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体育館への階段に手すり設置
創立45年目にしてようやく校舎2階から体育館2階への階段に手すりを設置することができました。
これまで体育館では体育の授業のほか、集会や式典などを実施してきましたが、その利用者は
本校生徒・職員のみならず、保護者や地域・関係機関等外部の方々もいらっしゃいます。
校舎内や体育館内の階段には手すりがあったものの、この階段だけは手すりなしのままで、
ご高齢の方や移動に困難を抱えた方への配慮が全くなされておりませんでした。
誠に申し訳ございませんでした。
県立高校では校舎に入るところまでは車椅子利用者のためのバリアフリー化が進んでいますが、
校舎内のバリアフリー化の進捗状況は学校間で差があるのが現状です(県立高校のバリアフリー
設備設置状況については、先日1月5日に県教委HPで公開されました)。
本校は今年度、「心のバリアフリー教育地域拠点校」となっている中、手すり設置に至る経緯において
「心のバリアフリー化」の難しさを痛感しました。それは、今回は10段の階段ですが、普段私たちが
使っていて不自由とは考えていない物を「バリア」であると感じている人がおり、それがバリアであるとか、
そう感じている人がいるということに私たちはなかなか気づかない、気づけないでいるということです。
今、街の中では、バリアフリーに関する様々なサインやシンボルマークが色々な場所で使われていたり、
設備が整備されていたりするなど、ハード面でのバリアフリー化が進んでいるおかげで、多くの人がそこに
バリアがある、バリアと感じている人がいると認識できるようになっていますが、そういうサインや設備が
ない場面ではバリアを意識しにくく、むしろ意識しないままで生活しているのだと思います。
今後、本校でも心のバリアフリー化を進めるために、日常生活の中で、バリアとなりうるものがないかを
考えたり、パリアがあって困っている人に気づいたらどうしたらよいかを考えたり、様々な場面でバリアを
感じている人の身になって考えたり行動したりする機会を増やしていきたいと思います。
今回投稿するにあたり、政府広報オンラインの「知っていますか?街の中のバリアフリーと『心のバリアフリー』」が
参考になりました。(上図は本サイトより)