4限目は、3Bの「古典講読」の授業を見学しました。教材は、向井去来の「去来抄」です。向井去来が松尾芭蕉からの伝聞、芭蕉門下での議論、俳諧の心構え等をまとめたものです。「去来抄」は、はじめて知りましたが、去来と芭蕉のやり取りから、「論語」のやりとりを思い出しました。芭蕉がいかに弟子に尊敬されていたかを感じました。また、江戸期の古典は現代と近く、読みやすいように思っていましたが、反対に深みがあり、訳せれば良い、文法がわかればよいというのではなく、様々な知識、教養、歴史が読み解けないと理解できない難しさも感じました。
3年次の文系古典については、今年度、クラスを2分割して実施しています。そして、グループにして授業を行っています。グループで古文の解釈、助詞の使われ方等の文法事項を確認しながら、授業は進みます。学び合いながら、理解を深めていきます。最後に、この文章の主題を班で考えることが行われました。全体を読み解きながら、主題を考えていきましたが、この場面に学び合いの意味を強く感じました。古典の3年次の授業を少人数で、グループ型で展開することの効果がでることを期待しています。