教員基礎コース TOPICS

教員基礎コース TOPICS

教員基礎コース(1学年)教育体験Ⅰ

教育体験Ⅰ(小学校実習の振り返り)

 

 9月3日(火)に1学年の教員基礎コース受講者を対象に「教育体験Ⅰ」の授業を行いました。今回は7月に行われた小学校実習の振り返りをしました。小学校実習では千葉市立小中台小学校を訪れ、1年生から6年生、特別支援学級の児童のみなさんと交流をし、教員の仕事の在り方や難しさについて学ぶことができました。今回の授業では実習での経験や学び、学びを通して感じたことなどについて小グループを単位とした交流会を行いました。

 

 

 意見交流の中で、知識として学んでいたことと実際に児童のみなさんと関わる中で自分の意図を相手に理解してもらうことの難しさや、発達段階に合わせて先生方がさまざまな指導・支援の工夫をしていることに気づいた発言が多く見られました。それぞれのグループでの貴重な学びを共有するためにオンライン掲示アプリの「Padlet」を活用し、リアルタイムで自分と異なる意見を聞いた意識の変容や、それぞれの発言に対する相互評価を行いました。

 

 

 今回の学びが2学会から始まる教育基礎講座での学びへとつながっていくことを願っています。豊かな学びができるとよいですね。

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学校説明会にて教員基礎コースについて発表しました!

8月21、22日に行われた本校の学校説明会にて、教員基礎コースの生徒たちもコースの内容について、発表をしました。

 

発表の最初には、場の雰囲気を和ませるためにアイスブレイクとして〇×クイズを用意しました。アイスブレイクは授業や担任経営などで使えるテクニックの一つであると大学の先生から教わりました。学んだことを活かした発表ができてよかったです。

そのあとの説明でも、一人でも多くの人にこのコースについて知ってもらえるよう丁寧な説明を心掛けることができました。

 

 

発表の後は懇談会をおこない、受講生たちの声を中学生のみなさんに直接届けることができました。

部活や勉強との両立の方法や実習で経験したことなどを明るくお話ししていたのが印象的です。

 

この後秋にある説明会でも発表をしていきます。引き続きより良い発表を目指して頑張りましょう。

教員基礎講座Ⅰ 小学校体験実習

7/9~7/11に一年生たちは小仲台小学校の御協力の元、小学校体験実習を行いました!

事前学習の段階で生徒達はちはワクワクドキドキが止まらない様子。それもそのはず!実際に現場に入って児童達と触れ合うのは今回が初なのです。

 

初日は先生方に連れられて学校見学です。生徒達は懐かしみながらも自分達が小学生だった頃よりも成長したことをしみじみと実感していたようでした。

 

2日目からはいよいよクラスに入って授業見学です。緊張しながらも自分で考えてきた自己紹介を児童達の前で行い終えて、ほっとした様子が見受けられました。

学年によってまたクラスによって個性が全く違う中で、すぐにクラスに馴染んだ生徒もいれば、中々輪に入れず後ろで静かにたたずむ生徒もいました。

時間が経つにつれて感覚を掴んできたようで、教員さながらに机間巡視をしながら算数のアドバイスをする生徒、教卓で児童が持ってきたワークに丸付けをする生徒、「ほら、先生が話しているよ」と注意を促すなど、慣れない中でも、

一生懸命に自分のできることを探しながらも担任の先生をサポートできるように一生懸命頑張る様子が垣間見えました。

 

 

三日目は大掃除のお手伝いです。

三日目ともなると生徒達も慣れてきたのか、児童達と積極的にコミュニケーションを取る様子が見られました。大掃除に集中できない児童がいると、生徒達はさりげなく注意をして掃除に上手く向き合わせていました。初日の姿とは打って変わって頼もしい姿を見せてくれました。

 

 

三日間を通して、生徒達は現場に馴染もうと努力をしていました。その様子をしっかりと見ていてくださった教頭先生が生徒達の取り組みを褒めてくださりました。そのおかげか生徒達は帰り道はぐったりしながらもどこか充実したような表情を見せていました。

 

生徒達が実習後に書いた作文に目を通すと、「大変だったけど楽しかった」「先生の苦労が分かった」「より先生になりたい気持ちが出てきた」というようなポジティブな意見が散見されました。

