今後の参加を考えている生徒を念頭に、少し補足の説明をします。個別に説明のついてない写真もあります。ご了承ください。
本校の海外派遣研修は希望制で、普通科はもちろん、理数科にとっても必須ではありません。毎年、主な研修先はアメリカ合衆国ウィスコンシン州コンコルディア大学ウィスコンシン校です。今まで、生徒の(家庭の)負担は、30~40万円でしたが、円とドルの関係で変動があります。今年度、少し高めだったので、来年度は安くなると良いと思います。
海外派遣研修はSSHの一環のため、JSTの審査に本校が「合格」して実施されます。JSTが定める水準に達してないと合格できません。SSH実施校のなかでも、約十日間の実習は長い方です。

アンカレジ近くの氷河と地形
SSHの一環のため、普通の「遊び」はほとんどないことには留意ください。観光旅行でないのは当然ですが、語学研修や文化交流ではなく、生態系や環境の学習を通じた科学の探究活動を目的としています。そのため、野外実習を含む、科学の合宿のような面があります。英会話の研修は第一の目的ではありませんが、積極的に取り組めば、英語に対する自信と意欲が身につきます。詳細は(校外の方は学校説明会等で)実際の引率経験のある生物室や複数回の引率経験・予定のある英語科教員に聞いてください。
先日の学校説明会でも説明がありましたが、参加にはいくつか条件があります。
理数科の場合、必修の実習のほか、1年次での手賀沼水環境講座の野外と筑波大での実習への参加、2年次での事前学習参加と本番の(やむを得ない場合を除く)参加確約が、主な条件です。普通科の場合は、さらに(理数科必修の)課題研究Ⅰという授業の選択が必要です。 課題研究の充実もSSHの目標の一つで、海外派遣は課題研究に大いに役立ちます。ただ、普通科には、サイエンスラボの授業、科学未来館、特に天津小湊での実習がない分、苦労が多いようです。その分、頑張りましょう。事前学習については。以前の記事とこれからの記事をご覧ください。

集合時刻前の成田、夏休み初日ですが、割とすいています。見送りの参考に。
例年、出発は夏休みに入ってすぐか終業式の午後です。1学期の成績に不安がないようにしておきましょう。
生態学や環境以外にも、工学、建築等の観察や見学もできます。理数科の生徒には、「機会があったら観察」と1年生の時から言い続けています。

観察例。往路の飛行機からですが、「円」は、機械散水の畑で、直径約1km、Googleで国道12号沿いモンタナ州Duncan Ranch Colony, MT付近であることが確認できます。(上が南です。)
農業関連でも面白いものが見られますが、全員窓際とはいきません。窓際の生徒は代表して観察・撮影を。掲載の写真も、往路はトイレ近くの窓から撮ったものです。


川での実習ー関心の高さが姿勢に表れます。教員が責任をもって引率し、生徒が注意を守れば、危険はありませんが、油断大敵です。(川の中まで「引率」、指導の補助くらいは務めます。)

Water chemistryの実習です。野外実習の方にずっと行っていたため、写真が少なくすみません。

Port Washington市の火力発電所。工学系志望なら見て考察を。冷却水は湖水利用です。


両端に見えるのがモレーンのダムのようです。参加希望者は、モレーン、ドラムリン、U字谷等、氷河地形を調べましょう。

石油消費国の印象が強いUSAも州によっては風力発電を進めています。エネルギーをテーマにしたグループがある年は中を見学させてもらっています。



Chicagoにて
カンの良い生徒に言ったら、すぐわかりましたが、県内のテーマパーク内の一画は、路面電車と馬車が消え、高架鉄道と自動車の時代になったNYをモデルにしているそうです。第三軌条という設備が路面電車ではないことも示しています。都市交通について考える良い材料です。



Bruce Bessert教授、期せずして、退職直前の懇談会となりました。

Tyrannosaurus rex "Sue" 3D少し斜めですが、立体写真です。
今回、博物館長の前歴を持つ校長のおかげで、博物館では展示方法や市民との関わりについて、今までと違う見方ができました。お世辞ではなく(帰路の飛行機では、仕事優先、窓際の席を校長に譲らずに写真撮影していましたし)、次年度のために、博物館見学の手引きやワークシートなど残してもらえるとありがたいと思います。

周氷河地形でしょうか?


この高さのベッドには通常「柵」がありません。
大学での生活ですが、滞在は最新の寮です。各部屋に温水のシャワーはありますが、浴槽はありません。洗面用のお湯も出ますが、シャワー付きトイレはありません。USAでは常識のようです。いつの間にか、日本はトイレに関しては、最先進国になっていました。電子レンジもあります。お湯を沸かすための容器があると便利です。冷房は寒いくらいにきいています。
まもなく、次年度に向けての本格的な事前学習が始まりますので、そちらの記事につなげたいと思います。