引率教員からの出国から帰国までの報告です。 8/7更新
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ローガンパーク高校が、今回の若松高校の訪問の様子をホームページにあげてくれました。(7/26 添乗員さん報告より)
https://www.lphs.school.nz/
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07/19 16:43
忙しい中、空港まで見送りいただきありがとうございました。オークランドからダニーデン行きの便の出発が遅れたためダニーデンにはほぼ30分遅れで到着しました。
オークランド空港での検疫で1年生女子生徒が2名引っかかり別室へ案内されるというハプニング(貴重な体験)もありましたが、無事にホームステイ先に引き取られていきました。
明日からいよいよランゲージセンターでの学習が始まります。
引率の教員は英会話を多少勉強したつもりだったようでしたが、ほとんど聞き取ることができなかったのにショックを受けていたようですが、丘 の上にあるホームステイ先の窓からの絶景に大満足のようです。
07/20 17:41
気象情報では晴れであったが、終日どんよりした曇り空であった。楽しみにしていた北空に右から左に動く太陽を見ることはかなわなかった。
午前中、大学のバスで、オタゴ・ハーバーを一望するSignal Hill、有名な急坂Baldwin Street、荒波はじけるSt.Clair Beachを見学したのち、ウェルカムランチということでピザを食べたのち、語学研修開始。生徒同士の日本語の会話が多すぎることを注意されながらも無事終了。
07/21 16:49
今日は、1日雨。午後からはさらに強風を伴ってさらに激しくなる。昨日行ったBaldwin Streetではキャンディを転がすイベントが予定されていたようだが、どうなっただろう。
今日は午前・午後ともランゲージセンターで語学研修。ニュージーランド、ダニーデンの地誌や自然についても学んだ。ニュージーランドについてあまりに何も学んでこなかったと痛感。
ペアになって常識を超えた絵の内容を、一方が英語で伝えて、これをもう一人が絵を見ないで描画するという問題などがあり楽しそうにやっていた。
オタゴ半島の魅力を学ぶことにより明日のチョコレート工場、半島への小旅行がますます楽しみになってきたが、明日も雨という予報。どうなることか。
07/22
本日のショートトリップは悪天候のため中止。生徒にはランゲージセンターの担当者から連絡が回り、集合場所のランゲージセンターには誰も来なかった。
一週間後の土曜に実施できるように調整するとのこと。
生徒たちは思い思いの時間を過ごしたようだ。町の中心オクタゴンと呼ばれている一大商業地区では今回の2人と長期留学生の1人が街歩きを楽しんでいた。
昨日から今朝にかけての暴風雨は中心気圧980hPa台の低気圧によるもので、この都市でも珍しいほどの強さであったらしい。
停電、浸水した家もあったとの情報がある。
オタゴ大学へ行く途上の橋上 では、こんな激流は見たことがないと私のホストファーザーが写真を撮っていた。
坂の街だけあって降った雨はすぐに流れ下ってくるようだ。
07/24 17:41
休み明けの今日も15人の参加者は全員登校。土日の過ごし方はまちまちだが、オタゴ博物館で蝶やかつてNZに棲息し、500年前に絶滅したと言われる体高3m、体重200kgヲ超える巨大な鳥モアの骨、復元を見てきた生徒が多かった。
ただ、残念なことに、過日の暴風雨のため道路が遮断され家を出られなかった生徒もいた。
午前中はホームステイも前半を終わりつつある中でホームステイで役立つ言葉の勉強などを行った。
午後からはバスで20分ほどの丘の上に立つパインヒル小学校を訪問。在校生全員で数十人という規模の小学校である。