彼女達が今回の実習を今後の生活の糧としてくれることを切に願います。

 

小中台小学校の先生方に大変感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

第3回 教員基礎講座I

6月25日(火)に第3回教員基礎講座Iが行われました。

 

今回の内容は来月に迫る小学校実習の事前オリエンテーションです。

まずは2年生が1年生の時に行った小学校体験の経験談を話してくれました。

 


心掛けるべき事、驚いた事、工夫すればよかった事などを細かく教えてくれました。

1年生はタブレットにメモをとりながら熱心に聞いています。

 

恐らく、机上で教わったことも現実に目の当たりにすると驚く部分もあるでしょう。その事を2年生は赤裸々に語ってくれました。

 

その後の質疑応答の時間では1年生が積極的に質問する様子も見られました。

流石の2年生です。現場を少なからず経験した彼女達からの回答は具体的で的確なものでした。

 

最後は「小学生と接するときに注意しなければならないこと」というテーマでグループワークをしました。

皆が挙げたキーワードで特に印象的だったものは「笑顔」「目線」「積極性」「丁寧」でした。これらは実際に教員が心掛けていることです。それらのキーワードが彼女らから自発的に出てきたことに感心しました。

 

この調子で小学校自習を有意義なものにしてほしいです。

教育基礎講座Ⅱ 土曜授業

二学年教員基礎 6月22日

「生徒指導、教育相談を学ぶ~児童生徒の発達・適応を促す教師の役割~」

講師 千葉大学教育学部 笠井 孝久先生

100人の生徒の中には6名程度の不登校(30日以上の欠席)を抱える生徒がいる、という事実から講義は始まり、教育に携わる人間にとって遠い話ではない、という事実の確認から始まりました。

複数名の生徒の具体的な事例を通して、生徒指導と教育相談の役割と目指すものを講義いただきました。

「私が教えられることは、私が経験したことでしかない」と笠井先生はおっしゃり、あくまで他人である生徒の課題を本当に共感するのは困難であり、「自分が大丈夫なことは他人も大丈夫だろう」とは決して思ってはいけないという、観点をお話しいただきました。

生徒の様相を考えていく中で、現代ではヤングケアラーという課題もあり、生徒個人の課題だけではなく、家族・地域の課題の結果として不登校が表出している事例もお話しいただきました。

何よりも先生がお話しされていたのは、不登校生徒自身も「なぜ自分が学校にいけないのか、説明できない場合が多い」という事でした。その背景には発達の課題であったり、こだわり・感情の不制御なども付随する場合が多いという事実があります。これらの課題は、一般的な教育の中では伸びていきづらい力の伸長が必要であり、個人で解決が難しい、とお話しされていました。

総じて、不登校という1つの問題として表出していても、その背景は多様であり、生徒個人で解決することは難しいこと=チームとしての学校を目指す必然性を強くご指導いただいた講義となりました。

 

「いじめ・暴力行為等の問題行動をどう捉えるか」

講師 千葉大学教育学部 國吉 浩二先生

 

まずは「嘘つき自己紹介」というアイスブレイクから始まり、教員の演技力の重要性に関してキャッチーにお話をいただきました。

各論に入ると、ジャイアンとのび太の関係を用いてこの事例はいじめなのかそうでないのかを判断させる演習を行いました。

法規に沿って、いじめの定義を確認する中で、いじめに当たるかは「いじめられた生徒の価値観・感じ方に依存する」ことを強調されていました。

他者から見て、おおよそいじめに見られていても、暴力をふるう・ふるわれる中でできている人間関係のみにすがっている生徒もいる、という話も頂戴しました。

いじめられている生徒・友人への対応として傾聴の技法についてご教授いただきました。一般に、聞く用語ではありますがそれらをレベル1~6までまとめ、なおかつ相談とは「整理」ではなく「まとめる」ことである、とお話をいただきました。どうしても悩みについて考えてしまう方について「そんなことを考えても仕方ないよ」という「整理」ではなく、「では、こうなったらこう考えよう そうなったら、このようにしよう」と一緒に考え方・行動の見通しをもたせてあげるとよい、というお話でした。

最後には千葉大学での公開講座のお話もいただき、本校生徒にとって進路についても考える一助となる時間となりました。

 

