そよかぜ 令和4年度 寄宿舎だより第2号 千葉盲学校寄宿舎 7月発行 小柴教頭先生 「気持ちのいい挨拶から・・・」 千葉盲学校2年目になりました、教頭の小柴真岐(こしばまき)です。毎朝、寄宿舎から登校してくる中学部の舎生さんと挨拶をしています。その日の皆さんの歩き方、挨拶の仕方で、「今日は元気だな」とか「何かあったのかな」とか感じています。昨年度よりもしっかり挨拶してくれる人、自分から挨拶してくれる人が増えたような・・・気がします。(場所の都合で、高等部と理療科の皆さんとはなかなか朝の挨拶ができませんね。昼間校内で挨拶しますね。) ある日の夕方、学校のそばのウエルシアに買い物に行ったときに、買い物をしている舎生に会いました。 真剣に品物を選んだり、レジでお金を払ったり・・・こうした活動が再開できて良かったなと改めて感じました。お店の方とのやりとりもちゃんとできていましたね。とてもほほえましい光景でした。 素敵な1日も、人との良好な関係も気持ちのいい挨拶から始まります。気持ちのいい挨拶ってどんな挨拶だと思いますか?声の大きさ、表情、声色、姿勢などなど・・・相手や場面によっても使い分けが必要です。少し考えてみてください。「挨拶なんていつもや ってるから簡単・簡単!」「出来て当たり前だよ!」 と思うかもしれませんが、この当たり前が大事です。毎日しっかり行っていれば、いざというときにしっかり挨拶ができます。さあ、いつもと違う場面、いつもと違う場所で挨拶する機会に実力を出せるよう、日々の挨拶を大切にしてくださいね。 又吉先生 「舎生は先生の先生」 僕が泊まりのたびに「お菓子あげるから点字を見てよ」と誘ってくる舎生がいる。きっと、以前お返しにあげたお菓子が気に入ってもらえたことと、僕に触読で勝ったことが嬉しかったからだと思う。 この前の泊まりの時も、部屋に呼ばれて遊びに行った。いつものようにお菓子の紹介から始まり、今日は「マ」を覚えたとか「先生この文字読んでみて」だとか楽しそうに学習成果を発表してくれた。その時、ふと頭の中で「自分の娘とこんなに楽しく勉強した記憶がないな」と思った。なぜだか考えてみたら思い 当たる節が3つあった。 1 できて当たり前だと思っているから、できない所ばかりが目に付く。 2 だから、誉めることよりも指摘することが多くなってしまう。 3 結論として、勉強を見せにこなくなる。 部屋を出るときに、楽しい時間と共に色々と気付かせてもらえたことに「ありがとう」と伝えると「次の泊まりもまたやろうよ」と屈託のない笑顔。ここでもまた、何か気付かされたような気がした。 あの日以来 、僕は娘のできる ところを誉めて、できないところは一緒に考えるようにした。 単純な計算ミスも、息と一緒に指摘言葉を飲み込んで、最後にはよくできたねと伝えている。お陰様で最近の娘との共同学習は、ママよりもパパに軍杯が上がっている。そして「明日も一緒にやろうね」と屈託のない娘の 笑顔を見るたびに、寄宿舎にいる先生の先生に「ありがとう」と心の中で感謝をして いる。 高木先生 新しい仲間が入舎して、早 3カ月 が経ちました 。寄宿舎の生活にだんだんと慣れてきたところです。中学生から大人まで年齢がバラバラですが、共に譲り合い、教え合い、助け合いながら共同生活の中で社会性を学んでいます。今までの家庭生活から一変して 『 自分の事は自分で行なう 』 生活です。 布団たたみや衣類たたみ、洗濯の干し方などなど、一人で完結するにはどうしたらよいのだろう。もっと上手にできる方法がないのだろうかと模索しながら頑張っています。少しずつ基本的な生活技術を習得していきます。生活の様々な経験をし、発見し自分の物にしていきます。 ここでの生活が長い舎生は、自分が社会人になったとき や一人暮らし、結婚して子供ができたときなどの将来を想像し、そのときのために今、なにを経験しておいた方が良いかと考え、空き時間を利用して一歩進んだ生活力を磨いています。私たち指導員は10年後、20年後の舎生一人一人が社会で活躍している姿を思い描き、先の人生を視野に入れて支援しています。保護者の方と共に舎生の成長をサポートしていけたらと考 えています。寄宿舎での日々の生活をピックアップし「あいアイ日記」にUP しています。ホームページより御覧いただけたらと思います。 交流会の様子 5月24 日寄宿舎では舎生と通学生で交流会を行いました。4つのグループに分かれて、工作や音楽、運動をテーマに活動をしました。小学部や幼稚部の通学生が参加してくれました。舎生が手を添えながら一緒に一つの作品を作り上げたり、周りの音に合わせてリズムを刻んで新しい曲を作ったりしました。 自分より小さい子に合わせたお兄さんお姉さんの姿を見せてくれました 。 後日聞くと「またやりたい」「もっとたくさんの幼稚部や小学部の子が来てくれたら嬉しい」と感想が出ていました。また、寄宿舎での生活の様子を動画で作成し、保護者の方に見てもらいました。 生活の中での工夫や舎生同士の和気あいあいとした様子は寄宿舎ならではの特色だと思います。 参加された保護者の方には茶話会で親同士の茶話会で交流をしてもらっています。 参加者からは「こういった機会があって良かった。今まで同じ学部での 交流はあったけど 、違う学部のお母さん達の話はとても参考になった」「高等部の保護者の話が聞いてみたい」などの感想 がもらえました。 ☆食生活よりお知らせ ☆ 今年度 、中央職員室前、 女子棟窓側に新しく畑を作りました!近年 、芋苗を植えて、収穫して、食すことをしていますが、今年は芋の種類も増やし、食べ比べができたらと考えています 。 5月に植えて元気に育っています。そこで舎生のみなさんにお願いです。下校後や登校前に時間が空いていればどんどんお手伝いをお願いします。主に草取りや水やりです。おいしいお芋ができるように御協力よろしくお願いします 。 今後の予定 7月20日 授業最終日 、寄宿舎荷物搬出 26日まで 8月29日 寄宿舎宿泊開始、荷物搬入 ※荷物搬入 に関して、日時含め部屋担当へ御相談ください。 以上