事前学習の一環として念入りに準備をしていた日本文化の紹介を行った。「校歌」、「ふるさと」を歌ったのち、3班に分かれ「日本の食事マナー」、「和菓子」、「駄菓子」をテーマとして1年から3年の生徒たちに日本文化を紹介。
その後は持ってきた折り紙作品を配り、さらに子どもたちに鶴をはじめとする折り紙の折り方をいくつかのテーブルに分かれて教えた。
熱心に教えた成果、上手に折れるようになった小学生もいた。
実に若松生も小学生も打ち解けて和気あいあいと触れ合い、最後は別れを惜しみつつ小学校をあとにし、ランゲージセンターで解散した。
明日はいよいよローガンパーク高校である。
先週土曜に実施できなかった小トリップは今週末の土曜日に実施できることになった。
07/25 18:57
今日も遅刻者ゼロでランゲージセンターに集合。
今日はマオリ文化についての学習。マオリの簡単な言葉、伝説、入れ墨などの慣習について学ぶ。
10時15分にランゲージセンターを出発し、北のほうにあるローガンパーク高校まで徒歩10分強の道を太陽をほぼ正面に見ながら歩いて行った。
大学関係者の自動車が駐車してある通りだが、9割以上は日本メーカーの自動車であった。
ローガンパーク高校についてまもなくマオリ式の歓迎会が催された。これには同じく今日初めて登校したドイツ人留学生も一緒に参加した。
マオリらしき先生が指導している生徒のハカの披露である。生徒の多くはヨーロッパ系と思われ、ニュージーランドにおける多文化共生政策の強靭さを知らされた。
その後、長期留学生として在籍している生徒による校舎案内、バディbuddyとの対面を経て、バディに伴われての授業への参加、バディも含めた昼食、さらに午後の授業と続いた。最後の授業では女子生徒全員がマオリの文化を学ぶ授業に参加し、ハカの実技講習を長期留学生を含むローガンパーク高校の生徒とともに受けた。
お返しに生徒は「恋ダンス」を披露した。あらかじめ準備していたものではなかったが、なかなかのものであった。
明日はランゲージセンターでの学習ののち、昼食からローガンパーク高校である。
合間を見て引率職員2名は7人の長期留学生と懇談。 それぞれ多少の困難はあるようだが、たくましく学んでいた。
教育環境の大きな違いにも驚くものがあった。
07/26 15:05
今日は午前中ランゲージセンターで、ニュージーランドの都市名を答えるクイズ、英語のクロスワードパズルなどをしたのちローガンパーク高校に移動。
その後は、バディとランチ、午後の授業。
若松の生徒の多くは、バディからどの科目の授業を受けるのか聞いておらず、行ってみてのお楽しみ。
ローガンパーク高校ではホームルームはないので、生徒は皆、バッグ、リュックをもっての移動し、昼食も思い思いの場所でとっている。
3時25分に授業が終わるとほとんどの生徒がすぐ下校。多くの生徒は親が車で迎えに来ていた。日本でいう部活動はないようだ。
若松の生徒も 迎えに来てくれたホストファミリーの車で帰って行った。
夕刻、街中で何人かの生徒がショッピングを楽しむ姿を見た。お土産のことが気になっているようだ。
07/26 添乗員の方からの報告です。
ローガンパーク高校が、今回の若松高校の訪問の様子をホームページにあげてくれましたので、よろしければ下記サイトよりご覧くださいませ。同世代のニュージーランド人とのスマホをコミュニケーション・ツールにした交流風景を見ると、時代を感じます。
https://www.lphs.school.nz/
07/27 15:25
今日も全員遅れることもなく集合。生徒の努力もあるだろうが、送迎を責任もって行ってくれるホストファミリーの皆さんにも頭が下がる。
今日の授業の中に、pastやtoを使った時間の表現があった。英語によるこのような表現に慣れていないためか、結構苦労しているようであった。
さらに、前にもやった、常識ではとらえられない絵について、一人が説明し、もう一人がこれを絵に再現するという課題をいくつかやった。
すべてのやり取りを英語で行うことが期待されていたが、時おり、'Speak English'と注意される場面もあった。
