本日から、先生方の授業見学を行っていきます。1時間授業を見ていくのは久しぶりになります。まず今週は、3年次の授業を中心に見ていきます。
最初は、2限目、国語科、3Cの「現代文研究」です。教材は、清岡卓行の評論文「ミロのビーナス」です。プリントを活用し、評論文の読み解きを行っていきます。先生が授業の最初に第3回考査について触れ、「言い換え」を重視している趣旨のお話しをされていましたが、まさにどう「言い換え」か行われているか、が読み解きに重要だと感じました。そして、「言い換え」を考えるには「具体と抽象」を意識する必要があると感じました。また、「両腕のない像」と「両腕のある像」を「対比」させながらこの評論文を読み解いていくのがとても分かりやすかったです。黒板の上下を「対比」させていく手法はさすがだと思いました。
演習ではない授業でしたが、教科書を利用して評論文をどう読んでいくかを行うことで、「言い換え」、「対比」を利用して、「ミロのビーナス」を理解するだけでなく、「ミロのビーナス」を読みとくことで、評論文を読む力が付く授業だと感じました。生徒はとてもしっかり受けていました。