2学期始業式(校長室より)
以下は、生徒の皆さんにお話しした要旨です。
「2学期を迎えて」
~コロナ禍なれど、力を合わせて自分と六実高ライフを充実させよう!~
1 新型コロナウイルス感染症への対策(守り)
「第2波」が全体としては落ち着いてきた傾向と言われているが、油断はできない。
感染者:千葉県で3000人超、松戸市で約300人
亡くなられた方:千葉県内 63名
基本的な対応策が効果的であることもわかってきた。
:3密を避ける、手洗いの励行、マスクの着用等= 六実高全体の協力で効果実現
2 コロナ禍だからこそ、頑張っている人々(攻め)
トヨタ自動車のCM:「トヨタイムズ」(医療用防護ガウンの製作)から
(概要)
今年3月、感染症対策で、全国の医療機関で医療用防護服が大幅に不足する事態
経済産業省から名古屋の「雨がっぱ」を製作する工場に医療用防護ガウンの製作依頼があった。依頼数は1日10,000枚の生産。しかし、その時の工場の生産能力は1日500枚。実に20倍の生産能力の向上が必要だった。
地元新聞を通じて協力企業を募ったところ、7社の応募があり、トヨタ自動車も生産方式の技術援助を申し出た。小さな改善を積み重ね、生産システムを再構築した。その結果、最終的には7社の合計で1日50,000枚の生産が可能になった。当初の生産能力の100倍を達成した。
(ポイント)
トヨタ自動車の生産方式は日本のモノづくりの神髄とも言える優れた生産活動の運用方式だが、一方、このプロジェクトに挑む中小企業の取組に学ぶ点が多い。
(1)誰でもできる仕組み化を図り、基準線を決める。小さな改善(例えば、ハサミ の置き場所を決める「カイゼン」)を積み重ねて、結果的に大きな改善を生んでいる。
(2)昨日の生産枚数を少しでも超えることを今日の目標に据えて、現場の作業員が自分たちで知恵を出し工夫を加えて、業務効率の向上などを主体的に変えていく。世の中のために役立てようと会社が一丸となって高い意欲で働いている。
(3)ピンチをチャンスに変えている。雨がっぱの生産一筋の会社から、これまでのノウハウを活かして、医 療用防護ガウンも製作する企業に生まれ変わった。
3 まとめ
(1)学校に置ける新しい生活様式を守って、新型コロナウイルス感染の予防に努めつつ、高校生活を充実させよう。
(2)自分の日常を振り返って、小さな改善をしてみよう。昨日の自分より一歩前に進む姿勢を大切にして改善を繰り返そう。小さな一歩がやがて大きな改善につながるかもしれない。その一歩が人の役に立つことならば、さらに素晴らしい。
充実の2学期となるように、松戸六実高校全体で取り組もう!