アメリカ コンコルディア大学 海外派遣①
今年もSSHの一環である海外派遣に行ってきました。訪問先は、例年通りUSAのコンコルディア大学ウィスコンシン校Concordia University Wisconsin, CUWのConcordia Center for Environmental Stewardship, CCESです。Concordia、本校ではコンコルディアと言っています。Stewardshipを直訳すると管理・世話ですが、責任ある対応・管理のような意味があり、Conservationと重複しますが、保全と訳すことが多く、環境・生態学の分野では、ステュワードシップと書くこともあります。英語の聖書にもある言葉だそうで、Concordiaも掛詞になっているのかも知れません。
期日は、7月21日(木)~30日(土)、
参加は2年生の理数科25名・普通科3名の計28名(女子は理数科4名)、
引率の教員と教科科目は英語1名と生物担当2名、うち生物1名が女性で、女子の生活指導も担当してもらいました。1年普通科の担任で、何かと忙しかったと思います。
海外派遣と交流や語学研修との違い、費用、事前指導も含めた準備については後で紹介しようと思います。昨年との内容の違いもあり、情報の蓄積も必要ですが、とりあえず、速報?の形で2年理数科担任の生物担当が紹介します。生活上の注意も共に書いておきます。

第1日・7月21日木曜
前日に終業式を終え、夏休み初日です。成田空港集合は8:30ですが、朝からの雨の中、7:30には、生徒が集まり始め、8時にはほぼ全員集合、多くの保護者の方々、教頭先生、「居残り」の理数科生徒も来てくれました。実は自分も生徒と同様、興奮と期待と少しの不安のため、無駄に早起きをして、7時頃から空港で待っていました。
早く来て散策?する生徒もいるなか、
8時にはほぼ全員集合、
集合写真を撮り、777にて
雨中出発。
空路を確認する生徒と
機内食。
機内の気圧気温は夏の上高地とほぼ同じでした。今回、教員の席が窓から遠く、窓からの写真はあまりありません。それ以上に、教員同士の席が隣合わせで、教員から遠い席の生徒が多数生じたため、来年は旅行社に配慮を求めたいと思います。また、往路と復路で席を変え、窓際をより多くの生徒に体験させたいと思います。
年度によって若干異なりますが、シカゴで空港を出たら、一路、ウィスコンシン州へ向います。スーパーでの買い物もウィスコンシン州に入ってからなので、飛行機から買い物までの間に必要な飲み水は、成田空港で入手した方が良いでしょう。出国手続きを通った後なら、自販機で買って、機内に持ち込めます。
買い忘れても、たいてい、機内でもらえますが、一応、用意を。
機内では、十分な量の水分を取りましょう。カフェインのように、利尿作用を促進し、眠りを妨げる成分には注意が必要です。体を冷やすとは言いますが、トマトジュースで野菜不足を補っておくのも良いでしょう。
酔い止め薬は、手荷物のすぐ出せる所に入れておきましょう。
機内食は航空会社(全日空)のHPでご覧になれます。近年は事前に連絡することでアレルギーにも対応してくれます。
アイスが配られる時は、起きておきましょう…。
さすが、本校の生徒、騒ぐこともなく、離陸後、11時間の旅を終え、シカゴ・オヘア空港に着陸しました。気流の関係か、昨年より南よりの空路をとり、アラスカの氷河上空は通りませんでした。
入国審査に並ぶ人もほとんどなく、空港に来ていただいた航空会社の役員の方の補助もあり、空港脱出まで2時間かかった昨年と違い、1時間もかけずに9時頃、全員入国審査を通りました。ここからは、現地時間で記します。時差の関係で、成田での集合時間頃に逆戻りしました。
空港で、現地コーディネーターの伊藤幸男先生とCCES所長のBruce Bessert教授の出迎えも受け、バスで(途中スーパーに寄りましたが)一路北上CCESへ向かいました。今回、スーパーでの買い物の機会は、結局この一回だけだったので、お土産もは買える時に買う、を申し送り事項に加えます。夕食の時刻が早く、夜の空腹対策も必要でしょう。
多くの生徒が初めて見る大陸の景色。
伊藤幸男先生のお話。
右から飛び出すシカに注意(残念ながら、私は目撃経験なし)
Canada Geese
沿道の遊園地
Milwaukeeを過ぎる頃、天候急変、事前学習の手賀沼講座以来、よく雨に遭う年です。
Bruce Bessert教授、Gentle manです。ちょっと、お疲れのよう。
Bruce Bessert 先生の”My home” CCESに到着。
雨は上がったものの、濃霧です。
簡単な構内の見学を兼ねて、カフェテリア(学食)へ移動、着いて最初の食事(たぶん、昼食)にしました。
昨年より、野菜・果物が大幅増、カップアイス出現。
学生寮の部屋に荷物を置き、CCESにて開講式、次の予定が変更、日本で仕上げた課題研究の要約の説明を班ごとに行いました。
濃霧から数時間後、寮の部屋よりCCESを望む

今回、予定変更が多く、初日に全日程、毎朝夕にその日や次の日の日程の確認することの必要性を感じました。
説明はすべて英語ですが、今回、英語でのプレゼンテーションの日本での指導は、ALTのAnthony先生、いつもお世話になっている東大大学院の尾田正二先生を通じ国際交流室から紹介いただいた4名の外国人留学生、生物の教員で行いました。William君に英語の発音を確認してもらった生徒もいます。
Uvidelio Castillo先生は名古屋大学の学位も持ち日本語が話せます。
何とか、説明も終了、次は、Kathleen Kremer先生を主に、Uvidelio Castillo先生、Dinese Farington先生の指導で、現地での課題研究に入りました。まずは、テーマ決めです。大学の先生の指導を朝から晩までお願いしているので、USAの基準に従えば、人件費だけでかなりの額になるはずです。
現地の高校生のお嬢さん、正式な紹介がなく、話しかけるのが遅れ、申し訳ないことをしました。
ミシガン湖の虹、天候激変の一日でした。
Project workのテーマ決めを行い、この日38時間の日程は終了しました。