本日をもって教育基礎講座Ⅱの全講義が終了いたしました。ご講義いただいた千葉大学の先生方をはじめ、ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。

 

教員基礎講座Ⅰ  一分間スピーチ

6月4日(火)教員基礎講座Ⅰの第2回です。

 

今回のテーマは

「『私の気になる教育関連課題』について1分間スピーチをする」というものです。

 

先ずは練習として、グループを作りその中でスピーチをすることに。皆、和気藹々と練習に取り組んでいました。

 

 

いよいよスピーチの本番です。3週間の準備期間があったとはいえ、前に立って話すことに、皆緊張していました。

彼女達自身も一生懸命準備し、練習してきたからこそ、クラスメイトの発表は集中して聴いています。

 

 

彼女達の話す内容は日本のことだけではなく海外の教育関連課題にまで及びます。自分なりの考えを課題と結び付け、堂々と発表する様子が見られました。

クラスメイトの気になっていることを今回のようなスピーチで共有することは、話す練習だけではなく自分の視野を広げることにも繋がったのではないでしょうか。

教育体験Ⅱ 「特別支援学校実習」事前ガイダンス1

6月4日(火)7限

「千葉県立千葉特別支援学校について / 事前ガイダンス1」

千葉県立千葉特別支援学校 野村裕美子先生

 

 特別支援学校実習でお世話になる予定の千葉県立千葉特別支援学校より野村先生をお招きして、千葉特別支援学校の児童生徒の様子や1日の流れについて学んでいきました。

 まずは千葉特別支援学校の県内での立ち位置や、教員数などの実情、登下校を含めた児童生徒の動き方などについて教えていただきました。登校に使うスクールバスが7台もあると知って、生徒は驚いた様子でした。

 千葉特別支援学校の学校教育目標である「たくましく主体的に活動する、心豊かな児童生徒の育成」を踏まえ、児童生徒の時間割をなぞりながら1日の活動を学んでいきました。生活単元学習や自立活動、作業学習など聞きなじみがない授業についても、児童生徒のどのような資質・能力の育成を目的にして取り組んでいるのかを明確にしながら説明していただきました。

 講義の後半では、実際に千葉特別支援学校で使われているツールを触らせていただいたきながら体験的な学びに取り組んでいきました。聴覚過敏の児童生徒のためのイヤーマフや、コミュニケーションツールとしてのカードやタブレットなどについて、生徒たちは実際にツールに触りながら活用方法について予想し理解を深めることができました。

 

 

 

 

 

 

 中学部や高等部の生徒が作業学習の授業で作成した鞄や石鹸、陶器なども見せていただきました。どれもクオリティが高く、特にブックカバーなどは機織りの段階から作成していると聞き、家政科生徒を中心に驚きの声が上がりました。

 

 最後に、教育体験Ⅱにより良い形で取り組むために、知的障害教育の特徴や、児童生徒と接する際の注意点や心構えを学んでいきました。千葉特別支援学校が目指す教員像も教えていただいたので、本日学んだことをしっかり整理してよい姿勢で実習に望めればと思います。

 

 

教育基礎講座Ⅱ➈➉ 千葉大学

教育基礎講座Ⅱ➈➉ 千葉大学

 6月10日(土)

 

①「多様性を考慮した共生社会がなぜ重要か–避難所デザインを通して考えてみよう–」

 

 千葉大学教育学部 中山 節子 准教授

 

 「私たちは安全・安心な場所で暮らしているだろうか?」

 

このような疑問から講義は始まりました。地震の多い国である日本では、災害時の避難や避難所は我々の生命や生活に直結しています。そのような避難所が抱える課題についてお話いただきました。

能登地震で被災された方の実体験や当時の写真から、災害時の「水と情報」の大切さについて知ることができました。避難所で起こる「トイレ」の問題や、「フェイクニュース」の問題はしっかりと考えておかねばならないことであると感じました。

 

災害に対して普段どのような意識でいるか、様々な質問から浮き彫りになりました。「避難場所は?」「避難を想定した準備は?」という問いに対して、生徒からは「非常用持ち出し袋を準備している」等の答えが出ました。

