本日、放送による終業式を実施しました。まずは、部活動等の表彰者の紹介と関東大会・全国大会出場の報告がなされました。
校長が話した内容です。
「臨時休校」や「ソーシャルディスタンス」「新しい生活様式」など、これまでとあまりにも違う生活となってしまった2020年が間もなく終わろうとしています。皆さんにとって、いくつになっても忘れることのできない1年であったと思います。感染症が1日も早く収束することを願ってやみません。
さて、2学期の始業式では「挑む」という漢字のお話しと、未来と自分を変えることは可能なのだから、失敗を恐れず、失敗を活かし大きく成長できるよう、諦めず挑戦する気持ちをもって行動してくださいと伝えました。2学期を振り返り感じたことや思いを言葉に表して、振り返ってみてください。
日本人は、古くから言葉に表したことは実際に起こることだとして、言葉には力が宿ると考えられていました。万葉集の歌にも「言霊」として記されています。自分の願いや思いを言葉に表すことで、脳が刺激されたり潜在意識として行動に影響を及ぼすとされています。また、人と人との触れ合いの中でも言葉を交わすことはとても大切なことです。しかし、SNSの文字だけのやり取りで「そんなつもりで書き込んでいないのに」あるいは「なぜそんなことを書き込むの」と思ったことはありませんか。表情や雰囲気がわからないところでは、受け止め方は人によって異なります。伝えるということは、大切であり難しいことです。短い言葉で、誹謗中傷するような表現をみると私はとても嫌な気持になるとともに、決して許さないという気持ちになります。人への注意や意見は、相手が納得するよう、理解するよう、しっかり伝わるよう言葉を選ばなくてはなりません。マスクを手放すことができない今、相手に表情が伝わりにくいからこそ言葉を選び、今まで以上に自分の気持ちが伝わるよう工夫して表現してください。相手のことを思うこと、自分の気持ちを伝えること、大切にしてください。
千葉県教育委員会からぜひ皆さんへ伝えてほしいということをお話しします。
※日常生活において
・日常的なマスクの着用、手洗いを改めて徹底して行ってください。
・食事の際は、会話や座席の位置に気をつけ、歓談はマスクをしてください。
・特に必要な場合を除き、外出は極力控えてください。外出の必要がある場合で
も、多くの人が集まる場所は避けてください。
※部活動において
・体調がすぐれないときは参加しないでください。
・運動中、演奏中など活動以外では、必ずマスクを着用してください。
・飲食時、休憩時、更衣するときは身体的距離を保ち、会話はしないでください。
特に高校生のふるまい(マスクをつけていない。大声で会話している)に関する苦情も届いています。ひとりひとりが感染拡大を防ぐ当事者であることを強く意識してください。以上が内容です。自分を守ることが大切な人を守ることになります。
最後にいつも伝えていることです。皆さんのなかには、多くの悩みを抱えていたり、様々なことに心が揺らいでしまう人もいると思います。不安や悩みは誰もが抱えています。そのような時、ひとりで抱え込まないでください。家族や友人・先生など誰かに話を聞いてもらってください。電話相談もあります。SNSでの相談も行われています。話すことで人は少し気持ちが楽になります。皆さんの周りには支えてくださる方が必ずいます。そのことを忘れないでください。
それでは、新しい年を迎え、新たな目標を掲げた皆さんに1月7日会えることを楽しみにしています。
