ここでは、点字について掲載します。まだまだ、至らない箇所等があるとは思いますが、少しでも点字の普及に繋がればと思います。
西暦事柄1822年フランスの軍人シャルル・バルビエが暗号用に作った点を組みあわせた記号から盲人用の12点点字を考案する。1825年パリ訓盲院の生徒ルイ・ブライユ(1809~1852)が、6点式の点字を考案してアルファベットと数字を完成する。1854年フランスでルイ・ブライユの点字が正式に採用される。1879年在米留学中の目賀田種太郎が、パーキンス盲学校の視察報告の中で点字を紹介する。1884年教育博物館長手島精一が、ロンドンの教育博覧会から点字の書物や道具を持ち帰り、博物館に陳列する。1887年小西信八が訓盲唖院(東京盲唖学校)で日本語をローマ字式点字を使って生徒に教える。1890年石川倉次(1859~1944)が考案した日本語の点字が、東京盲唖学校内の点字選定会で採用される。(11月1日)
*現在11月1日を「日本点字制定の日」としている。1898年石川倉次が拗音点字を完成する。1901年日本語の点字が官報に公表される。(4月22日)点字は、視覚障害者自身が楽に読み書きできる文字として現在幅広く使われています。
(選挙の際の投票、請願署名、各種試験の受験、郵便など)
(点字に対して、一般的に用いられている文字をまとめて墨字と呼びます。)
- 2.点字の特徴
-
- 1)タテ3点、ヨコ2列の6つの凸点の組み合わせによって構成されている。
- この単位を“マス”と言います。凸面から見て、左の3点を上から「①の点」「②の点」「③の点」、
右の3点を上から「④の点」「⑤の点」「⑥の点」と呼んでいます。 - 2)点字は横書きで、左から右方向へ凸面を読んでいきます。
- 点字を読む方向
→→→→→→→→
①④ ①④ ①④
②⑤ ②⑤ ②⑤
③⑥ ③⑥ ③⑥
ひらがなとカタカナの区別もありません。前置点を付けることにより、一つの記号が数字やアルファベット、
音符などいろいろな体系で用いられます。一点でも間違えると別の記号になってしまうため、
点字を書く際には細心の注意を払って正確に書くことが大切です。
4)墨字は視図形であり、点字は触図形です。墨字は視野に入る何文字かを同時に認識できますが、
点字は意識を集中して指先に触れたところを順番に認識していきます。
5)墨字は縦書き、横書きなど自由に使い分けることができますが、点字はすべて横書きです。
6)墨字は文字の大きさや形を変えられますが、点字は文字の大きさは一定で形は変えられません。
(最近は特殊なプリンターや点字定規で一つ一つの点を大きくすることができますが、単語や文の途中では変えられません。)
7)墨字は漢字仮名交じり体系ですが、点字は仮名文字体系です。そのため、語の区切りをはっきりさせる
※(分かち書き)が必要になります。
- 3.分かち書き
- 分かち書きとは、仮名文字体系である点字の読み取りには不可欠なものです。 たとえば、次のような表現があったとします。
「おしょくじけん」を
「汚職事件」か「お食事券」か迷いますね。 - 漢字で書いてあれば、意味を取り違えることは少ないかもしれません。しかし、点字はすべて仮名で書いてあるわけですから、
適切なところで区切らないと、正確に意味を理解することが難しくなります。そこで、どこで区切るかの目安としたものが分かち書きです。
分かち書きの仕方は大きく分けて二通りあります。 -
1)文節分かち書き
- 分節分かち書き(文節とは意味を損なわない範囲内で文をもっとも小さな単位にしたもの)。
目安としては、「さ」や「ね」を間に入れて読んでみて意味が変わらないことです。
例:話して聞かせる→ハナシテ□キカセル
駅まで歩く→エキマデ□アルク
複合語(単独の用法を持つ二つ以上の単語が結合して新たに一語としての意味、機能を持ったもの)や
固有名詞の内部などで切った方が意味がわかりやすい場合は、区切る。(切れ続きという。)
例:大土木工事→ダイ□ドボク□コージ
福沢諭吉先生→フクザワ□ユキチ□センセイ
*ただし、区切ると意味の理解を損なうおそれのある語は続けて書きます。
- 4.Q&A
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A1 点字はどうやって読むの?
A1 点字を触読(指で触って読むこと)するときは、人差し指の第1関節までの部分を点字1マスに当て、読み進むのが基本です。
点字の読みに習熟した人は両手読みができますが、人によっては片手だけで読む人もいます。
いずれにしても根気強く練習する必要があります。点字を目で読む場合は凸面を読むようにします。
最初は大変ですが、多くの点字を読むことが上達の早道といえます。「習うより慣れよ」ですね。
Q2 点字を間違えたときは、どうやって訂正するの?
A2 間違ったときは、点の出ている方から点消し棒や点筆の平らな部分で丁寧に点をつぶします。消したあとは、指で触ってみて、
できるだけ触読に影響がないようにしましょう。時間的に余裕がない場合、間違えたマスを「メ(
)の字」にし、更に「メ」を続けて 書くか、
ひと続きの文字全部を「メ」にするなど、「メ」が2マス以上続く状態にしてから、正しく書き直すやり方もあります。どちらにしても、
あまり望ましい修正方法ではありませんので、相手に失礼にあたる場合や公式の文書を書く場合は、新しい点字用紙に書き直した方がよいでしょう。
Q3 点字の読みと書きは同じではないのですか。
A3 点字を読むときと書くときとでは、左右が逆になります。点字を書くときは、点字板に点字用紙を挟み、点筆を使って凹点を打っていきます。
読むときには、点字板から紙をはずし、裏返して凸面を読みます。ですから表裏の関係で、左右が逆になります。
読むとき 〔読むときは、左から「あいうえお」の順に読みます。〕
→→→→→→→→
書くとき 〔書くときは、右から「あいうえお」の順に書きます。〕
←←←←←←←←
Q4 点字にも漢字はあるの?
A4 あります。でも、それほど一般的ではありません。点字で書かれている書物のほとんどが仮名文字で書かれています。
Q5 英語でも日本語でも、点字の記号は共通なの?
A5 いいえ、他の記号などとの兼ね合いで、日本語と英語とでは点字の表記が違うものがいくつかありますので、注意が必要です。
(情報処理用の記号なども同様です。迷う場合は、調べることが基本です。)
(例1)?の書き方- 日本語の時は 英語の時は
(例2)点線(…)の書き方
日本語の時は 英語の時
「初めての点訳 第2版」全国視覚障害者情報提供施設協会編集・発行
「点訳のてびき 第2版」日本盲人社会福祉施設協議会点字図書館部会編集・発行
「点字・点訳基本入門」当山啓著 産学社