「災害発生!千葉女子高校体育館に避難所を設置せよ」の活動では、実際に女子高の体育館の図面を見ながら、避難所を設置する際にどのようなことに気を付けなければいけないのかを話し合いました。その後、個人端末のパワーポイントを使用し、話し合いの内容を踏まえた自分の考えをまとめ、発表しました。

 

班ごとに「生後3か月の乳児とその母親」「小麦と卵アレルギーのある人」といった避難者の条件があり、「中学3年生の受験生とその親」が避難所の利用者にいることを想定した班は、同じ避難所にいる高校生が指導にあたるという案や、ミュージカル部の備品を、暖を取るのに貸し出してはどうかという案が出ました。

 

中山先生の講義、話し合い活動を通して、多様な共生社会を生きるために必要な「共助」の重要性を知ることができました。

 

 

 

②「kawaii 和柄~見本帳づくりを通して日本の伝統文様を知ろう~」

 千葉大学教育学部 谷田貝 麻美子 教授

 

被服学をご専門とされている谷田貝先生に講義をしていただきました。

まず、谷田貝先生のご研究についての動画を視聴しました。受験生用のオープンキャンパスで公開していた動画は、「きもの探偵」という歴史的、文化的、自然科学的なアプローチを通してきものについて知るという非常に興味深い試みについての内容でした。


   

 

 

 

 

 

続いて、2年生が使用している『家庭基礎』の教科書にも、日本の伝統文化である着物等の説明があることを確認しました。家政科の生徒は、『ファッション造型』の教科書を持ってきてくれており、より詳しい説明を生徒たちが共有することができました。

 

日本の伝統的文様には、「植物」「動物」「風景・天象」等がありますが、そのほとんどが「吉祥」の文様であり、良い意味の文様を身に付けることが多いとのことでした。

  

  様々な文様の手ぬぐいを切った布を、見本帳に貼って一覧にすると、非常に「kawaii」ということがわかりました。一つ一つの文様に、深い意味があることを谷田貝先生が丁寧に説明してくださいました。

 

着物を代表とする「和柄」は、現代の我々にはなかなか馴染みがないと思いがちです。しかし、見本帳の作成を通して、「和柄」の魅力を知ることができました。

 

教育体験Ⅰ 開講

先週5月14日(火)に1年生の教員基礎コースの授業が始まりました。


まずはこれから授業を受ける1年生のために、教員基礎コースを受講した3年生が2年間の経験を話してくれました。
先輩方からの実体験を伴った生の声はこれから頑張っていく1年生の心に響いたことでしょう。
「これからのスケジュール」と「体験中の注意すべき点」など1年生にとっては大変貴重な話を聞くことができました。

その後、概要説明とアンケート、アイスブレイクとしての自己紹介をしました。

「教員基礎コースを希望した理由」と「今後の抱負」を和気藹々とした雰囲気の中語り合い、結束が深まったように感じます。

 


教育体験Ⅱ 「特別支援学校実習」事前学習

5月14日(火)

 「千葉県における特別支援教育について」

 千葉県教育庁教育振興部特別支援教育課 篠宮輝幸先生

 

 今年の9月~10月にかけて実施する予定の「特別支援学校実習」に向けた事前学習が始まりました。今回は千葉県教育庁教育振興部特別支援教育課より篠宮先生をお招きして、特別支援学校の基礎知識について学んでいきました。

 まずは、特別支援学校の現状について教えていただきました。全国の児童生徒数が減少する中で、特別支援学校に在籍する児童生徒の数が年々増加していることを、具体的な数値とともに学んでいきました。その背景として、保護者の方々が特別支援学校に寄せる期待や、時代とともに社会の障害への理解が進んでいることについて知ることができました。

 実際に特別支援学校で行われている取り組みについても学んでいきました。障害の重さや種類によって様々な日課表が存在することや、障害による困難を主体的に改善・克服するための授業である「自立活動」について知ることができました。より具体的に特別支援学校での授業をイメージするために、「チーてれスタディーネット」に公開されている特別支援学校が作成した授業動画をご紹介いただきました。小学校の音楽や算数の授業動画を視聴し、どのような概念の獲得を目指した授業なのかを理解していきました。

 今回の講義を通して生徒は、特別支援の基礎を学ぶとともに、特別支援学校の取り組みについてイメージをつけることができました。今後も事前学習にしっかり取り組んで準備をしたうえで、実習に取り組んでいこうと思います。