11月28日、芸術科書道の授業において、校内に残る記念石碑の探索授業が行われました。
鎌ヶ谷高校には、卒業生から贈呈された記念樹贈碑、校歌が刻まれた校歌歌碑が計8種類もあるので、小さな探検のようになりました。
さて、石碑とは、出来事や記録などを後生に残す文章を彫り込んだ石の総称です。
古来から石碑は「拓本」という複写法で紙に写され、書道では拓本を元に勉強を進めていきます。
今回の授業では、学校の石碑を用いて「拓本」を実際に作成してみました!

まずは石碑を掃除です。一見綺麗な石碑も虫の巣などが細かにあります。
数名の生徒から悲鳴があがりましたが、今後も綺麗に石碑を維持していくために大切な作業です。
碑面が綺麗になったら紙を貼り付け、水ハケとブラシで密着させます。
生徒全員で協力し、
紙を破かないように慎重に作業を行いました。
次にたんぽという道具で墨を石碑に打ち付け、文字を浮かび上がらせます。
墨色のむらがなくなるまで、何度も何度も根気強く作業を行う生徒たちの姿が印象的でした。

石碑から静かに紙を剥がし、完全に乾くと拓本の完成です。
今回の授業で生徒たちには、
分担しながらも協力して手際よく仕事を行う実践力と、
何が必要か考えて進んで行動する主体性が育まれたと思います。
慣れない作業と寒い気温に負けず、働ききった生徒たちの姿は少し大人びて見えました。
余談ですが、この校歌歌碑は東京教育大学(現筑波大学)で教鞭をとられていた野中拓志先生によって書かかれた素晴らしい作品です。
鎌ヶ谷高校にいらっしゃった際はぜひ一度御覧になってください。