
今月は、各先生方の授業をゆっくりじっくり見させていただいています。
時代の変化とともに授業の様子もすっかり変わってきていることを感じます。
「このときの主人公の心情はA・Bどっちだったのか、みんなのスマホに課題を送りましたよ。各自で回答を送信してみてください。
なるほど、4対6くらいで、Bだと思う人がやや多いですね・・・
では、なぜそう思うのか、本文の中から根拠をあげて短い文で、説明をしてください。書けたら送信してください。・・・なるほど・・・はい、こんな回答がありますね。いいですね。本文の○○を根拠としてあげていますね・・・」
かつて私が授業をしていた頃は、生徒が書いたプリントを集め、放課後に目を通し、優れた回答をコピーしプリントをつくり、印刷して次の授業で配っていたことが、瞬時にして目の前で行われています。
一斉に生徒たちが自らの考えをアウトプットした文章がプロジェクターに投影され、みんなで共有しながら学び合う。スマホやタブレット、PC、プロジェクターとスクリーンなど、必要に応じて様々なICT機器を駆使する授業風景が、これからは当たり前になるのでしょう。
上の写真は、体が空いた時間にくるくる教室を見て回ったときのものです。選択科目の少人数授業、タブレットPCやスマホを使った古典の授業、化学の授業では大スクリーンに実験結果のグラフを投影し、変化の様子を視覚的にわかりやすく説明しています。
ぷらぷら歩いて廊下から見て回るだけでもペアワーク、グループでの学び合いなどが随所に見られます。よく見ると英語の先生の教卓には小さなワイヤレススピーカーがあります。リスニング練習や、スマホのアプリで各自が発音練習、採点するなど、様々なICTの活用が見られます。
主体的・対話的で深い学びを日々の授業の中で実現し、予測困難な社会にあってもより良き社会を主体的に他者と共に創造する力を育てる。本校の教育目標の実現に向け先生方の実践と工夫、生徒たちの多様な学びが日々積み重ねられています。より良い環境で生徒の学びを支援するために、まだまだ課題はたくさんあります。限られた予算や様々な制約の中で、できることを探し続けたいと思います。