お知らせ

2022柏王祭文化の部

 

お知らせ

校 長 挨 拶

 柏中央高校のホームページへお越しいただきまして、ありがとうございます。

 昨年より、本校校長を拝命しました山崎寛雄です。柏中央高校は、校長として2年目となります。

本校は、昭和56年(1981年)の創立以来、『初志貫徹』~ゆっくりと 一歩一歩確実に~を校訓に、42年の歴史を刻んできました。柏市の中心部にありながら、側には手賀沼につながる大堀川が流れ、春には満開の桜並木が並ぶ遊歩道を有し、多くの動植物が集う自然豊かな環境に恵まれた学校です。豊かな自然とゆったりとした空気が流れる本校は、落ち着いた校風を伝統とし、現在まで14,160名の卒業生を輩出しています。その間、松ヶ崎・高田地域をはじめとする地域の皆様に支えられ、着実に歩みを進めてきた学校です。
 昨年は、本校科学部が調査・編集した『松ヶ崎・大堀川の「いきものガイド」』の冊子が発行され、地域の自治体の皆様のご協力により多くの地域住民の皆様へ届けることができました。これからも、地域のよき「お兄さん、お姉さん」として親しまれ、貢献できるよう努めてまいりたいと思います。

 開校以来の校訓『初志貫徹』のもと、「文武不岐」の教育理念を受け継ぎながら、学習はもちろん、探究活動や部活動などに励み、これからの変化の激しい社会にあっても、それぞれの胸に高い「志(こころざし)」を抱き、より良き未来の創造に向かって、挑戦し続けることができる逞しい生徒の育成を目指し、保護者・地域の皆様の力をお借りして教職員一同、本校発展のために精一杯取り組んでまいります。

令和5年度 一学期始業式講話.pdf   令和5年度第43回入学式式辞.pdf
 

校長日記

校長日記
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2023/06/02new

校長日記R5 No.8(未来を育てる教員という仕事)

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今日はある先生の学級通信の一部(抜粋)を紹介します。


生き方が変わる

「限界まで頑張れば、見たことのない景色に出合うことができる、自分自身が想像もしなかった場所まで行けるって、うちのお父さんは言うんだ。飛行機が時速二百キロ超のスピードで滑走路を走るといつしか空を飛んでいるように、人間だって限界まで走ればどこか違う場所にたどり付ける。生き方が変わるって、お父さんに教えられたんだ。ぼくはサッカーでは限界までいけそうもない。だから勉強をしてみようかなって思ったんだ。」

これは『金の角(つの)持つ子どもたち』という小説で、中学受験に挑む小学6年生が主人公のお話で、その主人公が日本一の難関校を受験しようと決めたきっかけとなった友だちの言葉です。サッカーのクラブチームに入って将来はプロの選手を目指していた主人公とその友だちは、上位の地域のトレーニングセンターの選抜に落ちてしまいます。プロ選手が無理だとわかって次に目指したのが最難関中学の受験。普通では遅すぎる6年生の4月に入った塾での頑張りの末…。中学受験の話ですが、大学受験生にも是非読んで欲しい作品です。涙ぼろぼろでした。

 限界まで頑張って一つでも高い段階にたどり着くと、そこから見える世界は違います。筑波山の頂上から見える景色と富士山の頂上から見える景色が違うのと同じです。
一般受験でも勉強する期間はあと8ヶ月。この期間で生き方が変わるかもしれないのです。推薦の人は期末テストまでの約1ヶ月を死ぬ気で頑張ってさらに評定を上げ、その後は小論文がある人はその対策、志望動機や面接対策を。万が一推薦が取れないことも考えて一般受験にも備えての勉強も。指定校推薦を取れるような高い評定を持っている人は、本当に今までこつこつとよく頑張ってきました。部活もやりながらの人は尚更です。誰でもできることではありません。指定校で合格を決めればもう受験勉強は必要ないのですから、卒業までの間は大学で必要なことが勉強できます。経済学をやりたい人はその入門書のような面白い本がたくさんあります。法学部に進もうという人は、裁判の面白い判決の本や身近な法律についての本なんてどうでしょう。英語について言えば、大学生になると英検ではなくTOEIC(トーイック)になるので、その勉強をしてもいいでしょう。高校生のうちから始めれば一般受験の人に大きく差を付けられます。推薦が決まって勉強をしなくなって、大学入学後のクラス分けテストで最下位クラスになって授業が物足りず時間が無駄になったという自業自得な先輩もいます。

