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2021/01/22

R2 第3学期始業式 校長講話

| by Pricipal

令和2年度 第3学期始業式 校長講話  R3.1.7  校長 田中 浩紀
「人の良いところを見る」

 皆さん,おはようございます。改めて明けましておめでとうございます。年末年始も巷は新型コロナ急拡大のニュースであふれていますが,とりあえず皆さんは無事に新学期を迎えられたわけで先生方もホッとしています。政府は今日にも2回目の緊急事態宣言を出すようですが,1回目の時から我々は多くのことを学んでいます。文部科学省も県教育委員会も,臨時休校はしないと言っています。それは,児童・生徒が通常の動きをすることで感染したり感染を広めたりするリスクは低いということがわかってきたからです。今私たちに大切なことは感染防止の心持をしっかりともつということに尽きると思います。今最も危険なのは会食,つまり食事しながらの大声でのおしゃべりだと言われています。今日からの学校生活,基本に立ち返り,密を避け,手洗い・うがい,寒いけれどこまめな換気,寂しいけれど黙ってご飯・おしゃべりは食べ終わってマスクをしてから・・これをしっかり守ることで何とか無事に過ごしましょう。学校も,皆さんの安全を第一に策を講じていきたいと考えています。コロナ鎮静までもうひと頑張りです。皆さん一人一人の自覚と協力をお願いします。
 さてコロナの話はここまでにして,新年になりましたので今日は「幸せになる4つの法則」のお話をしましょう。人生を幸せに生きている人に共通するのは①人を喜ばす,②常に感謝の気持ちを持つ,③陰口を言わず陽口(ひなたぐち)を言う,④人の良いところを見る,だと思います。時間があれば全部説明したいところですが,今日はこのうち4番目の「人の良いところを見る」だけに絞ってお話します。
 放送なのでお見せできませんので,頭のなかで二つの図形をイメージしてください。一つは綺麗な卵形(たまごがた)。もう一つはその卵の一か所が割れて欠けている不完全な卵形。この二つを並べて見たときどちらの図形に目が向きますか。たいていの人は不完全な卵形の方が気になると思います。人間には不完全なものが気になる習性があるんですね。つまり,他人の欠点や短所に目が行きつい批判したくなります。でも欠けている卵形もよく見ると綺麗な曲線の部分の方が多いのです。幸せに生きている人は,他人の欠けている部分でなく良いところをまず見ているのです。
 私たちは言葉を使って生きています。しかし,ひとは時に残酷な言葉を使って他人を攻撃してしまうことがあります。それは言葉(ことのは)ではなく「言う」に「刃(やいば)」と書いて「言(こと)刃(ば)」です。この言刃は,人の心に突き刺さるナイフ,凶器のようなものです。この凶器は表に出なくても私たちの胸の中に潜んでいます。「胸」という字にも「脳」という字にも凶器の「凶」という字が隠れていますね。だから,うっかりすると,それは特に人のマイナス面が気になったときに,この「言刃」が発出されてしまうのですね。
 柴田トヨさんという詩人が(ひらがなで)「ことば」という詩をお書きになっています。
      「ことば」
      何気なく言ったことばが 人をどれほど傷つけていたか
      後になって 気づくことがある
      そんな時 私はいそいでその人の心の中を訪ね
      ごめんなさいと言いながら
      消しゴムとエンピツで ことばを修正していく
言いすぎて失敗しちゃったな,ということが起こる前に,思い出したい詩ですね。
 心理学に「鏡の法則」というのがあります。自分にとっての心の鏡は他人だということです。他人に向けた「嫌い」とか「ウザい」とかいう気持ちは,実は他人を通して自分の嫌いなところを見ている。逆にあの人のここがいいなとか,あんな人になりたいなぁなどと思うときは,自分が持っている良い面を他人を通して見ているというのです。この話が本当なら,人の良いところを一生懸命見ようという人は,自分の良いところを探そうとしている人であり自己肯定感を高めることになるということになります。なるほど,これは幸せを呼び込むこと間違いないですね。皆さんには,ぜひこの方法で自己肯定感の高い人になり幸せになってほしいと思います。                                   
 さあ,3学期は正味2か月ちょっとしかありません。3学期は学年総まとめであると同時に,次なるステップへジャンプするための準備期間でもあります。特に3年生は最後の最後まで全力で頑張り切っていただきたいと思います。本校に集う約1000名の生徒諸君と先生方全員にとって,幸せな素晴らしい1年となることを心から祈って,年頭のあいさつとします。


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