救えない病気があるのは事実ですが、臓器を「提供する権利」「提供しない権利」、移植を「受ける権利」「受けない権利」という四つの権利が尊重されなくてはならない、ということの大切さも考えさせられました。「日常から『いのちの対話』をすること」「縁起でもない話をすること」について生徒たちと共に考えていきたいと思います。  

 なお、ご講演にあたって、お二人のご紹介をした後、私から生徒に向かって、一言、伝えさせていただいております。私も高等学校の教員として、「政治・経済」の授業で「子どもの臓器移植」を取り上げたことがあります。「自分の子どもが交通事故にあって『脳死』となった時に、臓器提供をするかしないか」を家族で話し合い、家族内の「合意」を目指す「合意形成学習」でした。「あなたならどうする?」「承諾する?、承諾しない?」。本校の生徒たちにも、今日の講師であるお二人の話を受けて、是非、考えてみてほしいと思います。櫻井先生、種市先生、本日は貴重なお話をお聴かせいただき、ありがとうございました。また、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。  

R8.4.8 全学年がそろっての教育活動がスタートしました

【4月8日(水)】

 今日は、朝から良い天気です。きれいな青い空が広がっています。こうした中、昨日の入学式を終え、新入生が登校してきました。今日から1年生から3年生まで、全学年がそろっての教育活動がスタートしました。

 

 きれいな青い空が広がっています

 今日の朝から、私も昇降口の前に立って登校してくる生徒たちに朝の挨拶をします。まずは、7時30分頃から中学校の生徒たちに朝の挨拶をし、職員打合せの後、8時30分頃から高等学校全日制の課程の生徒たちに対して朝の挨拶をします。もちろん「おはようございます」の言葉での挨拶に加えて、「おはよう」を意味するサインも交えての挨拶です。たくさんの生徒が、元気に、あるいは少し恥ずかしがりながらサインを返してくれました。ただ、1年生には、このサインのことは伝えていなかったので、意味がわからなかったことと思います。是非、2・3年生の皆さんから1年生に教えてあげてください。

 

私も昇降口の前に立って、登校してくる生徒たちに朝の挨拶をします

 昇降口前での朝の挨拶を行った後、中学校→高等学校の順に生徒の様子を見るため校舎内を少しだけ見て回りました。高等学校では、1年生は各クラス、それぞれ担任の先生が工夫をしながら生徒の自己紹介を行っていました。東葛飾中学校から進学した生徒もいますが、あらためて、この東葛飾高等学校での生活に少しずつ慣れていきましょう。そしてまた、新たな「仲間」と共に学びを深めていきましょう。

 全学年がそろって、いよいよ新年度が具体的に動き出しました。「自主自律」の校是の下、この1年間、みんなで力を合わせて頑張って活動していきましょう!

R8.4.7 第101回入学式を行いました~ようこそ「東葛」へ!~

【4月7日(火)】

 今日は、東葛飾高等学校の全日制の課程と東葛飾中学校とが合同で「入学式」を行いました。高等学校は「第101回入学式」、中学校は「第11回入学式」となります。新入生の皆さん、ようこそ「東葛」へ! 

 

校門に設置した看板です

校門を入ったところの桜です

 「新入生入場」では、中学校の新入生の1組・2組に続いて、高等学校の新入生がA組→H組の順に盛大な拍手の中、会場である体育館に入場します。生徒の皆さんは、みんな堂々と胸を張って入場することができました。

 

「入学式」の式場の準備はバッチリです

このような式次第で「入学式」は進行します

 新入生の入場後、式次第にしたがって厳かに式が進行します。「入学許可」では、中学校80名、高等学校319名の入学を許可させていただきました。東葛中学校からの進学者に加え、新たな仲間がたくさん入学してきてくれ、パワーアップした「東葛」になりました。「校長式辞」では、昨日、在校生に前期始業式で伝えた二つのことについて、簡潔に伝えます。そして、新入生の皆さんの、この「東葛」でのご活躍と、さらなるご成長を祈念して「式辞」とさせていただきました。これから充実した学校生活にしていきましょう。

R8入学式式辞(高等学校全日制の課程・中学校).pdf

R8.4.6 新しい「チーム東葛」のスタートです!

