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芸術科をめざすあなたへ

 

1、始めに

 松戸高校芸術科は、県立高校では県内唯一の芸術科です。芸術科の「教育目標」をお伝えします。

 「生涯にわたって芸術活動に携わり続けられる人材の育成」です。

 単に大学に入学させることだけを目標とせず、広い視野を持ち美術への興味・関心を持たせ、芸術活動に必要な知識と教養を身につけようとする生徒を育成しています。



芸術科では、1、2年次に全員が油彩、ビジュアルデザイン、彫刻、美術Ⅰ、工芸、日本画、映像、環境造形の基礎を勉強します。さまざまな分野を体験してから、3年次に主専攻(週6時間)として、絵画、ビジュアルデザイン、立体、映像のどれかを選択し、また副専攻(週3時間)として絵画基礎、版画、立体基礎、漫画・イラストレーションのうちのひとつを選択します。

また、1、2、3年を通じてデッサンは継続して行いますし、2年次には美術史、3年には美術概論(芸術とは何か)を学習します。

松戸高校では、大学を出た後も視野に入れて教育を考えています。



2、芸術科の1日

7:30~8:30 朝の自主制作。素描室で主にデッサンをしています。各自の進路に合わせた制作をしている生徒や、授業時間内だけでは終わらない課題をやってる生徒もいます。

1限~6限(7限)1年生は週8時間、2年生は週9時間、3年生は週13時間、合計週30時間の芸術科目を学習しています。座学の時間も手を抜かないように努力させています。

16:00~18:00 放課後自主制作。夕方の時間は各自の目的に合わせた自主制作を行っています。内容は、絵画、デザイン、クラフト、映像、イラストなどじつに様々です。


土曜日 9:00~16:00 自主制作。平日に行っていたデッサンの仕上げをしたり、各自の制作を行い多くの生徒が頑張っています。




3、芸術科の1年

5月

「1年生対象、風景画制作」:油絵の経験はとても重要です。松戸高校は風景画を描く場所がたくさんあります。5月の連休を使って、短期間に1枚を完成させます。油絵の基礎技術の習得と、短時間に作品を仕上げるいい経験になります。

「美大見学」:将来の進路先を決める材料として、美術大学の見学をします。1、2学期の中間試験、期末試験の最終日に、毎回2校。年間4回、合計8つの大学を見学します。生徒は2年間をかければこの8つすべてを見ることができます。これは、オープンキャンパスではなく、大学の平常の様子を見られることがポイントです。


6月

「松戸、柏地区展覧会」出品:高校生の展覧会です。美術部の作品や授業の作品が展示されます。松戸高校では、当然芸術科の選抜作品を展示します。


「進路説明会」:絵画、デザイン、映像など様々な分野ごとに大学、専門学校から講師を招き、具体的な大学、専門学校の勉強について話をしてもらいます。


夏休み

「夏期講習会」:夏休み中、午前はデッサン、午後は着彩の実技講習を4週間にわたって行います。



「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ主催ジュエリー体験講座」:ヒコ・みづのはジュエリーに特化した学校として大変評価の高い専門学校です。就職までじつによく面倒をみてくれます。


「阿佐ヶ谷美術学院主催アニメーション講座」:プロのアニメーション作家の指導で、アニメーションの基本を実際の制作を通じて学習します。


「東北芸術工科大学宿泊研修会」:山形市にある東北芸術工科大学は、最近評価の高い大学です。各界で活躍する一流芸術家を教授に招き、その先生たちが学生たちがそれぞれの業界で活躍できるよう懇切丁寧に指導をしてくれています。しかし、場所が山形市なので夏のオープンキャンパスに合わせて、2年生を中心に2泊3日の合宿をします。内容は、オープンキャンパスだけでなく、大学の先生が高校生向けの授業をしてくれたり、卒業生が説明会を開いてくれたりします。




9月

「文化祭」:各学年ごとに芸術科ならではのクラス企画で参加をします。それと、各学年ごとに1学期から夏休みの自主制作の作品の展示を行います。


11月

「千葉県高校総合文化祭」:千葉県全県の高校美術部の作品を展示する展覧会です。生徒たちにはいい刺激になります。

「美術館見学」:1日かけて美術館の見学を行います。学年ごとに行く美術館には違いを設けています。国立博物館、西洋美術館、根津美術館、山種美術館などを見学します。


12月~1月

「北松戸駅前イルミネーション」:冬の間に北松戸駅前に飾られるイルミネーションは、芸術科の生徒が作ったものです。


冬休み

「冬期講習会」:1週間だけですが実技講習会を実施しています。


3月

「卒業制作展」:松戸市文化ホールを会場に、3年生が主専攻、副専攻の作品を中心に、卒業までの成果を発表します。


春休み

「古美術研修旅行」:2泊3日で京都・奈良の日本美術や日本建築などを鑑賞します。




4、芸術科の進路

1年生の12月までは、どの方面に進んでも困ることのないようにデッサンに力を入れさせます。同時に、様々な分野を体験し、自分にとってどういう方面がいいかを考えるきっかけを用意します。

芸術科では、年2回、3者面談を行っています。1年生の3学期の面談では、進路の方向性を考えてもらいます。

2年生では新たな分野の学習を行い、その過程をしっかり記録してポートフォリオを作ります。ポートフォリオとは、制作した作品を写真に撮ってファイルにまとめたものです。ポートフォリオ自体が自分をアピールする大切な機会になります。これは、制作のステップを踏むうえでプラスになるだけでなく、AO入試や推薦入試で大きな武器になります。

2年生の冬の3者面談では、具体的な大学などの進路先を決め、その入学のためには具体的な進路の対策を話し合います。AO入試は3年生の1学期末にスタートする学校もあります。それまでにポートフォリオなどの資料をしっかりまとめておかなければいけません。

 夏休み前くらいからAO入試の面接練習が始まります。重点は作品のプレゼンテーションに置かれます。制作意図、力を入れたポイントなどを簡潔にわかりやすく説明します。今日、企業の世界でもプレゼン能力は求められています。美術の世界では、とくにデザイン分野では必須になります。


芸術科が誕生して、過去11年の間に、国公立大学では、筑波大学2名、東京藝術大学2名、東京学芸大学1名、愛知教育大学1名、富山大学2名、山梨大学1名に進んでいます。私立では、多摩美術大学5名、武蔵野美術大学3名、東京造形大学、女子美術大学、日本大学、東京工芸大学、デジタルハリウッド大学には毎年複数名が進んでいますし、東北芸術工科大学には毎年5~10名程度が進んでいます。


また専門学校では、ここ数年、ジュエリー関係ではヒコ・みづのジュエリーカレッジに数名、漫画、ゲーム関係で東京コミュニケーションアート専門学校や様々なデザイン系の専門学校に進んでいます。


大学卒業後、大学院に進む生徒も多数います。卒業後、千葉県の中学校・高校美術の先生になった生徒もいます。デザイナーとして有名企業のデザイン室で活躍している生徒もいます。




5、芸術科の部活動

「アート部、美術」:芸術科の生徒は全員が部員になります。普通科の生徒も加入しています。合宿などの課外活動も実施しています。

「アート部、漫画創作」:漫画を読むより、制作することに重点を置いています。部員には普通科の生徒もたくさんいます。

 今までに高校在学中に雑誌作品が掲載され、高校生デビューを果たした生徒もいますし、担当の編集者がつくまでになった生徒も複数名います。

「アート部、写真」:それぞれテーマを決めて制作し、定期的に講評会を開いてプレゼンテーションをし、お互いに批評をしあっています。