平成元年度のインターハイは、8月2日高知県に“大雨洪水
警報"が出ている中、初日の男子400mが開始されました。ラ
ンキング1位の八木選手(群馬農大二高)は前半から飛ばしてい
く選手。一方、簡は後半のラストスパートで抜くタイプ。決勝は、
八木が3コースで簡が6コース。日頃インコースの好きな簡に
とって八木がインコースにいることは不利なのですが、決勝で
の作戦が前半の100mでスピードに乗せ、300mで、八木との差
をできるだけ少なくしておくことでした。ラスト100mでリラッ
クス走法はかなり難しいのです。八木にとって簡を前半で離さ
なければ動揺はかなりあるでしょうから、そうなればホームス
トレッチが向かい風で、ラストの強い簡にとって有利になって
くるだろうと考えていました。その為にも、八木を見て走るよ
り、自分で積極的に走れるアウトコースを願っていたので、「勝
てるかも!!」とさらに興奮は高まりました。大雨の中、4時に決
勝のスタートのピストルが鴫りました。予組通りのレース展開
となり、ラスト100mを11秒台でカバーし、ゴール前で辻村(浜
松商)、八木を抜き去り優勝することができました。
平成元年度、優勝第l号は簡の400mで、あり、高知県春野に
最初に船橋北高の校旗が揚げられたのを見た時には、何とも
えず感激するものがありました。