※ 一般の方の新規登録・ログインは不要です。
文字
背景
行間
※ 一般の方の新規登録・ログインは不要です。
一昨日、本校のソメイヨシノが開花しました。昨日、終業式を迎えて令和3年度の教育課程が終わりました。保護者、同窓会、地域の皆様の支えがあって、コロナ禍の学校運営を大過なく進めることができました。感謝申し上げます。
「校長日誌」と題していましたが、名ばかりのまま年度末となってしまいました。今後は、「校長室から」と改題し、講話などを紹介してまいります。
以下、3月24日全日制終業式・中学校修了式で講話した内容です。
おはようございます。
令和3年度が、区切りを迎えます。一年の最後に、こうして全校生徒を前にお話しできること。感謝したいと思います。
寺田寅彦さんという物理学者が、「正当に怖がることは難しいものだ」という言葉を遺しています。
この2年間のコロナ対応を考えたとき、その通りと感じます。それでも、本校においては、皆さんが自分事としてとらえた行動の積み重ねで、正しく怖がるに割と近づいた対処ができたんじゃないかと感じることができました。この一年、学校の感染防止対策への協力ありがとうございました。
もう一つ、正しく怖がることで、気になることがあります。ウクライナの情勢です。これについても、自分の身近においても起こりうるものとして本質や背景をつかみ、国際社会の叡智がどうやって光明を見出していくか。どうか、自分事として見つめていってほしいと願います。
さて、今日は、1年間の評価の日です。皆さん「自分超え」がどのくらいできたか確認してほしいと思います。また、「人生やり直しはできないけど、見直しはできる」と言います。成長を実感するとともに、明日に向かうための反省もお願いします。
「多彩な才能あふれる生徒たち」。これは、東葛生を語るときの枕詞です。在校生から「東葛は居心地の良い学校です。長所は褒めてくれます。変なところはほっといてくれます。」と聴いたとき、自己と他者を肯定して生きることができるのがこの集団の長所だと感じました。そして、授業や、行事や部活動で、皆さんが互いに切磋琢磨していくことが、東葛中学校・高等学校の成長の原動力です。次年度に向けて、良い準備をしてください。
最後に、来年度に向けて、高校の環境整備について、2つ伝えます。
①4月から教室などに、新たなWi-Fi環境が整備されて、皆さんの端末を通信料の負担なくつなげられるようになります。これによって、一人一人が情報端末機器を文房具として活用して、先生方と皆さんが一緒になって、その効果的な活用方法を模索しながら、新たな東葛の学びを創り上げてほしいと考えています。
②教室のエアコンが、新しいものに更新されます。冷房が効きにくい教室の改善が期待できると思います。これは、PTAの御尽力によるものです。以上、御披露いたします。
人に頭を下げること、また、下げられることもあります。そして、これとは別に「頭が下がる」思いになることがあります。この一年、具体的には触れないけれど、皆さんや先生方の行動に「頭が下がる」思いをしました。来年度も、感謝と尊敬の関係があふれる東葛であってほしいと願います。
終わりに、年度末年度初めは、事故も多い時期です。ウキウキドキドキする時節ですが、ピリッと一味も聴かせて、正しく怖がる実践をお願いします。以上、年度末の校長の言葉とします。
気候変動や感染症の拡大、民主主義や資本主義への信頼感の損失、社会の分断など、人類は大きな課題に直面している。災害が頻発し、国際社会は不安定で、多くの課題が立ちふさがる中、高校生には、世界をより良い方向へ導く志を持つことが期待されている。
上記のような表現が、教育を語る際、枕詞に置かれる一年でした。
学力学習状況調査では、全国の中3生に「将来の夢や目標はありますか」という質問をしています。その肯定的回答率が、全国平均68%で、年々下がっているそうです。
わたしは、これは、いい意味で「なるほど」と思いました。しかし、うまく、説明ができませんでしたが、その後、あるコラムで、「夢や目標があいまいなままの方が、変動社会には適応的なのではないか?」「時代の本質を見抜いているのは、子供たちなのかもしれない。」とあり、これかなと思いました。知の探究や協働的な学びにより、具体的な夢や目標だけではない、「未来をなんとかできる自信」を身に付けようとしている生徒が育ちつつあるからです。