「受験は団体戦」というのは、先に決まった人も一般入試の人が決まるまで一緒に頑張ろうということです。どちらかが上とか下とかいうことは全くありません。私も、毎日真面目に一生懸命なみんなの姿を見て、少しでもお手伝いができればとこうやって学級通信を出しています。だから団体戦の一員です、私も。



この学級通信は今年度すでに18号目、これまでも生徒の言葉とそれに対する担任の先生のウィットに富んだコメントが交わされ、クラスの生徒たちへの愛情にあふれています。
学級担任、教科担任、学年担当、生徒指導、生徒会、進路指導、部活動顧問、さらに学校全体の学習、教育課程、行事、式典、環境整備、健康安全などなど、教員の仕事は見えるところばかりではなく多岐に渡り、日々それぞれの場所・場面で、それぞれの教師のやり方で「愛情と熱意」をもって取り組んでいます。

教員はやりがいに満ちた仕事です。未来を育て、創造する仕事です。魅力ある仕事でなければ、こうして本校卒業生が教育実習に10名も戻っては来ないでしょう。

やりがいを抜きに一人歩きするブラックなイメージをなんとか払拭するためにも、働き方改革を進めるとともに、夢、希望に向かって生徒と共に挑戦する教員の姿を見つめていきたいと思います。



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2023/05/30

校長日記R5 No.7(働くということ)

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本校は創立43年目になります。校舎も年季が入っています。昨年、校長として3年ぶりに本校に戻ったとき、真っ先に感じたのは校内が明るくなったことでした。ごらんのとおり、明るく開放的に改修された体育館。校内の壁は真っ白なペンキできれいに塗られています。技能員さんたちの地道な努力でこの明るい壁は日々広がり、昇降口から階段、教室や各種職員室に至るまで次々と明るい環境へと変化しています。今日も生徒の様子を見て回りましたが、その途中、黙々とペンキ塗りに励んでくださっている技能員さんたち。今日は進路室と放送室前の壁を塗ってくださっていました。「いつも、ありがとうございます。」
「写真撮ってもいいですか?」「いやいや、そんな私じゃなくて、○○さんを撮ってあげてください」「二人ともお願いします」「どうぞ」「ありがとうございます」

はたらくとは、はたを楽にすること。楽には楽しいという意味もあります。いい仕事は、人を幸せにしてくれます。

教員の仕事も、最近はどうも人気に陰りがあるようで、現場では人材不足が喫緊の課題となっています。前にも書きましたし、教育実習に来る予定の本校卒業生たちにも言いました。「AIが進化し影響力を持つ時代、ますます教員の仕事の魅力は増すはずです。教育はコンピュータやAIにできないことです。人間は人間によって育つ。自分の人間性や人間力を磨くことがますます求められます。」
「物については効率、人に対しては効果」これがこの業界でもますます求められることだと思います。

教員の働き方改革は、今や生徒たちも気に掛ける社会的な課題です。今年度から本校も県が導入を図ってくれた「自動採点ソフト」や、マークシート採点を採用し始めました。採用するしないは先生方個々の判断に任せていますが、初回の定期考査でも教科によってはほぼ全員、早くもかなりの先生方が採用しています。「採点ミスも減り、時間が早くなりました。観点別の点数が自動集計されるのが助かります」となかなか好評です。
あくまでも極めて人間的な営みである教育内容の質を落とさず、効率化を図る。ICTやITも教育の質の向上へと活用できるようにしていきたい。すべては、はたを楽にし、生徒たちのために。
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2023/05/17

校長日記R5 No.6(考査前のこころもち)

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新入生にとっては高校で初めて、在校生にとっても様々な思いをもって迎える定期考査を来週に控え、放課後は図書館で自習する生徒や廊下で先生に質問する姿がたくさん見られました。みんな頑張ってますね。
試験範囲を確認して、考査までの学習計画を立てて実行する。自分が理解できていること、できていないことを確認する。解けない問題を解けるようにしたり、忘れてしまっている知識を頭に入れる。高校時代できる限りの準備をして臨む考査当日は少しワクワクしたのを思い出しました。
こう話すと勉強が嫌いな人からは「テストがワクワクなんて…」と言われそうですが、中学生の時、なぜかとっても試験勉強をしたくないときがありました。そのとき、姉にいわれた言葉「テストは、自分が何がわかって、どこがわかってないかを確認するものだから、点数ばかり気にしてないでできるだけ頑張ればいいの。大丈夫。」
不安やプレッシャーは他人や結果や未来にばかり焦点をあてて、そこから今の自分を見てしまうことから生まれるのでしょう。
今すべきことは、考査に向けて、できないことをできるように、わかってないことをわかるように、忘れていることをもう一度思い出して復習すること。できる限り勉強して結果は受け止めて先に活かせばいい。
原点に立ち返れば、他人と競争するのではなく、「昨日の自分」と競争し、昨日より今日の自分が成長できるように、今に集中すればいいと気づいて机に向かうことが出来ました。
苦手な科目は苦手なことにも向き合って乗り越える練習だと思って、それぞれのベストを尽くしてほしいと思います。とにかく全力でぶつかってほしい。それが成長へとつながるはずだから。心の中で勉強に励む生徒たちを応援しています。
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2023/05/11

