
今朝早く、図書館を訪ねてみました。受験勉強に励む3年生でしょうか、黙々と勉強している中央生の姿がありました。以前、紹介しましたがこの図書館の窓の外には、「青春の詩」という像があります。像はいつもそっと生徒のことを見守るように、祈るように立っています。
今日の校長室前の一言は「君が今までに一番美しいと思ったものは何?」でした。
久しぶりに生徒たちの回答が多く寄せられました。
印象に残った回答は、「青春」「祖父の生き方を語った言葉」「ボランティアに参加したとき」などです。
私の予想では、夕日や星空など、目に見える美しさでしたが、回答の多くは人の「生き方」に関する目には直接見えない「美しさ」に関するものでした。
「美」という漢字は、羊と大から出来ています。「羊」は献(ささげる)ものを指し、かつて、共同体の運命のために命を献(ささげる)という行為が崇高なものとして「大いなる」犠牲であったことから、「美」という漢字には、命を献げるという行為が含意されているのだと思います。何かのために必死に生きる人の姿には「美」が宿ります。
一所懸命に勉学に励む姿、そうした青春の美しさを「青春の詩」像とともに、これからもそっと祈り見守っていたいと思います。