令和4年度寄宿舎だより第4号 千葉盲学校寄宿舎 3月発行 そよかぜ 校長挨拶 寄宿舎だより「そよかぜ」も本年度最終号となります。舎生のみなさん、この1年間の寄宿舎生活はいかがでしたか。ぜひ振り返ってみて、どんな思い出をつくれたか、自分自身にどのような生活力や生活習慣が身に付いたのかなど考えておいてください。 さて、私が高等部の先生だった頃、もう20年以上も前に舎監室の隣には公衆電話がありました。まだ舎生は携帯電話を持っていなかったので、自由時間になると順番待ちができるほどでした。舎監室にいると、聞きたくなくても会話が聞こえてしまうのです。 「早く家に帰りたいな。帰ったら僕の好きなハンバーグにしてね、お母さん」と甘えている小学部生。「今週こそは来てよね」と帰省日のお迎えをお願いしている中学部生。日曜日に地元の友達と遊びに行く行かないで親と喧嘩している高等部生。自分のお子さんから小学校で出た宿題のことを聞いている専攻科の成人舎生。会話の内容は様々ですが、電話の相手はみな家族。喧嘩をしてもやっぱり家族が一番大切なんだなと思いながら、聞かないふりをしていました。みなさんは、学校から自宅までの距離が遠いなどの理由で、家族から離れて寄宿舎で生活をしています。寄宿舎は家族、舎の友達は兄弟姉妹、先生方は親のようなものですが、いずれも違います。だからこそ自宅に帰った時は、みなさんの家族とのふれあいを大切にしてください。 また、寄宿舎では集団生活を通じて多くを学び、通学生にはできない経験をすることができたと思います。それらの全てを自宅での生活に、退舎する人はこれから始まる新たな生活に、活かしてほしいと願っています。これが校長先生にとっても寄宿舎指導員の先生方にとっても一番嬉しいことなのです。          千葉盲学校の舎生のみなさんに幸あれ!校長  青木隆一 寮務主任挨拶 「舎生、卒業生のみなさんへ」 舎生のみなさん、令和4年度はみなさんにとってどんな1年だったでしょうか。この1年間で新たに前に進めたことはありましたか。以前に、小さな1歩の積み重ねがやがて成果につながるということをお伝えしたことがありましたが、なかなかその小さな積み重ねがむずかしいことでもありますね。時にはうまくいかないことがあってくじけそうになることもあるかと思います。そんなとき、夢や自分の願いを思い返すことが大切だと私は感じています。これからも新たなる1歩に向かって、勇気をもって進んでください。そして、卒業生のみなさん、おめでとうございます。これからのますますのご活躍、応援しております。 寮務主任 鈴木 孝仁 連絡 ・荷物搬入日 4月6日(木)から、新入学生は4月10日(月)から荷物を搬入することができます。 ・寄宿舎保護者会を4月22日(土)に開催します。みなさんの出席をお待ちしております。       *編集後記  今回は、送別会での「生の声」をできるだけ届けたく、別紙もあります。文字がいつもより多くなりましたが、当日を共感してもらいたく工夫してみました。 堪能していただければ、幸いです。 1部送別会 今年度はコロナの対策を行いながら少しずつ行事ができるようになり、まだまだ油断はできない中ではありますが、千葉盲学校寄宿舎から巣立つ仲間たちへの感謝と期待を込めて送り出したいと舎生と職員で何度も考え、無事に送別会を開催することができました。 天気にも恵まれ、寄宿舎を背に集合写真を撮影することができました。寄宿舎の式典行事ということもあり、男子も女子もいつも以上に身だしなみを意識して、髪の毛や制服、スーツの襟、ネクタイやリボンを触ったり職員に確認したりする舎生の姿が見られました。 始めにサプライズで退舎生の学級担任から祝辞の言葉があり、それぞれにお祝いのメッセージがありました。贈る言葉では、先輩や後輩から旅立つ退舎生へのメッセージや感謝の言葉があり、職員からは退舎生との楽しい思い出や励ましのメッセージそれぞれが退舎生一人ひとりへの思いが詰まったメッセージでした。旅立ちの言葉では退舎生それぞれの寄宿舎での思い出やできるようになったこと、今後の進路先での決意、在舎生へのアドバイスや励ましの言葉など自分たちの言葉で思いが込められているメッセージでした。今年度は久しぶりにみんなが集まることができ、それぞれが直接思いを伝えることができた送別会となりました。 2部食事会 送別会当日の夕食は、退舎生の新たな旅立ちを応援するため、調理員さん、栄養士さんが手の込んだ、美味しい料理を作ってくださいました。 メニュー内容は、さけずし、からあげ、ヒレカツ、ポテトサラダ、野菜スープ ショートケーキでした。ショートケーキは、寄宿舎裏にある、お菓子屋さんのヤミーさんで購入してもらいました。 当日は、美味しい料理に舌鼓をし、久しぶりの対面での食事を青木校長や松尾教頭も一緒になって楽しみました。また、有志で集ってくれた6組のグループ発表(録音)を聞きながら、退舎生との和やかな食事会となりました。