12月16日(金)習志野文化ホールにて、芸術鑑賞会を実施しました。
演目は「劇団イング」による「EDDIE:エディ」でした。
実在した、ボクシングの名トレーナーであるエディ・タウンゼント氏の半生を描いた作品でした。
エディ氏は選手の人格を無視した指導が横行していた時代に「ハートのLOVE」を唱え、取り入れ、選手を褒め、認め、伸ばす指導を実践した指導者です。
エディ氏は、世界チャンピオン井岡弘樹さんをはじめ、テレビでも見かける赤井英和さんやガッツ石松さんなど、多くの日本人ボクサーを育成し、日本のボクシング競技の発展に貢献されました。
エディ氏は
井岡弘樹さんのことを「BOY」と呼び、寝食をともにし、世界チャンピオンへと育て上げました。

「BOYのいい顔、もっと見せて」「BOYの強い右ストレートもっと見せて」と井岡選手に投げかけ、「選手をやる気にさせる」指導シーンが印象的でした。
ボクシングの試合では、セコンド(トレーナー)がリングにタオルを投げ入れることが、「これ以降、試合を棄権する」という意味になります。エディ氏はこのタオルを投げ入れるタイミングが早
かったセコンドとしても知られています。選手やジム関係者が「どうして!?」と思うこともあったそうです。

その理由は、(ボクシング選手としての競技人生を終えた後も)選手を「もとどおりの身体で家族や恋人のもとへ、かえしてあげないといけない。」というエディ氏の「選手やその家族をおもう気持ち」があったからです。
ボクシングやスポーツといった枠を超え、「指導」という場面に関わる多くの人が、エディ氏のスピリットを受け継ぎ、指導方法を見習ってほしいと感じました。