式 辞
命あるもの全てが輝きを増し、心躍る素晴らしい季節を迎えました。この佳き日に、PTA会長須郷 恭子 様、同窓会会長 大和田 将弘(まさひろ)様をはじめ、関係各位の御臨席を賜り、また、保護者の皆様の御列席のもと、千葉県立千城台高等学校、第47回入学式を挙行できますことは、私たちにとりまして、この上ない喜びでございます。
ただいま入学を許可しました320名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。私たち教職員一同、心から入学を歓迎するとともに、皆さんの今日から始まる本校での日々が、希望に溢れる有意義な時間になることを念願しております。
さて、皆さんは、厳しい高校入試を乗り越え、見事合格され、本日、めでたく入学されました。このことは、皆さんの努力の成果であると同時に、保護者の方や中学校の恩師の方々など、多くの方々の御支援があったからこそだと思います。このことを心に刻み、「感謝の心」を忘れず、高枚生活の第一歩を踏み出してください。
本校は、昭和52年4月に創立され、今年度は47年目を迎えました。校訓である「自律・調和・貢献」のもと、「よりよき未来を創造できる人材を育成する」という教育方針を掲げ、教職員と生徒・保護者が手を携えながら努力を重ねてまいりました。近隣の方々や関係各校との連携も強く、地域から信頼され、愛されながら今日に至っています。これまで1万5千人あまりの卒業生も、本校の卒業生としての誇りを持ち、社会の各方面で活躍しております。
高校生活のスタートにあたり、三つのことをお話しします。
1つ目は、「目的」を持って高校生活を送って欲しいということです。今、皆さんは、喜びと期待、緊張と不安をもって、本日の入学式に臨んでいると思います。緊張と不安を少なくし、喜びと期待を大きくするためにも、今一度、本校に入学した目的を確認してください。
多くの人生の先輩が、自分の生き方を決めたのは高校時代だったと言われています。それほど高校三年間の過ごし方は、人生に大きく関わってきます。ですから、自分の将来は、自分で開拓する。希望に満ちた高校時代は、自分のカで積極的に作り出す。そうした新たな「決意」を胸に刻み、高校生活の第一歩を踏み出してください。
2つ目は、高校時代に「自分の良さ」を見つけ、磨いて欲しいということです。皆さんは気づいていないかもしれませんが、一人ひとり、とてもすばらしい素質を持っています。磨けば磨くほど光り輝くはずです。自分自身に自信を持って、磨きをかけ、社会へ出るための土台を、しっかりと身につけてください。そのためにも毎日の授業を大切にして学習に取り組んでください。自ら学ぼうとすることにより、社会に出て、誰もが必要な基礎学力がしっかり身に付きます。
また、部活動にも挑戦し、体力や精神力を鍛えてください。そして、良き友を得て励まし合い、共に努力して、自分自身を高めると共に、他人を思いやる心や、豊かな人間性を身に付けてください。
3つ目は、ルールやマナーを守り、状況に応じた判断ができる人になって欲しいということです。これは皆さんが、将来社会人として信頼されるための基礎となります。背筋を伸ばして規律ある生活をしてください。ルールやマナーを守ることは、思いやりにつながります。自分の考えだけでなく、周囲の人の考えを尊重できる本当の優しさを持つ人になってください。
最後になりますが、御列席いただきました保護者の皆様、本日は、お子さんの御入学、誠におめでとうございます。新入生の皆さんは、これからの本校での三年間で、様々なことを学び、経験しながら、自立に向けた歩みを進めていきます。その歩む姿をしっかりと見つめ、時には温かく励まし、時には厳しく接し、支えてあげていただきたいと思います。私ども教職員は、お子さんが本校在学中に、充実した高校生活を送り、心身ともに大きく成長できるよう、全力で、そして丁寧に、お子さんを指導・支援していく所存であります。保護者の皆様方には、本校の教育方針を御理解いただき、御協力を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、新入生の皆さんの輝かしい活躍と、限りない成長を心から祈念しまして、本日の式辞といたします。
令和5年4月7日
千葉県立千城台高等学校長
久 保 木 孝 雄

