今回の展示はイタリア、フィレンツェの美術学校の学生の作品です。Libera Academia di Belle Arti, Firenze(略してLABAです)は、フィレンツェにはたくさんある美術学校の中で認可校ということでとても人気があり、レベルの高い学校です。ここで、松戸高校ではおなじみのフランク・ディテューリFrank Dituri が月に1回、ポートフォリオという授業を持っています。学生たちは毎月自分でテーマを決めて小さな写真集を用意します。授業は、ひとりずつ作品の説明をして、出席している学生たちが意見を言い合い、最後にフランクが締める、という形で行われます。私はこの春フィレンツェを訪れた時、この授業を見せてもらいました。おそらく一通りの実技の授業を終えたレベルの学生たちだとは思うのですが、とてもレベルの高いものでした。それは単に作品のレベルが高いというだけでなく、活発に意見の交わされる授業のレベルの高さです。私も仲間に入れてもらって、言いたいことを言ってきました。


ここで、松戸高校での国際小写真展の宣伝をしてきました。じつはまだ第3回をやるかどうかは正式には決めてませんでしたが、このチャンスを逃してはいけない、です。


そうしたところ帰国して数日もしないうちに作品がどんどん送られてきました。最終的に15人の学生が送ってくれました。たぶん、受講生の半分以上だと思います。これで十分、玄関ギャラリーの展覧会ができる量です。


作品は、大人のプロと比べるとまだまだ未熟な部分はありますが、それぞれはっきりとした主張があるのがいかにもヨーロッパの学生です。これらの作品は日本の美術学校に紹介して、ぜひ学生同士のつながりのきっかけになれればいいと思っています。これはLABAの学長さんマウロ・マネッティMauro Manetti の希望するところでもあります。
マウロは現代美術のアーティストでもあります。忙しい学長としての仕事の合間を縫ってすばらしい作品を作っています。来年9月に日本で展覧会を開く話が進んでいます。その時にはまたお知らせしますので、お楽しみに。