令和7年度終業式が行われました(3月24日)
3月24日(火)、令和7年度の終業式が行われました。終業式では、来年度の創立50周年に向けて校歌を三番まで歌いました。私は松戸南高校に勤務して11年になりますが、校歌を三番まで聞いたのは初めてです。今回の終業式での式辞は、校歌の三番にちなんで、生徒の皆さんに持ってほしい「4つのP」と、バスケットボールの名選手であるマジックジョンソンさんの話をとおして「諦めない心」についてお話をしました。4Pって何?という方に向け、今回の校長だよりでは、終業式のでの校長式辞を掲載します。
皆さん、こんにちは。いよいよ本日の終業式をもって令和7年度が終わりますね。この1年間、皆さんにとって、どのような一年だったでしょうか。
さて、さきほど校歌を3番まで歌ってもらいました。私は教諭で8年、校長で3年、計11年松戸南高校に勤務しましたが、校歌を3番まで聞くのは今日が初めてです。「礼ある園」の「礼」というのは、単純に「社会の規律やルールを守ること」だけでなく、「他人を尊重し、感謝の気持ちを持つこと」「思いやりの心を持つこと」を意味します。
わたしたちに与えられた使命を胸に深く刻み込み、「礼節をわきまえた学舎」にふさわしい「高い理想」と「母校への誇り」を持ってほしい。それが松戸南高校の輝かしい未来につながっていく。そのように私は解釈しました。
話は少しずれますが、昨年の4月、本校の教育目標を先生方の前でお話した際、先生方に「4つのP」を常に持ち続けてほしいとお願いしました。4Pとは、パッション(Passion)、プロフェッション(Profession)、プライド(Pride)、パーパス(Purpose)です。
「パッション」教育や生徒に情熱を捧げてほしい。「プロフェッション」教育のプロ、専門家としての自覚を持つとともに、常に学び続ける人であってほしい。「プライド」、一人の教員として、また松戸南高校の教員としての誇りを持ってほしい。「パーパス」、行き当たりばったりではなく、何事にも目的と根拠を持って生徒の支援に努めてほしい、とお願いしました。
そこで、一年の最後の節目に当たって、皆さん「にも」「4つのP」を持ってほしいと思います。その4Pは、校歌の歌詞の3番にあったように、「礼節をわきまえ、相手を思いやり、理想や目的を持ち、プライドを持ち続ける」ことです。
一つのPは、「ポライトネス(Politeness)」、形容詞では「ポライト」と言うのですが、礼儀正しさや思いやりです。先ほど校歌で話した「礼」の部分ですね。「ポライトネス」と言うと、円滑な対人関係を築くための言語的配慮のことも指します。言語、つまり言葉は毒にも薬にもなります。皆さんには、相手を思いやれる言葉づかいができる人になってほしいと思います。
二つ目のPは、「ポリシー」(Policy)、自分の中で譲れない軸となるもの、「信念」です。三つ目のPは「ポジティビティ」(Positivity)、形容詞で言うと「ポジティブ」です。前向きで肯定的な思考や感情、態度です。また「自己肯定感」と言っても良いでしょう。最後のPは「プライド」(Pride)、卒業してからも胸を張って私の母校は「松戸南高校」と言える人になってほしいと思います。
先生方の4Pと、そして生徒みんなの4Pが合わされば、「8P」です。「ハッピー」、つまり、先生方の4Pと生徒みんなの4Pが合わされば松戸南高校に「幸せ」がきっと訪れると信じています。
最後に、「幸せ」つながりで、他人のことを非難することの愚かしさ、すべてを人のせいにすることの虚しさ、ポジティブな気持ちでいることの大切さ、そして「幸せになるためには何が必要か」について、とあるスーパースターの言葉をとおして伝えたいと思います。
みなさんはマジックジョンソンという人を御存知でしょうか。ちなみに知っているという人はいますか?実は先週、ライバルであるラリーバードとの2ショットが、ニュースになった人です。ですので、本日、マジックジョンソンの話をしようかなと思ったわけです。
彼はバスケットボールの選手として輝かしい成績を残し、「歴代の偉大な50人の選手」にも選ばれています。ミシガン州の貧しい10人兄弟の家庭に育ちましたが、本人が「夢は貧しくなかった」と語るとおり、努力と決して諦めない精神でNBAのスターへと上り詰めました。そして貧困環境にいる若者に、「他人のせいにせず、夢に向かって努力し続ける」という強いメッセージを送り続けています。10年以上前のものになりますが、次のメッセージは、彼の著書の中に記されており、自分の子どもの時と同じように、貧しい生活を送っている子どもたちに送られた言葉です。
君には無理だ、と言う人の話を聞いてはいけない。もし自分で何かを成し遂げたかったら、出来ないことを他人のせいにしないで自分のせいにしなさい。
周りは君に成功してほしくないんだ。なぜなら周りは途中で諦(あきら)めてしまったから…。
だから君にもその夢を諦めてほしいんだ。不幸な人は他人の不幸を願うものなんだ。
けっして諦めてはダメだ。
自分の周りをエネルギーであふれ、しっかりとした考えをもっている人で固めなさい。
自分の周りを野心であふれ、プラス思考の人で固めなさい。
憧れる、魅力ある人がいたらアドバイスをもらいなさい。
君の人生を考える事ができるのは”君だけ”なんだ。
君の夢が何であれ、その夢にただひたすら向かっていくんだ。
なぜなら、君は”幸せになるために生まれてきた”のだから。
卒業式の式次でも触れましたが、私は、この一年をとおして色々な形で、「失敗してもいいんだ」「正解は自分自身が決めることで、他人が決めることではない」また逆に「たとえ失敗しても他人のせいにはしない。それは自らが選択したことだから」「失敗しても諦めない。諦めないことが成功につながる」ということを伝えてきました。
令和7年度終業式という節目にあたって、ここにいる皆さんには、自身の夢の実現に向けて、チャレンジ精神を忘れない粘り強い人になってほしいと切に願っています。少し長くなりましたが、その思いを伝え、終業式の式辞といたします。(終)