一年が終わります。コロナ禍の中、保護者・地域をはじめ多くの皆様に、本校の教育活動を支援、応援していただきありがとうございました。
新年は、新学習指導要領の実施年。社会に開かれた教育課程の実現に向け、一歩を踏み出す年です。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は、ROKKOKU PROJECTの一環で旭町地下歩道に展示した本校生徒の作品です。
同窓会と医師会
《同窓会総会》
〇先週の土曜日、本校の同窓会総会が開かれました。3年半後の創立100周年記念事業向けての準備会を兼ねた内容でした。コロナ前は懇親会を含めてホテルで行っていたそうですが、出席者を限定して会議のみを本校大講義室で行いました。
〇感心したのは、100周年記念事業の広報を担当する30歳前後の皆さんが、過去の写真やメッセージの収集など、SNSを駆使しながら組織的かつ念入りに準備を進めていることでした。まさに、自主自律が具現化されていると感じ入りました。
〇また、高橋会長をはじめ役員・支部長の皆さんには、私から生徒の活動状況やスクールポリシーの策定について説明した後、本校の教育活動への期待を述べていただきました。現役を引退されている方もおりましたが、地域での活動を熱心にされている方もおり、地域と本校との連携の在り方について期待されているとの意見もいただきました。
〇記念事業の一環として、各方面で活躍されている同窓生から送られたお祝いメッセージを紹介する試みが始まっています。その中のお一人に同志社大学の植木朝子学長が紹介されており、どんな方かとネット上で調べてみました。すると、高校生向けのメッセージがありましたので、その一部を紹介させていただきます。
〇「学問の世界では、なぜそう言えるのか、客観的な根拠を示すことがまず必要ですから、先行研究に当たり、知識として蓄えておく必要があります。『源氏物語』研究などは鎌倉時代から始まっていますから、それらについてはひたすら知識として吸収するしかありません。こうした作業は決して無駄にはなりません。それは異なる領域の勉強についても言えることです。たとえば、幾何の問題で、いかに補助線を引くかを考えた経験は、数学以外の分野でも役に立ちます。ある一本の補助線を引くことで局面が劇的に変わり、問題の解決につながることは、文学作品の読解においてもしばしばあるからです。自分には関係のない分野だから勉強するのは無駄だと決めつけないで、幅広い知識を吸収してほしいと思います。近年、大学では文理融合が進んでいますが、それが進めば進むほど、これまで以上に他分野の知識が必要になります。受験には必要ないからと、早い時期から学ぶ範囲を狭めるべきではないでしょう。高校時代、幅広い学びに自ら進んで取り組むことが、大学での豊かな学びにつながっていくのです。」(同志社大学植木朝子 学長 〜良心教育のもとで、大きな変化に対応できる柔軟性を〜 - 大学ジャーナルオンライン (univ-journal.jp)から引用)
〇植木学長は国文学、中世の歌謡が専門です。高校生にはできるだけ幅広く学んでほしいということですが、本校での学びの在り方を示唆する内容と思い、掲載させていただきました。
《医歯薬講座》
〇今日(11/14)は、医歯薬コースの講座として、柏医師会の長瀬会長をはじめ7名の医療関係者の御来校いただき、医師、薬剤師、看護師の各グループに分かれて、50数名生徒と対話をしていただきました。志望する分野の専門的な話、生き方、考え方など、様々な疑問に熱心かつアットホームに答えていただきました。
〇長瀬会長からは、あいさつで「これから何かを成し遂げていくには、高い志と熱量を持ち続け、そして戦略を持たなければならない」とのメッセージをいただきました。また、それぞれの先生方のお話から、同じ医療従事者でもスペシャリストで進む方もあり、ゼネラリストとして生きる道もあり、就職後も環境の変化によっていろいろな道があると感じました。
〇2つの会を通して、同窓生や医師会の皆様から、様々な期待と御支援をいただいていることが本校の糧になっていることを改めて実感することができました。生徒の皆さんには、こうした先達たちを身近に感じ、後に続いてほしいと願います。御協力いただいた皆様に感謝いたします。
東葛飾中学校のページはこちら
中学校連絡先
電話 04-7143-8651
FAX 04-7143-8677