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2024年8月の記事一覧

不審者対応訓練、学校を核とする県内1000か所ミニ集会&第2回コミュニティ・スクールを行いました

 2学期始業式まで、あと1週間を切りました。2学期に向けた準備は進んでいるでしょうか? 

 さて、昨日は、午前中に「不審者対応訓練」、午後に「学校を核とする県内1000か所ミニ集会」と「第2回コミュニティ・スクール(学校運営協議会)」を行い、実に盛りだくさんな一日となりました。

 午前中の「不審者対応訓練」は、「不審者侵入時の対応を学ぶこと」や「『不審者侵入時対応マニュアル』をシミュレーションし、マニュアルを再度確認すること」がねらいです。今回は、野田警察署の生活安全課の方が講師として来校してくださいました。講師の方が不審者役を演じますが、迫真の演技で緊迫感の伴う訓練となりました。

 今回の訓練では、不審者1名が渡り廊下から高等部棟に侵入する想定です。最初に見つけた先生が「こんにちは。今日はどうされましたか?」などと声を掛けます。見つけた先生が不審者を取り押さえようとしますが、不審者は先生を振り切って職員室の方向に逃げます。あっという間に職員室の前です。緊急放送で応援の先生方が集まる手はずですが、想定以上に不審者が移動したため応援の先生方の到着が遅れ、職員室付近で加藤教頭先生が「さすまた」を使って不審者と1対1で対峙します。ようやく応援の先生方が到着し、一緒に不審者を取り押さえようとしますが、不審者も必死に抵抗します。 

「さすまた」も使って不審者を取り押さえようとします

 さらに多くの応援の先生方が現場に到着し、机なども使用して不審者を近くの談話室に押し込み、閉じ込めることに成功です。この状態で警察官の到着を待ち、警察官の到着により訓練場面は終了です。

談話室に不審者を閉じ込め、警察官の到着を待ちます

 この後、先生方は食堂に集合して今回の訓練の一部始終を録画したビデオを視聴し、訓練の状況を確認した上で講師の警察署員の方の講評を伺います。講師の警察署員の方からは、「さすまた」の使い方などを含め丁寧にご指導いただきました。まず、最初に不審者を発見した先生が不審者を取り押さえようとしましたが、不審者が刃物などを持っている可能性も考えて距離をとった方がよいとのことでした。また、不審者かどうかわからない段階では、いざという時のために「箒(ほうき)を持つことがよい」とのご指導をいただき、「なるほど」と感じました。また、「さすまた」を使用する際の注意事項として、不審者に「さすまた」を取られたり、蹴られたりしないようにすること、不審者が反射的に避けようとする「頭」を「さすまた」で狙うことなども大変参考になりました。

「さすまた」の使い方を教わります

 その後、質疑応答に移りますが、先生方からの質問にも丁寧に答えていただきました。ありがとうございました。今回の講評の中では、2001年に大阪教育大学附属池田小学校で発生した無差別殺傷事件にも触れられました。私も最後の謝辞で、「『社会に学校を開く』ということは、様々な人が学校に出入りするということでもあり、子供たちの安全・安心を守ることが『社会に開かれた学校』をつくることの大前提である」という話をさせていただきました。私は、いつも名札に笛(ホイッスル)を付けています。今回の訓練では使用する場面にはなりませんでしたが、不審者と遭遇した場合には、すぐに笛を吹けるように、あらためて心構えをつくっておきたいと思います。

 午後は、まず「学校を核とする県内1000か所ミニ集会」を行いました。テーマは「“地域防災”推進に向けた学校の役割について考える」です。「近年、激甚化している災害に学校はどのような役割を担い、地域とどのように連携していくのか」について、地域の方々と膝を交えて語り合います。「ミニ集会」には、本校の先生方に加えて、「コミュニティ・スクール」の委員の方々や、申込みをしていただいた本校保護者、地域の方もご参加いただきました。ありがとうございました。

 まず始めに野田市気象防災アドバイザーの伊東譲司氏より、ご講演をいただきました。伊東氏は、気象庁、銚子気象台予報官など予報の現場を45年間(再任用期間4年を含む)勤めた方です。「スーパー台風」「線上降水帯」「雷、突風、竜巻」「キキクル」「熱中症警戒アラート」などといった気象に関する情報について、丁寧にご説明いただきました。ありがとうございました。 

野田市気象防災アドバイザーの方の講話です

 続いて、野田市の防災安全課の方より「マイ・タイムライン」の説明があり、時間の関係上、短い時間となってしまいましたが、グループワークを実施しました。野田市の洪水ハザードマップなどもご用意いただき、本校周辺の災害時の危険についても確認することができました。本校については、災害時、「福祉避難所」を開設する可能性があります。また、私自身、中学校で教頭を経験していますので、地域防災については関心があります。引き続き、地域防災について、県立学校である本校として何ができるのかを考えていきたいと思います。

続いて「マイ・タイムライン」のグループワークです

野田市の洪水ハザードマップを見てみます

 「ミニ集会」の後、「コミュニティ・スクール」の委員の方々には、相談会議室に移動していただき、「第2回コミュニティ・スクール」を行いました。今回は、年度末の「学校評価」に向けて中間段階の評価をいただくため、グループワークを行いました。内容は「SWOT分析」です。「SWOT分析」とは、組織の現状を把握するためのフレームワークです。委員の方々には、本校の現状について、それぞれの委員の所属機関との関係を含めて考えていただきました。そして、「SWOT分析」の構成要素である「S=Strength(強み)」「W=Weakness(弱み)」「O=Opportunity(機会)」「T=Threat(脅威)」をそれぞれ考え、付箋に思いついたことを記入し、模造紙に貼り付けていただきます。私としても委員の方々とグループワークを行いながら意見交換も行うことができ、有意義な時間となりました。今回出されたご意見を参考にしながら、2学期以降の教育活動を展開していきたいと思います。この後、年度末に実施する「学校評価アンケート(案)」について、委員の皆様からご意見を伺って「第2回コミュニティ・スクール」は終了です。「ミニ集会」からご参加いただきました委員の皆様は、大変お疲れ様でした。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

 私は、今日の午後、千葉に出張となります。私も残された夏休みの日々を有意義に過ごしていきたいと思います。