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心のバリアフリー教育講演会
3月15日2限に、国立大学法人 筑波技術大学の教授 飯塚様を講師としてお招きし、
「カラー・バリアフリー ~誰もが見やすい色使いとは~」を演題に講演会を開催しました。
筑波技術大学は視覚障害か聴覚障害のある学生だけが入学できる世界唯一の国立大学です。
「色覚障害・色覚多様性」の人は、日本では男性の20人に1人、女性では500人に1人いるとされ、
国内全体では300万人以上もいるそうです。
色の見方は、紹介していただいたスマートフォンアプリの「色のシミュレータ」を利用してみました。
スマホアプリ「色のシミュレータ」で撮影した例
よく言われるのが赤と緑の区別とのことで、上の写真をご覧いただけると色の見え方の違いが判ります。
小学校での「色覚検査」が全員対象から任意となり、自分の色の見え方が人と違うかもしれないことが
わかりにくいため、現状のチョークの色分けやグラフの色分けではない方法を教えていただきました。
色覚は人によって違い、見分けやすい色と見分けにくい色は人それぞれ違っており、色彩情報が豊富な現在、
色覚には多様性があることを理解し、すべての人にわかりやすい色づかいをすることが求められています。
そこで、より多くの人に利用しやすい配色を行った製品やサービス、情報などを提供するという考え方が
「カラーユニバーサルデザイン(略称CUD)」と呼ばれるもので、百均でも下のような商品が手に入ります。
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構では、色覚の多様性への理解を広げて、色のバリアフリーを
進める活動を行っているそうです。
誰もが分かりやすく多様な色覚に対応してデザインをするためのCUD3つのポイントを紹介します。
1.出来るだけ多くの人に見分けやすい配色を選ぶ。
2.色を見分けにくい人にも情報が伝わるようにする。
3.色の名前を用いたコミュニケーションを可能にする。
(NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構)
皆さんもぜひ、自分の色づかいを見つめ直してみませんか。