校長日記R5 No.5(廊下のちょっとした空間)

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アフォーダンスと言えばよいのか、シグニファィアと言えばよいのか。
本校の職員室や教科準備室、進路資料室といった部屋の廊下には、写真のような机と椅子が置かれている。授業中はただ廊下に出された机と椅子だが、こうした環境が生徒の先生への質問や相談といった行動を自然と受け入れ、後押しいてくれている。

図書館の自習スペースとともに、私が好きな空間。普段から先生と生徒の会話が弾む場所になっている。もうすぐ試験前、ここはさらににぎわうはずだ。
14:24 | 投票する | 投票数(4) | コメント(0)
2023/04/28

校長日記R5 No.4(文武不岐)

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今日で4月の平日も終わりです。今日も本校生徒たちは、授業に部活動にさわやかに、ひたむきに励んでいます。
授業も部活動も、生徒主役がテーマです。授業はひと昔前までの先生が説明して生徒は聞くという姿より、ペアワークであったり、話し合い、発表といった場面が多く見られます。
放課後の部活動にも1年生の姿がたくさん見られるようになりました。
部活動を見て回っていると、技能員さんが何か工作中です。
「何を作っているのですか?」「ソフト部のトンボです。1年生が入って足りないんです。」「そうですか。ありがとうございます。確かに、新入部員がどの部にもいっぱいいそうですね。」「はい、いいことですよ!」「そうですね!」(技能員さん、いつもありがとうございます…)

「こんにちは!」「こんにちは!」
「1年生はたくさんはいったかい?」「はい!」
「そっかー。(パチパチパチ)よかったね!」
「はい!ありがとうございます!」(楽しそうなマネージャーたちの声)

やっぱり、学校は楽しく学び、そして熱く夢中になれる何かに打ち込む場所。
「やってみよう」という挑戦と成長、「ありがとう」といえる繋がりと感謝、「よし、何とかなる」といった前向きな気持ち、そして人と比較するのではなく自分らしく「あるがままに」そんな、幸福の要因がいっぱい詰まった場所であってほしい。本校の生徒たちのひたむきに学ぶ姿や夢中になって何かに励む姿を眺めていると、こっちが幸せな気持ちになります。
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2023/04/21

校長日記R5 No.3(挑戦し続けること。自分を信じ続けること。)

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今年度スタートから、あっという間に2週間が過ぎました。この1週間、印象に残った生徒たちの姿の一部を紹介します。

写真は3年生の分野別説明会と今日の早朝の図書館です。
3年生は、いよいよ希望進路の具体的な「選択」のときです。各大学や専門学校のブースに分かれての説明会に耳を傾ける生徒たち。年内入試、一般受験、様々な選択肢のある今の入試。大切なことは、自らの夢、希望に向けて「挑戦し続けること」そして「自分を信じ続けること」。
早朝の図書館では、夢に向かって着実の歩みを進める姿。昨年のこの時期よりも少し仲間が増えた気がします。
「おそれるな、やってみよう」「どんな長い旅も、最初の一歩から始まる」「あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、そして、まけるな!」
今年度も生徒たちの挑戦を校長室から、いつも応援しています。
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2023/04/14

校長日記R5 No.2(来たれ!新入部員)

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昨日の放課後、校舎をくるくる歩きました。昇降口や階段の踊り場には、「部活動で熱くなれ!」と新入生に向けた部活動勧誘ポスターが所狭しと並んでいます。
体育館やグラウンドに行くと、まだ部活動ジャージではなく、学校ジャージ姿で参加する1年生部員の姿が見られました。
「こんにちは!、こんにちは!、こんにちは!」元気に挨拶をしてくれる生徒たち。

