「多摩美術大学・女子美術大学コース」では、午前中に多摩美術大学、午後に女子美術大学を見学させていただきました。
多摩美術大学へは、八王子駅からバスで20分ほどかけての移動となります。
予定よりも早めの到着になりましたが、その分多くの時間をかけて見学をさせていただくことができました。
多摩美術大学では、まず初めに多摩美術大学や美術の進路に絡めたガイダンスをおこなっていただきました。ガイダンスでは多摩美術大学の強みだけでなく、大学を選ぶ際のポイントなども具体的に説明していただき、生徒も興味深く聞き入っていました。
ガイダンスの後は校内見学に移ります。多摩美術大学は敷地がとても広いため時間内ではとても回りきることができないため、図書館などの主要施設や生徒の興味のある分野(油絵・版画・日本画・金工・プロダクトデザイン・テキスタイルデザインなど)をピックアップして紹介していただきました。


まず初めに図書館から見学させていただきましたが、学外でも有名な建築デザインやインテリア、床面の傾斜など、生徒も開放感のある空間を楽しんでいる様子でした。
各科の施設紹介も先生方や研究室の方に個別に説明をしていただけ、高校にはない大きなアトリエや設備も含めて刺激になっているようでした。また、日本画の施設紹介では、運良く授業風景を見学させていただくことができ、専門的な授業の様子や先生と生徒の距離感や活き活きとした大学の雰囲気を知ることができたことがとても大きかったです。


校内見学後は、移動までの時間が迫っていたため、急遽学内の講堂で昼食をとらせていただきました。比較的短い時間での昼食でしたが、購買のパン屋さんを楽しみにしていた生徒はたくさんのパンやスープを抱えて戻ってきたので、大学生活を先取りして楽しめている様子でした。
昼食後はバスで橋本駅まで移動し、古淵駅からバスで女子美術大学へと向かいます。
女子美術大学は森に囲まれた環境にある大学ですが、品のある校舎と学生の落ち着いた雰囲気が印象的な学校です。
女子美術大学でも、多摩美術大学と同様にガイダンスから施設紹介をしていただきました。ガイダンスは、女子美術大学の特色がよくわかる内容でしたが、どういった学科からどんな人たちが社会で活躍しているのかを、学内での勉強と社会でのつながりなどをわかりやすく説明していただきました。
ガイダンス後は、日本画・油絵・版画・テキスタイルデザイン・環境デザイン・ガラス工芸・立体アートなどの分野を順に回っていただきました。


各学科の施設紹介では、各専攻分野の先生方から分野の特徴から道具や絵具などの専門的な内容まで丁寧に説明していただき、生徒たちも高校でやっていることと繋げながら関心を深めることができている様子でした。また、女子美術大学では、丁度授業を行っているアトリエが多かったため、実際の学生の制作風景や指導の現場もみることができ、一人一人に対する丁寧な指導とアカデミックな雰囲気を知ることができました。たまたま県立松戸高校の卒業生のアトリエに伺うことができた際は、生徒も卒業制作を控えた制作中の学生作品を目の前に「すごい、すごい」と感動しきっていました。
見学終了後は、女子美術大学校門前で記念写真をとって解散としました。遠方から通う生徒も朝早くから東京駅に集合して疲労もあったかと思いますが、満足そうな表情を浮かべている様子を見て充実した一日になったと感じられました。

本日は、多摩美術大学様・女子美術大学様/武蔵野美術大学様・東京造形大学様にご協力いただき、大変有意義な上級学校見学会をおこなうことができました。生徒もそれぞれの大学の特色や雰囲気、普段の学生の様子を知ることで、3年後の自分を考えることのできた一日になったと思います。事後指導では、振り返りのレポートを提出しますが、一人一人書ききれないほどの経験になったのではないでしょうか。県立松戸高校芸術科では3年間を通して芸術系進路行事を多く予定していますが、今日の経験が進路実現に向けた大きな一歩になってもらえればと思います。