校長より

校長より
2018/04/13

平成30年度全日制入学式式辞

| by 船高99
 式辞

 入学式の花だった桜には若葉が芽吹き、ここ宮本五日市の台を吹き抜ける爽風とともに、春の陽射しは眩さを増しています。

 ただ今入学を許可いたしました三百六十四名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。数ある高等学校の中から本校を選び、難関を突破してきた皆さんを、私たちは心から歓迎いたします。

 本校は、大正九年十月に創立された船橋中学院に源を発し、旧制船橋市立船橋中学校の時代を経て、県立船橋高等学校となりました。そして皆さんが在学中の来年度、創立百年を迎えます。この間本校を卒業した多くの先輩は、各界のリーダーとして、日本国内はもとより世界各地で活躍しています。そして在校している先輩たちも、学業をはじめあらゆる活動に熱心に取り組み、高校生活を充実させています。平成二十一年にスーパー・サイエンス・ハイスクールの研究指定校となり、数々の事業に取り組み、生徒の知的好奇心を高め、探求する力を養っていることは、最近の成果の一つです。本校には、主役である皆さんが、物事に挑む勇気と自らを向上させる修練を怠らない限り、多くのことを獲得できる環境があります。

さて皆さんは、2月に行われた平昌(ピョンチャン)オリンピックで女子スピードスケート500mのゴールドメダリストとなった、小平奈緒選手を知っているでしょう。小平選手は、「明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ」という言葉を、座右の銘にして栄光を勝ち取ったそうです。
「明日死ぬかのように生きよ、永遠に生きるかのように学べ」・・・これは、インド独立の父ともいわれる宗教家のマハトマ・ガンディーの言葉です。入学式のこの機会に、皆さんにもこの言葉の意味について、考えていただきたいと思います。

私たちは今、この時を、たどってきた時間、そして未来に続く時間と切り離したものと考えがちです。平易に言えば、3年後には大学に進学しようと決意していても、それはまだ先にある漠然とした事柄であって、今この時間とは大きな関係はないように思えるわけです。同じように、高校生となった今と、過去の時間を結びつけることも意味の薄いことのように思えるかも知れません。しかし、改めて考えれば人生は現在の連続です。現在を重ねていくことでしか未来はなく、自分が考え行動した時間の連続が、現在を生んでいるのです。
知識・情報・技術が加速度的に進歩し、今日身につけた内容が明日には使えなくなるような時代にあって、私たちの安全や安心を高める技術が実用化される中、今までには考えられなかったようなリスクや危険を背負う状況も生まれています。また人間の寿命はさらに伸びて、先進国においては半数以上の人が百歳を超えて生きる“人生100年時代”の到来が言われています。
急激な社会の変化に対応しながら百歳までよりよい人生を送る、即ち現在を一世紀に渡って連続させて生きるとすれば、学びとは知識の修得にとどまることなく、それらを統合し、新しい技術の開発や社会の変革に結びつけられる力でなくてはならないことは明白です。大学入試が資料等を多面的に分析し、思考力、判断力、表現力などを問う形式に移行する背景には、そのような資質・能力を判断するねらいもあるのです。これからは、これまで以上に貪欲に知識を吸収しつつ、幅広い視点からそれらを活用していく柔軟な思考力を育ててほしいと思います。
明日死ぬかのように生き、永遠に生きるかのように学ぶことは、こうした意味で、皆さんの高校生活のあり方に通じる姿勢であるはずです。

 ところで小平選手は金メダルを獲得しただけではなく、フェアプレーと友愛の精神でも私たちの記憶にとどめられることになりました。
 自らがオリンピック新記録を出したレースの直後、歓声に包まれる観客席に向かって口元に指を押し当て「次のレースがあるから」と静粛を促した態度は、気持ちが高ぶっている状況の中で、なかなか取れるものではありません。そして、地元韓国が期待したイ・サンファ選手が小平選手に敗れると、彼女の肩を抱き、寄り添いながらリンクを周回した姿も感動的でした。
 