心の中で、楽しくなければ学校じゃない、よね。とささやきながら…
「みんな、楽しいこと見つけてくださいね。頑張って!」
そんな言葉をかけながら、歩いて回り、それぞれの部活動で初々しい新入部員を迎え張り切る2、3年生の姿が頼もしく感じました。
まだ、どこの部活動に入ろうか迷っている1年生、夢に、青春に、まっすぐひたむきに! 勉学以外にも、高校生活で打ち込める何かを見つけてほしいと思います。
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2023/04/11

校長日記R5 No.1(キジもハナミズキも歓迎)

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連日の晴れ模様、昨日正門付近を通った時です、本校の正門前プレートの上にふと目をやると、薄紅色のきれいな花が咲いています。早速、撮影。
放課後に本校科学部の生徒のところへ「この花は何ていう花だかわかる?」と質問に行きました。すると、生徒たちは直接見てきますと言ってすぐに現地へ向かってくれました。「校長先生、あれはハナミズキです!」「あー、やっぱりそうか。ありがとう。」(すぐに見に行ってくれるところが本校の生徒らしいと思いました。)

ハナミズキの足元には、昨年からお世話になっている流山高等学園の生徒たちが植えてくれた色とりどりの花が並び、幸せな気持ちになって戻りかけたところ、
あ、これが噂の キジ! しかも、雄と雌でゆっくりお散歩しています。今まで、鳴き声は聞いていましたが、初めて遭遇しました。(レアケースでラッキーです!)
新入生を迎えて、学校全体がうれしさにあふれている空気の中、自然も生徒たちを見守ってくれています。
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2023/03/29

校長日記No.44(つらいときは、つらいといえる仲間)吹奏楽部定期演奏会

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第36回柏中央高校吹奏楽部定期演奏会が、昨日28日に柏市民文化会館で開かれました。
多くの保護者、教職員、OB,OG、中学生などが訪れ、約2時間にわたる楽しいときを過ごすことができました。
懐かしの昭和アイドルヒット曲メドレーやおなじみ笑点のテーマ、ルパン3世のテーマから、ジブリ映画ソングやディズニーメドレー、SNSバズりメドレー、大河ドラマのメインテーマなど、幅広い年齢層を意識したサービス精神満載の楽曲構成でした。
曲の選定、アレンジ、構成、振り付けなどほぼすべてを生徒たちがおこなったとのことでした。演奏はもちろん、こうした主体的な取り組みがすばらしいと感じました。
部長さんのあいさつには、「つらいときは、つらいといえる仲間」と苦楽を共に分かち合う部員の横と縦のつながりに、互いが支えられ頑張れることへの感謝の気持ちが語られ、聞いているこちらも目頭が熱くなりました。
鑑賞している来客者に保護者の方、OG、OBとともに、若手からベテランまで多くの教職員が応援に駆けつけている姿が印象的で、柏中央高校が温かい学校であることを校長としてとても嬉しく思い、幸せな気持ちになりました。
来年度のコンクールでチャレンジする曲も、完成度はまだまだとのことでしたが、すばらしい可能性を感じさせてくれるものでした。これからも、苦しいときも信じあえる仲間を大切に、ひたむきで個性的な仲間と共に皆で頑張ってほしいと思います。
来場してくださった皆様、演奏会を陰で支えてくださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。
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2023/02/16

校長日記No.43(人の温もり)

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校長室の胡蝶蘭も花をつけ始めました。世の中はデジタル化が進み、便利さや効率が追及されています。学校もICT化の波はすでに来ています。ICTを活用することで生徒を主役にする授業、個別最適な学びを本校も推進していきます。
ただ、忘れてはならないのは、人間の手で創り出されるものの大切さです。
校内には、総合文化祭や地区展覧会に出品していた美術工芸部員たちの作品が戻ってきて、廊下に飾られています。職員玄関や図書室前には華道部員の作品が心を和ませてくれています。よく見れば、技能員さん手作りの台の上に3年生の華道部員の作品が飾られている。そこかしこにある手指消毒のアルコールも、足で押せるように技能員さんの手作り台に、保健委員の生徒が書いた絵が添えられています。図書室前の季節を彩る折り紙や切り絵。
AI(人工知能)と共存する時代がもうすぐそこまで来ています。だからこそ、人間の想像力や探求心、美しいものを美しいと感じる心、忍耐強く向き合う心、芸術や自然を愛でる心、人間にしかできないことがより大切になると思います。学校教育が目指すべきもの、人間の本質を見つめ、人間力を育む教育をこれからも推進していきたいと思います。
昨日の校長室前の一言「夢見ることができれば、それは実現できる」ウォルト・ディズニーです。
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