※野生動物、とくに大型哺乳類を見に行く時には、技能が信頼できる現地の人に必ず安全の確認を行ってください。自動二輪車並みの重量と速さを持つ大型のシカの攻撃は交通事故と同じです。
野生動物(哺乳類)
USA、2日目、スイス一国より広いミシガン湖、海ではなく湖です。
7/24、5時過ぎに外に出てみました。気温は18℃くらい、好天の予感で、実際、今回一度も雨に合いませんでした。現地は夏時間で、5時では暗く、日の出を見るなら、5時半前でしょうか。 日本と違い、朝焼けでも好天です。
今回、教頭ー校長両先生の連携で、毎日の生活の報告が「校長日誌」に載り、後からの記事の割込みも可能になったので、ここで自然の紹介をしておきます。最初は主に野生の哺乳類です。

上中.7/23掲載済みの、ORD近くのウサギ。
右.CUW構内のリスsquirrel。今年シマリスchipmunkの写真は撮れませんでした。
7/28、5時起きで、前日、足跡を見つけたシカを探しに、今年CUWの端に整備されたTrailに行って見ました。オジロジカという北米で最小のシカだと思います。

Trailにて。立ち止まると大きなカが来襲します。
シカに気づかれずに接近するには、それなりの感覚が必要なのと危険も考え、今年の生徒でも連れて行くのは断念、単独行にしました。私を待ち伏せできるくらいの生徒なら大丈夫、連れて行けます。さて・・・
中.5:50頃、足跡の主か、親子2頭目撃の子供の方。A doe and her baby(fawn)? もう1枚前の写真には2頭写りましたが、暗くて今一つでした。
上右.同時同所の草っ原、すでに靴が朝露でビショビショで霧の中を歩くのは断念。CUW近くの豪邸は映画俳優の別荘らしいとJoe先生から聞きました。「もっとも、この話はブルースから聞いた噂だが」とのことでした。
午後は、車からシカ4頭を発見、Deer! Deer! Deer! Deer! と4回叫んでしまいました。
Uvi先生が止めてくれた車より。肉眼だとこんな感じです。

2年前はこんな天気の日も。霧の上はけっこうな暑さ。
まあ、至近距離からの目撃は私だけのようで、生物の教員としての面目を保ちました。
そのほか、アライグマRaccoonが度々轢かれて死んでいました。アライグマ科のアライグマは元々北米だけの分布です。星に興味があれば、属名は覚えやすく
Procion、成長するとイヌ科のタヌキより凶暴になるようです。「ラスカル」の舞台はWIだと千葉県のサイトにあります。足跡に特徴があるので、識別の自信はありましたが、実物を見る機会はありませんでした。もしかして?の落し物の写真も撮りましたが、掲載はやめます。
生徒にこの交通事故の話をしたら、「日本でタヌキが死んでるようなものですか?」と質問がありましたが、その通りです。
動物の分布でいうと、ヨーロッパ~ヒマラヤ山脈の北~琉球以外の日本は旧北区、アングロアメリカは新北区と言い、重複する動物もいますが、旧北区・新北区では全体として動物相Faunaが違うことになっています。琉球はさらに違いが大きい東洋区に入ります。植物相Floraでは、旧北区と新北区の区別はなく、琉球は別の旧熱帯区という所に分けられています。沖縄ではアングロアメリカより珍しい自然に出会えます。人間も生物だからでしょうか、この生物の分布は、民族・文化の分布とも妙に一致します。文系志望の生徒も関心を持って損はないと思います。