1 幼稚園教育の目標
「幼稚園教育要領の5領域」 ①「健康」②「人間関係」③「環境」④「言葉」⑤「表現」
上記の幼稚園教育要領の5領域に、⑥「自立活動」が加わり、特別支援学校幼稚園教育要領の6領域になります。
2 「自立活動」の目標
個々の幼児が自立を目指し、障害に基づく種々の困難を主体的に改善・克服するために必要な知識、態度及び習慣を養い、心身の調和的発達の基礎を培う。
1.「自立活動」の内容
(1)健康の保持
(2)心理的な安定
(3)人間関係の形成
(4)環境の把握
(5)身体の動き
(6)コミュニケーション
3 指導の重点
「生活の基盤作り」を目指し、本校幼稚部では次の項目を指導の重点として取り組んでいます。
1.生活のリズム(睡眠、食事、排泄、清潔、衣服の着脱)を整えて、情緒の安定を図る。
(1)元気に登校し、学校生活に慣れる。
(2)運動の量や時間を確保し、睡眠・食事・排泄など、生活のリズムを整えていく。
(3)一日の活動の流れを知り、積極的に様々な活動に取り組む。
(4)食事、衣服の着脱や排泄など、一人でできることを増やす。
(5)場に応じたあいさつができる。
(6)自分の持ち物がわかり、使うものを準備したり、片付けたりできる。
2.視覚、触覚、聴覚など、あらゆる感覚の十分な活用を目指す。
(1)目をぶつけたり、押したりしないように注意することができる。
(2)矯正眼鏡や遮光眼鏡などを日常生活の中で使用し、装着することに慣れる。
(3)視覚や手指を使う経験をとおして、いろいろな素材を確かめたり、自由に操作したりして楽しむ。
(4)視覚以外の諸感覚も上手に活用し、まわりの様子を知る。
(5)音楽に親しみ、歌を歌ったり、楽器を鳴らしたりする楽しさを味わう。
3.自然や社会の事象、動植物など、身近な環境について興味や関心の広がりを目指す。
(1)身のまわりにあるものや、動植物などに興味をもつ。
(2)身のまわりにあるものの色や形、数の違いなどに気づく。
(3)身近な自然とふれ合う機会をとおして、自然にあるものを使って遊ぶ。
(4)身近にある玩具や乗り物などを使い、友達とごっこ遊びやままごとなどを楽しむことができる。
4.人とのかかわり合いを楽しみ、思いやりの気持ちを育む。
(1)教師からの呼びかけや、話しかけを喜ぶ。
(2)友達や教師とのかかわり合いを多くもち、集団に慣れるとともに、集団活動の楽しさを知る。
(3)生活に必要な、簡単なことばややりとりの方法がわかる。
(4)自分の思ったことや感じたこと、要求などを、発語・発声・身振りで表現できる。
(5)友達を思いやった行動をとることができる。
5.楽しく体を動かす経験を充実させ、生活に必要な体づくりを目指す。
(1)いろいろな遊具を使って、友達と楽しく遊ぶ。
(2)戸外で思いきり体を動かし、基礎体力や調整力を身につける。
(3)体を動かす喜びを知り、運動への意欲を高める。
(4)歩くことに慣れ、歩く楽しさや喜びを知る。