 国際社会の情勢を見れば、昨今は自国第一のような政策が打ち出される風潮が色濃くなっているようにも見えます。自国の歴史、文化を知り郷土を愛する気持ちを持つことが極めて大切であることは言うまでもありません。しかし私たち人間は、排他的で偏狭な考え方に陥り、自己利益に固執したことによって、多くの失敗を重ねてきた歴史を持っています。このような失敗を繰り返さないためには、自分の立場を丁寧に説明しつつ、相手を対等に尊重できる精神が絶対に欠かせません。人・もの・カネ・情報が地球規模で行き交う時代だからこそ、お互いの尊重と理解の上に立つ利益の共有、痛みの分かち合いが必要だと考えます。
 どんなに学業に優れ運動能力に秀でていても、それらを苦手とする人の悩みや気持ちを理解できない人は、自らの力を過信し、結果として持てる力を発揮できない状況に陥ることになるものです。皆さんには、他者を理解し友愛の気持ちを大切にする心を育んでほしいと願います。そうした生き方こそが、人生に彩を添え、幸福をもたらすものと信じます。

 最後になりましたが、保護者の皆さま、お子様のご入学、誠におめでとうございます。大切なお子様をお預かりした私たちは、お子様の成長を第一に考えた教育活動に努めてまいる所存ですが、多感な高校生を指導・支援していくには、保護者の皆さまとの協力・連携が欠かせないものと考えます。ご家庭におかれましても、これまで以上にお子様との意思疎通を密にしていただくとともに、本校の教育活動に対して深いご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 本日、新入生の前途を祝福いただいたすべての皆様に改めて感謝申し上げ、新入生の高校生活が実り多き日々になることを心から祈念して、式辞とします。

平成三十年四月九日
千葉県立船橋高等学校長  
 安藤 久彦 


15:51 | 式辞
2018/04/13

校長挨拶

| by 船高99

ようこそフナコウ・ホームページへ!

 

千葉県立船橋高等学校 校長  安藤 久彦

 

千葉県立船橋高等学校のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。

 大正9年10月に開いた船橋中学院に源を発する本校は、来年度、創立100年を迎えます。全日制、定時制を併せたこれまでの卒業生は3万人を超え、各方面のリーダーとして、国内はもとより世界各地で活躍する多数の人材を輩出しています。現在は、両課程を併せて約1300人の生徒が学んでいます。

 

 全日制は、普通科と理数科を有し、幅広い教養と探求心の育成をめざしています。平成15年度から進学指導重点校に指定(千葉県教育委員会)され、生徒に高い志を持たせ、ライフキャリアを見通した進路指導をベースに、それらを実現できる大学への進学を支援しています。また、平成21年度からはスーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)の研究指定校(文部科学省)になり、大学や県内各校との連携を進めつつ、国内外の実地研修を盛り込むなど、理数教育の充実に努めています。

 真剣な授業は言うまでもなく、盛り上がる多くの行事、加入率100%を超える部活動など、生徒は学校生活すべてに全力を傾注し、高校生活を充実させています。

 定時制(普通科)には、勤労学生だけではなく学び直しの機会を求める人など、幅広い年齢層の多様な就学目的を持った生徒が集っています。有意義な学校生活を送り学ぶ喜びが実感できるよう、日常の生活から卒業後の進路指導まで、一人一人に応じた丁寧な指導を心がけています。4年後には行徳高等学校定時制と統合し、普通科にかわり総合学科が設置される予定です。

 生徒は、毎日の授業、学校行事、部活動などに前向きに取り組み、暖かな人間関係を結びながら逞しく成長し、卒業をめざしています。

 

 “フナコウ”は、自他敬愛の精神を育み、創造的な知性、円満な徳性を培い、溌剌明朗を旨とする社会に有為な人材を育てていく所存です。このホームページで教育活動の一端を御覧いただき、本校に対する御理解をいただけますようお願い申し上げます。


15:49 | 校長挨拶