校長室から

2022年3月の記事一覧

年度末を迎えて(校長室から)

 一昨日、本校のソメイヨシノが開花しました。昨日、終業式を迎えて令和3年度の教育課程が終わりました。保護者、同窓会、地域の皆様の支えがあって、コロナ禍の学校運営を大過なく進めることができました。感謝申し上げます。
 「校長日誌」と題していましたが、名ばかりのまま年度末となってしまいました。今後は、「校長室から」と改題し、講話などを紹介してまいります。

 以下、324日全日制終業式・中学校修了式で講話した内容です。

 

 おはようございます。

 令和3年度が、区切りを迎えます。一年の最後に、こうして全校生徒を前にお話しできること。感謝したいと思います。

 寺田寅彦さんという物理学者が、「正当に怖がることは難しいものだ」という言葉を遺しています。

 この2年間のコロナ対応を考えたとき、その通りと感じます。それでも、本校においては、皆さんが自分事としてとらえた行動の積み重ねで、正しく怖がるに割と近づいた対処ができたんじゃないかと感じることができました。この一年、学校の感染防止対策への協力ありがとうございました。

 もう一つ、正しく怖がることで、気になることがあります。ウクライナの情勢です。これについても、自分の身近においても起こりうるものとして本質や背景をつかみ、国際社会の叡智がどうやって光明を見出していくか。どうか、自分事として見つめていってほしいと願います。

 さて、今日は、1年間の評価の日です。皆さん「自分超え」がどのくらいできたか確認してほしいと思います。また、「人生やり直しはできないけど、見直しはできる」と言います。成長を実感するとともに、明日に向かうための反省もお願いします。

 「多彩な才能あふれる生徒たち」。これは、東葛生を語るときの枕詞です。在校生から「東葛は居心地の良い学校です。長所は褒めてくれます。変なところはほっといてくれます。」と聴いたとき、自己と他者を肯定して生きることができるのがこの集団の長所だと感じました。そして、授業や、行事や部活動で、皆さんが互いに切磋琢磨していくことが、東葛中学校・高等学校の成長の原動力です。次年度に向けて、良い準備をしてください。

 最後に、来年度に向けて、高校の環境整備について、2つ伝えます。

4月から教室などに、新たなWi-Fi環境が整備されて、皆さんの端末を通信料の負担なくつなげられるようになります。これによって、一人一人が情報端末機器を文房具として活用して、先生方と皆さんが一緒になって、その効果的な活用方法を模索しながら、新たな東葛の学びを創り上げてほしいと考えています。

②教室のエアコンが、新しいものに更新されます。冷房が効きにくい教室の改善が期待できると思います。これは、PTAの御尽力によるものです。以上、御披露いたします。

 人に頭を下げること、また、下げられることもあります。そして、これとは別に「頭が下がる」思いになることがあります。この一年、具体的には触れないけれど、皆さんや先生方の行動に「頭が下がる」思いをしました。来年度も、感謝と尊敬の関係があふれる東葛であってほしいと願います。

 終わりに、年度末年度初めは、事故も多い時期です。ウキウキドキドキする時節ですが、ピリッと一味も聴かせて、正しく怖がる実践をお願いします。以上、年度末の校長の言葉とします。