看護教諭
保健室の利用状況は治療簿の記入を見ると、多い日は30人位、逆に試験や土曜日等は1~2 人位という日もあり、他校と比較しでも平均的な状況だと思います。また6月、9月、5月、10月の順に多いのも同様です。男女比は女子の方が多く、学年別はその年度によって違います。
内容では、内科的なものが外科的なものの倍を占め、多くは生前の乱れ(特に『食』と『睡眠.1)が根底にあると思われます。最近は、精神的なものに起因する症状がやはり多くなっており、その原因は様々です。最近の子供達は耐性が弱くすぐに体の症状に表れ、少しのことでも我慢が出来ないことも事実ですが、彼ら彼女らなりに思う以上のストレスをかかえているように見えます。 この他に、相談や測定や遊び等様々な生徒が来室しますが、相談を日的に来室するものの数が増えてきています。
保健室で多くの生徒と接する中で強く感じることは、自分のことを自分の言葉できちんと表現できない、また、人の話をきちんと聞けない生徒が多いことです。普段の生活の中で、真の会話が減っているためではないでしょうか。話すことが一方的に(まるでメール交換のように)話しているだけなのです。気持ちをくみ取りながらの言葉の往復があってこそ会話の意味があるのではないかと思うのですが。そのようなコミュニケーションの障害によって、人と人との距離の取り方を学べず人間関係のトラブルが起こったりするのではないかと思います。
子供達の人間関係のスタートは家庭です。今一度、食卓を囲んで子供とゆっくり話してみませんか。生き生きとした彼ら彼女らの表情が見られると良いで、すね。
自分のことをはっきり表現できる生徒達が増えることを願いつつ、子供達と今日を過ごしています。