校長室から

2021年9月の記事一覧

夏季休業明け(校長室から)

夏季休業明け
 多くの人が、十分に英気を養ったとは言い難い夏休みが終わり、30日から分散・時差登校での課業となりました。生徒向けに、2つのメッセージを流しました。
 一つは、R(risk)=H(hazard)×Ⅴ(vulnerability脆弱性)で示される災害リスク方程式を使って、感染予防の徹底についてです。デルタ株の出現で、H(危険事象の発生のしやすさ)が高まりました。リスクを減らすためには、V(被害の受けやすさ)を低減するしかありません。健康チェック、マスクを外す場面の会話の禁止、不織布マスクが推奨されましたが、行事を控え、学びを止めない行動の徹底をお願いしました。水害等のハザードマップがありますが、被害を受けやすいとされる高い地域でも、建物の高さや迅速な避難行動といった予防活動によって、被害を軽減できるものです。今は、見えない災害を予知して、柔靭な予防力により持ちこたえることが求められていると感じます。
 もう一つは、我慢、辛抱の世の中で、生徒の心が心配です。そこで、上の句が高杉晋作のものとされる「おもしろきこともなき世を面白く、すみなすものは心なりけり」という句を紹介しました。「シベリアにも春は来る」にしようかと迷いましたが、我慢、辛抱だけでない行動を生徒に訴えたかったのです。

 終わりに夏休み中、酷暑、豪雨の中、全国大会に生徒が参加しましたので、結果を紹介します。U20日本陸上選手権で、陸上部の吉木翼君(3年)が男子400mで優勝。全国高等学校総合体育大会(インターハイ)には、陸上部とフェンシング部が出場し、陸上部の浅野大地君(3年)が男子400mで7位入賞。フェンシング部は団体で一回戦を勝ち進み、個人戦でも活躍しました。また、全国高等学校総合文化祭の将棋選手権大会では、女鹿紘喜君(1年)が個人戦5位入賞しました。他の部活動も、新人戦や文化祭等に向け、制限がかかる中、校内外での切磋琢磨を感じました。これで、全ての3年生が受験という団体戦に向かいます。

 多難な休業明けです。保護者、同窓会、地域の皆様、御支援、御協力のほど、よろしくお願いいたします。