いよいよ、千葉県高校サッカー選手権大会の決勝トーナメントの1回戦です。
夏休みを含めた8月から10月のここまでの期間、
特に3年生は自分の進路決定という大事な時期でありながらも練習を重ねてきました。
3年生はこの大会で負けた時点で引退となる、まさに最後の大会です。
選手たちは会場校の千葉明徳高校に、キックオフの2時間前に集合しました。
この時には前の試合が行われていました。すでに会場全体には、高校サッカー選手権の独特な雰囲気が漂っています。この緊張感と高揚感が入り混じった、いや、そのような言葉では表しきれない空気感は、このステージで試合をするものだけが感じられる特別なものでしょう。
ウォーミングアップもいつも以上に緊張の糸を張り詰めさせ、チーム全体で闘いに挑む準備をしました。
キックオフは12:30です。対戦相手は、市原中央高校です
試合開始の直前まで確認し、部員全員の円陣で気合を入れてから、スタートの11人がピッチに立ちました。
そして試合開始のホイッスルが鳴る。
前半は防御に徹してチャンスを伺うような作戦で、相手に決定的なチャンスを作らせないようにしました
しかし、緊張のしすぎで、プレーが硬くなっている場面が目立つ中…
作戦がはまり、攻撃を受け流しつつ、こちらも何回か惜しいシュートを打つも得点は動かない時間帯が続いた
ところが、こちらの陣形が乱れたその隙をつかれてしまい、失点しまった。
痛恨の先制点献上。想定していなかったわけではないが、小さくないダメージをうける袖ヶ浦高校。
このまま1点でしのぐことができればと思っていた矢先、自陣ペナルティエリア内でファールをしてしまう。PKを決められて2失点…
前半終了
ハーフタイム中に修正して、勝利を目指して改めて気持ちを入れる。
後半は前半と比べて高い位置からボールを奪いに行く。袖ヶ浦は運動量で相手に勝るように、体に鞭打ってプレーをした。
両チームとも苦しい中プレーを続けているが、とくに市原中央の選手の中には足をつってしまうほどの選手もいる。対して、袖ヶ浦は歯を食いしばって、前半よりも自分たちのサッカーをしている。
そして、もぎ取ったコーナーキック。練習していた形がが完璧にはまり、1点を奪取。ピッチ内は完全に袖ヶ浦の流れで、もう1点追いつくことができれば延長戦にもつれこませられる。
反撃ムードの中、何度か相手ゴールを脅かすも1点が遠い。そんな中で、不意に袖ヶ浦の足が止まってしまった一瞬があった。その一瞬の流れで市原中央がダメ押しの3点目…
残り時間は5分も残っていなかった。
試合終了のホイッスルがなった瞬間、袖ヶ浦高校サッカー部の選手権終了が、3年生の高校サッカー引退が、このチームでの最後の試合が今日であるということが、無情にも決定した。
最終結果は
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袖ヶ浦 1ー3 市原中央
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【得点者】
山門
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最善の結果ではなかったですが、最後まで戦い抜き、努力の集大成として申し分ない試合でした。
これまで数えきれないほど多くの方々に支えられ、活動して参りました。皆さまにおかれましては、本当に感謝し尽くせないほどです。ありがとうございました。
また、選手達は、共に走り、共に汗を流し、共に高め合い、共に涙し、共に喜び、そして共に苦しみを乗り越えて成長した仲間たちに、「ありがとう」と声をかけあっていました。
チームであったからこそ乗り越えられた困難がありました。これまで、この袖ヶ浦高校サッカー部で一緒にサッカーができた奇跡に感謝です。
サッカー部は明日から新しく再スタートを切ります。これまで以上に成長できるように選手一同、マネージャー一同、取り組んで参りますので、よろしくお願いします。
結びは、チームを引っ張ってくれた、最大の功労者であるキャプテン“山中”の名前と共に、キャプテンマークに刻まれた袖ヶ浦高校サッカー部の志を示すことばで…
『すべてはチームのために』![]()








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