現在時刻 06:45
男子練習時間 09:00~13:00

3年生が1年生にレクチャー
なぜ部活動?
こどもたちを部活動の道へ突き動かしているものは何でしょうか?
期待
それは期待です。人はだれでも自分に期待します。きっかけは人様々ですが、人はある時「自分の可能性を試してみたい」と思うようになります。それが部活動を始める原点だと思います。
部活動に限らず人が熱心に物事に取り組み始めるのは、この「自分に対する期待」が原点だと思います。だからコーチはその期待を裏切るようなコーチングをしてはいけません。
充実感
練習を重ねると上手くなります。充実感を味わいます。力がみなぎってきます。
栄光
さらにがんばると勝利に繋がりチャンピオンという栄光を掴みます。
これらはすべてその子が長い人生を生きていく上での大きな自信になり財産になります。その自信や財産はその子を人として大きく成長させます。
挫折感
勝利を掴むことができる、そんな子ばかりではありません。
仲間との競争で置いて行かれ、挫折感を味わう子もいます。
敗北
最近は負け組ということばで表現されていますが、敗北感を味わう子も出てきます。充実感や栄光は人生の財産ですが、挫折感や敗北感もまた同じ宝物なのです。
人生の糧
怖いのはこどもたちの周りにいる大人が、こどもに挫折感や敗北感を味わわせるのはよくないと思って腰を引くことです。人間の一生というのは充実感や栄光よりも挫折感や敗北感を味わうことの方が圧倒的に多く、こどもの頃の挫折感や敗北感は長い人生を考えれば、その子がしたたかな人間に成長していくための貴重な体験になります。そんなに重要なことなのに、おとなたちがその子への関わり方を間違えてしまえば、部活動を通して人間形成をすることは期待できません。
回避行動
選手の中には、挫折感や敗北感を前へ進むエネルギーとして取り込む選手がいます。このような選手は放って置いても立派な大人に成長していきます。ところが回避行動を取る選手が出てきます。このような選手にこそ指導者や親は真剣に向き合い、関わってやらなければなりません。
気配り
充実感や栄光を人生の財産ですが、その財産の使い方によっては負の財産にすり替わることがあります。
奢り・慢心
いくら手柄を立てても、それが自分のものとだけしか認識できない者にとっては負の財産になります。他人の喜びや他人の辛さがわかってやれてはじめて栄光は正の財産になるのです。
人間力
期待・充実・栄光・挫折・敗北などの経験によって人間力を高めるのが部活動の目指すところであり、それに正しく関わってやるのが指導者の責務だと思います。
成果
1枚目の写真左の3年生は誰よりもコートに早く来てシュートを打ち続けました。しかし、怪我のためエントリーから外れたり、最後の県大会でもユニフォームをもらうことが出来ませんでした。この選手が「誰よりもシュートを打ち続けた自信があるのに・・・・・・成果が出なくて悔しいです!」と、涙を流しながら話してくれたことを覚えています。この選手の部活動での挫折は、今後の長い人生では+の成果となって出現すると思います。1枚目の写真右は1年生です。この選手の「誰よりもシュートを打ち続けた自信」は1年生に受け継がれて新しい成果となっています。2枚目の写真の3年生も、最後の県大会でユニフォームをもらうことが出来ませんでした。しかし、この選手は1年生の初心者の選手によく教えています。自分が、先輩から教わったように・・・・・これが、袖ヶ浦高校の良き伝統だと思います。
成長
この選手のペリメータのshootは練習で8割、試合で4割は入ります。1年生最初はフリースローがリングに届かない選手でした。しかし、日々の努力で成長しました。今シーズンの選手から教えてもらった、最大の出来事でした。
発表
6/14から総体予選が始まります。観ている人の魂を揺さぶる何かをコートから発散させる試合をしたいと思います。
文責:顧問
引用文献:前長崎女子高校 山崎先生の講演会資料