【4月6日(月)】

 今日は、高等学校の全日制の課程と合同で、新任式・前期始業式を行います。私が初めて東葛飾中学校、そして東葛飾高等学校の生徒たちと「出会う」日です。私自身、少し緊張しながらも、その「出会い」を楽しみに出勤します。 

 通用門から入り、ゆっくりと景色を眺めながら職員玄関に向かいます。春の花々がきれいに咲いていますね。

春の花々がきれいに咲いていますね

 さあ、いよいよ新任式です。まず、私だけが壇上に上がり、総務部長の先生からご紹介をいただきました。そして、私の「着任の挨拶」です。ここでまずは、「おはようございます」と朝の挨拶をしますが、この時、私は握った右手こぶしを頭の横から下におろす「おはよう」のサインも加えます。生徒たちは、一瞬、驚いたようですが、その意味をすぐに理解した生徒も多かったようで、私と同じようにサインで「おはよう」の挨拶を返してくれました。ありがとうございます。そして、私が前任の特別支援学校で、毎朝、このサインでの挨拶をしてきたことを伝え、もし良ければ、言葉での挨拶と合わせて、サインでの挨拶も返してくれたらうれしい、ということを伝えさせていただきました。

 そして、私は、もともと高等学校の教員(専門:公民科「政治・経済」)だけれども、高等学校ではないところで仕事をしてきた期間が長いという自己紹介をします。私は、初めての校長は特別支援学校、教頭は中学校で、県の教育委員会では計8年間、子どもと親のサポートセンターと総合教育センターで仕事をし、その他に児童相談所や大学入試センターでも仕事をしたことがあります。創立100周年を迎え、次の100年に向けて新しい一歩を踏みだした、この「東葛」の校長として、これまでの多様な経験を生かして、今、この場にいない定時制の課程の生徒も含め「自主自律」の精神を大切にする生徒の皆さんや、保護者を始めとした本校に関係する方々と共により良い学校を築いていきたい、という抱負を語り、生徒の皆さんの協力をお願いして、私の「着任の挨拶」とさせていただきました。あらためて、生徒の皆さん、どうぞよろしくお願いします。

 引き続いて、私から本年度、本校に着任された先生方を紹介します。着任された先生方には、ステージ上に一列に並んでいただき、私から一人ずつご紹介していきます。どうやら生徒たちは、それぞれの先生の担当教科に興味津々だったようです。都合によりご欠席等の先生もおられましたが、合計24名の着任された先生をご紹介させていただきました。そして、着任された先生方を代表して内田副校長先生からご挨拶をいただきます。どうぞよろしくお願いいたします。そして、「生徒代表歓迎の言葉」です。温かな歓迎の言葉をいただきました。是非、これまでの「東葛」を良く知っている、生徒の皆さんを頼らせていただきます。どうもありがとうございます。みんなで協力し合って、新しい「チーム東葛」を作っていきましょう。

 この後、「第15回科学の甲子園全国大会・総合成績第9位・フレッシュマン応援賞」と「フェンシング部・関東選抜大会・女子エペ3位入賞」の表彰を行いました。おめでとうございます。頑張った成果ですね。「第15回科学の甲子園全国大会」については、受賞者一人ひとりにメダルをかけさせていただきました。

 続いて、前期始業式を行います。まずは、「緑葉歌合唱」です。生徒たちの素敵な、力強い歌声が体育館に響き渡ります。そして「校長のことば」です。どのような話をしようか、前日までだいぶ考えましたが、大きく二つの話をさせていただきました。「東葛」では、校長が生徒全体が集まった場で話をする機会は少ないようなので、私のことを理解してもらうという意義を込めて少し長い話となりました。ご容赦ください。話の概要は、以下のとおりです。

