大学入試状況の変化に対応するため、11月に急遽実施いたしました進路説明会でご回答頂きましたアンケートのご要望・ご質問へのお答えを書かせて頂きます。内容が同様なご要望・ご質問は一つにまとめております。率直簡潔に書かせて頂きますので、失礼の段はご容赦下さい。
ご要望:今後も同様な説明会の開催を希望する。
お答え:来年度はなるべく年間計画に組み込んで実施する。
ご要望:学年・志望分野ごとの説明会の開催を希望する。
お答え:進路指導部も学校全体も時間的・人的資源が限られているので、あまり細かい設定は難しい。保護者の方の日程的・時間的なご都合も多様なので、あえて全学年・全分野対象で複数回開催した。学年の職員、あるいは学年PTAなどが主導して集まりを設定して頂き、それに乗る形なら十分に可能と考える。アイディアとしては、たとえば野田市とか松戸市といった、少し離れた場所でも、地元の方が会場や時間を設定して頂ければ、おうかがいして近い距離でお話をさせて頂くのも良いかと考えている。
ご要望:説明会の参加時間帯がいつになったか個別に連絡がほしい。
お答え:第一希望から変更をお願いする場合のみ個別に連絡としたい。いつを希望したかは手元にメモ等残しておいて頂きたい。進路指導部も学校全体も時間的・人的資源は限られており、極力生徒への直接的な指導に注力したい。
ご要望:進学実績が、同程度の入学時の学力の他県の高校と比較して劣る。対応を求める。
お答え:本校が新入生の潜在能力を伸ばしきっているかと問われれば改善の余地は大いにあり、そのための取り組みを続けている。例えば、教育課程(時間割)も本年度・来年度2年連続で細部を改善し、入試に対応しやすくなった。今回の説明会も、家庭との情報共有・連携が最終的には生徒一人ひとりの志望実現に資するとの観点から実施している。他校との比較で注意してほしいのは、初歩的な点では「合格者数」と「進学者数」、「現役生のみ」と「現役生・浪人生を含む」といった異なった指標を一緒にして比較しないこと、さらには地域的なもともとの進路希望の相異を前提に比較すること。具体的には、下宿が前提となる地方ほど国公立大学への志望が強くなるのに対し、本校生の居住地域は都内の有力私大のすべてが通学圏内にあり、有力私大が第一志望であっても何の問題も不自然さもないにも関わらず、「他県の同等の高校に比べて国公立大進学者が少ない」という評価をされるのであれば、その評価にはあまり意味がない。しかし、現状に本校教職員が満足しているかと言われれば、それは決してないので、国公立・私立・文系・理系を問わずさらなる進路結果の改善に努める所存である。
ご要望:部活動を3年はじめの春休みまでにしてほしい。
お答え:学校全体として「3年生は春休みが明けたら部活動を引退する」というような持って行き方をすることはできない。むしろ、3年のしかるべき時期まで部活動や行事に取り組んでも現役で第一志望に合格できる学力を身につけられるよう指導したいと考えている。個別に早めに引退するのは(中途半端な終わり方はあまり良いことと思われないが)自由ではあるので、顧問に申し出て頂きたい。
ご質問:指定校推薦・公募推薦・自己推薦・AO等の入試への説明・指導はしているのか。
お答え:まず、基本的な事項については毎年5月に刊行する『進路の手引き』に掲載している。関心があれば下級生のうちに熟読しておいて頂きたい。いわゆる「高大接続改革」の一環として推薦等の基準や制度面の変更を行なっている大学が多いので、検討している大学があればそちらのウェブページも開いてみて頂きたい。高校-大学間のやりとりとなる指定校推薦・公募推薦については、6月・7月に3年生対象の説明会を実施し、出願が決まったら書類作成から面接まで学校として個別に指導している。3年生の保護者対象には夏の面談で学級担任から個別に説明している。制度が複雑多様で、基本的に志願者個人の取り組みとなる自己推薦・AOについては、相談を受ければ情報提供・指導を行なうが、学校から全体に積極的に呼びかけることはしていない。基本的には、一般入試で通用する学力を身につける前提で学習を進めつつ、第一志望の大学・学部・学科にそのような入試があるならやってみてもよい、というスタンスである。書類作成から始まってかなりの負担になるので、「何とかなるんじゃないか」程度の認識で基礎学力もオープンキャンパス参加・体験的探究的学習等の経験も不足している生徒が志望すると、本来一般入試に向けた学習に振り向けるべき貴重な時間と労力を最も大切な時期に浪費することになる(特に国公立は難しい)。教員の側としても、限られた時間的・人的資源を、学年全体の4分の3を占める一般入試での進路決定希望者への補習や面談に十分に充てたいと考えており、バランスのとり方に苦慮しているのが実情である。
説明会後、複数の保護者の方から、個別にご質問・ご相談をお受けしました。時間が許す限りはご対応させて頂きますので、学級担任を通してご連絡を頂ければと思います。それでは、良いお年を。