ランゲージセンターでの学習は今日で終了し、明日は、ホストファミリーやランゲー ジセンターの先生とのお別れの準備、さらには修了式が予定されている。
その後は昨日同様、ローガンパーク高校に移動しバディとのランチ、授業である。昨日はフランス語の授業に参加した生徒もいて苦労が想像される。
ローガンパーク高校とはもう今日でお別れである。
7月28日
今日も皆遅れることなく集合。
まず、ホストファミリーについての個々の評価項目に対する回答の作成。
続いて、ランゲージセンターでずっと教えていただいたアン先生への感謝の手紙を書いた。
さらには、お別れ会で歌うことになった「ふるさと」の練習、代表挨拶の練習、帰国までの手順の説明などがあった。
その後は、1869年年創建というニュージーランド最古の大学であるオタゴ大学の歴史的建造物で、ニュージーランドで最も有名ともいわれる時計塔の見学に行き、大学の歴史の重みを感じた。
昼食後はいよいよ修了式とお別れ会。
センター代表、 生徒代表、引率教員の挨拶、「ふるさと」合唱のあと、センター長から一人一人に修了書が渡された。
その後は飲み物やお菓子を食べながらのお別れ会。
センターの先生たちと写真を撮ったりしながら別れを惜しみつつここでの研修を振り返った。
明日は楽しみにしていたチョコレート工場とオタゴ半島の自然探訪ツアーである。
7月29日
今日は楽しみにしていたショートトリップ。
11時にランゲージセンターに集合したのち、バスで街の中心部にあるキャドベリーのチョコレート工場へ。
ここでは私たちだけでガイドの案内でチョコレートの製造工程について学んだ。
もちろん、ガイドさんの英語を聞き取ることはなかなか難しいのだが、このショートトリップにはダニーデン在住15年という女性が同行してくれ通訳もしてくれた。
小さいカップに固まる前のチョコレートを試食できる部屋からは未練を残しつつ移動した。
ガードツアー終了後は付属の売店での買い物、さらには短時間ではあったが、近隣のスーパ ーマーケットで買い物を楽しんだ。
その後、バスでオタゴ半島先端部で約1時間の船の旅。
アホウドリ、カモメ他多くの鳥類、オットセイなど多くの生き物の自然の姿を見ることができた。
ペンギンは一瞬頭をのぞかせただけだった。
さらに近くにあるペンギン保護のためにつくられたペンギンプレイスへ。
ここでは海辺に横たわるオットセイ、さらには地面に掘られた溝の上に覆いが掛けられた場所からこっそりペンギンの上陸(帰宅)を見ることができた。
往路のバスには歌声もあったが、帰路は疲れたのか、静まり返っていた。湾をはさんだ向こう側の夕空が何とも言えない美しさであった。
今日は帰ったら明日のダニーデン出発に備えての荷物の整理だ。
7/29 オークランドより
午後4時にランゲージセンターの駐車場に集合し、ホストファミリーとの別れを惜しんだのちダニーデン空港からオークランドへ。予定通りホテルに無事到着。
日没後は底冷えするダニーデンよりはるかに暖かく感じられ、ニュージーランドも南北に長い国と実感。
8月1日 帰国報告より
いよいよ帰国の日。
朝6時にホテルのシャトルバスでオークランド空港へ。
出発前には前から指示されていた国際交流の機関誌『サザンクロス』に掲載する原稿を提出した。
早朝だからさぞかし空いている思っていたオークランド空港は人で一杯だった。
諸手続きを終えた搭乗開始前の時間、日本では両替できないニュージーランドのコインを使い切ってしまおうとせっせと買い物に励む姿があった。
ダニーデンでの買い物ではいつも紙幣を使い、お釣りのコインを相当ため込んでいた生徒もいたようだ。
11時間の飛行機の旅、映画だけでも何十もの作品を選べる眼前のディ スプレイを見たり、うとうとしたりしつつ成田空港に降り立った。
暖かさが懐かしくもあったが、それは一瞬の思い。ニュージーランドの気候に慣れた身体にこの暑さはこの先相当こたえそうだ。
入国手続き終了後、多くの保護者や先生方に出迎えでもらい、無事帰国の記念写真を撮り解散。
それぞれの忘れがたい思い出を胸に家に向かった。