 ①一つ目は、「艱難、汝を玉にす」という諺についてです。この諺は、「人間は、苦労や困難を乗り越えることによって立派な人間になる」ということを表しています。私たちは、生きていれば、日々、様々な「困難」に出会います。しかし、実は「困難」な時こそ「成長のチャンス」なのです。これまでの自分自身の殻を破る時、当然、痛みが伴いますが、「苦しい思い」を経験した人ほど、人(他者)には優しくなれるはずだと私は思うということを伝えます。この日、お伝えしたとおり、「ピンチ」を「チャンス」に変えて、「仲間」と共に、置かれた状況を前向きに捉え、目の前に立ちはだかる「困難」に立ち向かってほしいと思います。この後、「同じ出来事に遭遇しても、それを『困難』と捉えるかどうかは、人によって異なる」ということを、認知行動療法の一つである「論理療法」の考え方を基に説明します。私は、大学では政治学や経済学などを学びましたが、教員になってから教育相談に関心をもち、夜間の大学院でカウンセリングや心理学など、学校教育臨床について学んだことも紹介します。そして、学習に主体的に取り組み、「対話」の中で、「自分の価値観」とは異なる「他者の価値観」に触れることによって、学びを深めていくこと(「主体的・対話的で深い学び」)の重要性を伝えます。そして、フランクル心理学の考え方を紹介します。それを踏まえ、私たちは、自分に求められている人生に抗う必要はなく、ただただ、日々出会う、目の前に現れる「困難」な課題に真摯に取り組み、一歩一歩、歩みを進めていけばよいのだ、と伝えます。そして、その時、あなた一人ではなく、共にある「仲間」と取り組んでいくよう生徒たちに求めます。

 

 ②二つ目は、「肝心なことは目に見えない」ということについてです。これは、フランスの作家、サン=テグジュペリの『星の王子さま(Le Petit Prince)』という著書の「星の王子さまとキツネの出会いと別れ」の場面にある言葉です。まずは、星の王子さまがキツネに話しかけた時のキツネのセリフを読み上げます。その上で、私が生徒の皆さんと何らかの縁があって、この「東葛」で出会ったこと、そして、これからの学校生活を通じて、私は生徒の皆さんのことをたくさん知り、生徒の皆さんも私のことをたくさん知っていくことで、私にとって、「東葛」の生徒の皆さんはそれぞれ、この世の中に存在する数百万人の中学生・高校生のうちの一人ではなくなっていくことを伝えます。併せて、その時、生徒の皆さんからしても、私が生徒の皆さんにとって大切な母校である「『東葛』の校長」になっていることを願っているという気持ちを伝えます。そして、星の王子さまがキツネと別れる時、キツネが教えてくれた秘密が、「肝心なことは目に見えない」です。私たちは、目で見たり耳で聞いたりしているのではなく、目や耳などから取り入れた情報を脳が認知しているのです。自分自身の「考え(信念)」によって様々なバイアスがかかり、物事の見え方は人によって異なります。だからこそ、「多面的・多角的な視点」が重要なのだということを伝えます。

 

 そして最後に、私が本校ホームページの「校長室から」のページで「校長の思い」を積極的に情報発信していこうと考えていることを伝えます。私たちの「東葛」の校是が「自主自律」であることを確認し、「是非、生徒の皆さんも『校長の思い』を理解した上で、創立100周年を迎え、次の100年に向けて新しい一歩を踏みだした、『東葛』の未来を共に考えていきましょう」と呼び掛けて、前期始業式の「校長のことば」としました。生徒の皆さんの頑張りを期待しています。「共に」頑張っていきましょう。1年間、どうぞよろしくお願いします。

 この後、「校歌合唱」「閉式の言葉」で前期始業式は終了とし、2・3学年職員発表です。新しいクラスで頑張っていきましょう! 

R8.4.1 「校長室から」の情報発信を始めます

 本年度、4月1日付けで千葉県立東葛飾中学校・高等学校の校長に着任しました清水洋一(しみずよういち)です。どうぞよろしくお願いいたします。「校長挨拶」のページにつきましては、現在、「準備中」とさせていただいておりますので、一足先のご挨拶となります。

  この「校長室から」のページで「日々の生徒たちの教育活動をどのように感じているのか」「今後、東葛飾中学校・高等学校をどのようにしていきたいのか」など、「校長としての思いや願い」を積極的に発信していきたいと考えています。不定期の掲載となりますが、適宜、ご覧いただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。