校長室から

2022年4月の記事一覧

四月を迎えて(校長室から)

 春風に桜花舞う中、6日に着任式・始業式、7日は入学式を行いました。
 
 以下、中学校・高校全日制合同での始業式で話した内容です。
 おはようございます。また、進級おめでとうございます。新しい先生方も迎え、新年度のスタートとなりました。それぞれに、目標を立てて、春休みを過ごし、今日を迎えていると思います。はじめに、そんな一年のスタートラインにいる皆さんに言葉を2つ紹介します。 
 一つ目は、「一人の人間にとって、最大の発見、そして最大の驚きは、自分にはできないと思っていたことが、実はできるのだということを知ることだ。」という言葉です。これは、ヘンリー・フォードというフォードという自動車メーカーを創設した人の言葉です。二つ目はイチローです。こう言っています。「小さいことを積み重ねていくことが、とんでもない所へ行く、たった一つの道だと思う。」いかがでしょうか。響きますか。
 本校は、二兎を追う学校です。英語で表現すると、1匹目は、Missionで、2匹目が、Purposeです。Missionとは、具体的な使命。東葛生には避けて通れない道。受験という具体的な目標に向けて、勉学を積み重ねていくことです。そして、Purposeとは、志(こころざし)。学校では、次代のリーダーの育成と言っています。いろいろ解釈ができますが、私は、やりたいことを追求し続けていく人と定義しています。皆さんには、MissionとPurposeを往還する学びを期待します。
 もう一つ。この後、動画を3分程一緒に見たいと思います。
 少し準備をしてもらいます。話を続けます。これは、卒業式で話した話です。私60年近く生きてきて、人類は、「その日暮らしの日常」という時代から、SDGsに象徴されますが「未来の人が幸せに生きる責任を現代世代が負う」という生き方を世界の行動原理にしつつあることを感じています。特に、皆さんのような若い世代がこのことを自然に持っていることに誇らしさと頼もしさを感じています。
 一方で、ウクライナの行方がとっても気になります。人類は歴史の反省の上に、様々価値(平和、民主主義)を築き上げてきました。その維持や普遍化の難しさを露呈しているなと感じます。
 これから、ジョンレノンのimagineという曲を動画で流します。この曲は、今、世界中で平和を願って演奏されています。歌ですので、解釈はそれぞれですが、「想像してご覧、人々が世界を分かち合うことを」そして、最後に「世界は一つになるんだよ」というフレーズがあるんですが、これらを争いがなくなるための方法解とすると、今の現実が、どういう道筋をたどっているか。今後、どうなっていくのか、何が必要なのか、みんなで見つめ、考えたいと思います。それでは、お願いします。
 The world will  live as one.私たちは、目前の厳しい現実を冷静に受け止めつつ、長期的な視野で未来を見据える希望を失ってなりません。
 以上、ウクライナの、そして世界の平和を祈念して、そして、コロナ対策協力の継続をお願いして、校長の言葉とします。