教員基礎コース TOPICS

教育基礎講座Ⅱ 第2回(➄➅)

4月27日(土) 

①教育相談入門

 千葉大学教育学部 磯邉 聡 准教授

    教育とはどのようなもの?
 どうして学校に行かなければいけないの?

   臨床心理士である磯邉先生の講義は、このような印象的な質問から始まりました。
教育の目標が「将来、その子らしい姿で社会参加できるようになること」であると確認しした後、グループに分かれ社会で必要な力は何かというテーマで話し合い、「協調性、やろうとする気持ち、メンタル」等の意見が出ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続いて、「生徒指導」と「教育相談」の違いについてお話いただきました。
「生徒指導」は目指したい姿へ導いていくガイド役であり、「教育相談」は相手の可能性を広げるものであることを、「卵を孵す」ことを例にわかりやすく説明してくださいました。

 

    そして、カール・ロジャースが提唱した「クライエント中心療法」について、金子みすゞの詩や事例を交えて分かりやすくお話くださいました。
     強調されている3つの姿勢「受容」「共感的理解」「自己一致」の紹介の後、「自分の好き/苦手なタイプはどんな人でしょうか?」という練習問題を行いました。 生徒たちは真剣に自己分析していました。
   「好き嫌いがあることではなく、それに気づくこと」が重要であると学びました。 



   

 

 

 

 

 

  

最後にスクールカウンセリングの実例を話していただきました。その中で、
  「心を柔らかくするには体を柔らかくする」
  「上手な聞き手になるためには、相手の「こころの窓」を見つける」
  「自分を誠実に生きる」等の重要な示唆がたくさんありました。
    教科指導の声、生徒指導の声、カウンセリングの声の違いを実演してくださったことは、大変貴重な経験でした。

 

②心はずませる授業づくり

 千葉大学教育学部 森 美香 准教授

  森先生の自己紹介、しりとり等を交えたウォーミングアップと和やかな雰囲気で講義は始まりました。
 大学の1年生が実際に受けている授業「教育概論」を入口に、授業の基盤となる学習指導要領についてお話しいただきました。
 生徒の多くが「学習指導要領」という言葉は聞いたことがあるようでしたが、「学習指導要領」は「ゆとり教育」といった言葉があるように、時代とともに移り変わっています。
 小学校の「学習指導要領」に「外国語活動」「外国語」教科としての「道徳」が新しく取り入れられていることに、生徒たちも驚いたようでした。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 次にグループに分かれて「心はずませる授業の条件」を話し合いました。
 生徒から出たキーワードをホワイトボードで「活動・指導方法」「内容」「先生」に分類し、可視化しました。
「学校生活で楽しかったことを思い出してみましょう」というアンケートでは、「特別活動」という答えが多いようです。「特別活動」の重要な3つの視点は、「人間関係形成」「社会参画」「自己実現」だそうです。それを踏まえて、生徒たちは「課題を見出し、解決するために話し合い、合意形成をはかったり、意志決定したりすることができるようにする」ことを目標とした学級活動を実践してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【演習】「学級活動の授業づくり」導入部分を考える
      ・ 話の種をまく
      ・今日の議題を提示した後、去年したことを共有する
      ・クラスメートの名前を言えるか
      ・担任の先生に関するクイズ
  以上の意見が上がりました。生徒たちは活発に意見を交流し、考えを深めていました。
  生徒たちの授業案は、事前に確認した「心はずませる授業の条件」をしっかり含めていました。

  本日の講義で学んだことは、今後様々な場所で非常に役立つと感じたようです。