日誌

学校長

「やってみよう 続けてみよう」の心を、今年も大切に

「やってみよう 続けてみよう」の心を、今年も大切に

                 校長 吉田 正巳

 校庭の桜が、子供たちの進学・入学を待っていたかのように柔らかく咲きそろい、令和8年度の千葉聾学校が始まりました。

 今年度は、幼稚部から高等部まで91名の子供たちが新たな一歩を踏み出します。子供たちの胸の中には、期待と少しの不安が入り混じっていることでしょう。だからこそ、学校は「やってみたくなる」「続けてみたくなる」気持ちを育てる場でありたいと考えています。

 

創立95周年を迎えて

 本校は今年、創立95周年を迎えました。95年前は谷川俊太郎さんが生まれた年でもあります。谷川さんの詩「生きる」は、教科書に掲載され、子供たちの心に寄り添い続けてきました。日常の些細な瞬間の中に「生きている実感」を見出す普遍的な詩であり、「いま」を強調するその言葉は、過去や未来ではなく、この瞬間を大切にする姿勢を示しています。“生きているということ いま生きているということ”という詩の一節は、本校の教育とも深く響き合います。子供たちとともに、「生きること」「学ぶこと」「つながること」について考えていきたいと思います。

 

専門性の継承と社会に合わせた発展

 昨年度末、鎌取駅北口のロータリーが整備されました。その際、春先に白い花を咲かせていたハクモクレンの樹が一部伐採され、淋しさを覚えました。地域の姿が変わるように、地域に根ざす千葉聾学校として、社会の変化に合わせて変わっていくことが求められていると感じています。

 5年後には100周年という大きな節目を迎えます。千葉県で唯一の聴覚障害教育の県立単独校として、本校には重要な役割があります。これまで先輩方が築いてきた専門性を継承しつつ、社会の変化に応じて教育の在り方を進化させていくことが求められています。

 

新たな一年の出発にあたって

 今年度も「やってみよう 続けてみよう」の言葉を胸に、子どもたちとともに歩んでいきます。

保護者の皆様、地域の皆様、関係機関の皆様には、引き続き温かい御支援と御協力をお願い申し上げます。

0

学校長あいさつ

 令和7年度は、幼稚部18名、小学部33名、中学部15名、高等部本科33名、高等部専攻科2名、計101名(令和7年4月1日現在)で始まりました。

専門性の継承と社会に合わせた発展

本校は、昭和6年に開校し、今年度で94周年を迎える本県唯一の聴覚障害教育単独の県立特別支援学校です。本校の役割として、校内における教育はもとより、地域支援が求められています。

乳幼児期支援から高等部(専攻科)までの一貫した教育をしています。発達段階に応じて、聴覚の障害特性を踏まえ教科等の指導、学校行事、部活動、交流および共同学習等において指導・支援をしています。

そして、校内に「きこえとことばの相談支援センター」を設置し、乳幼児期支援や小・中学生を対象とした通級による指導、県内の聴覚障害児を支援するための「千葉県聴覚障害教育ネットワーク推進連絡協議会(うさぎねっと)」を開催するなど、本県における聴覚障害教育のセンター的機能を担っています。

社会の大きな変化に、本校は聴覚障害教育の専門性の継承と、これからの社会を展望しながら発展していくことが求められています。継承していくためにも、社会に合わせた働き方に取り組んでいきます。

判断する子ども・判断できる子ども

 人生100年時代と言われています。本校の教育の目的に「社会をよりよく生きぬく子供」を謳っています。よりよくするために、自ら学び、考え、どう行動するかの判断が求められます。そこで、今年度、学校教育目標(めざす子ども)の4項目めの文章に「判断し」という言葉を添えました。今年度、学校生活のいろいろな場面で、考え、行動するために、判断する姿・判断できる姿を多く見たいと思います。

 今年は、11月に国内で初めてデフリンピックが開催されます。子どもたちに勇気と自信の種が、たくさん蒔かれることと思います。教職員は、子どもたちが“やってみたくなる、続けてみたくなる”という気持ちが芽生え、判断する・判断できるように優しく温かく支えていきます。

本年度も、保護者の皆様、地域の皆様、関係機関の皆様の御支援と御協力をお願い申し上げます。

「やってみよう 続けてみよう」

                         令和7年4月1日   校長  吉田 正巳

 

 

0