防災教育授業公開 平成28年11月29日

防災授業公開が11月29日(火)の2限,3限目に実施されました。

 

3限目の授業は、機械科3年B組の生徒を対象に「地域の避難特性と避難場所について」とうテーマで行われました。本校の福島和義教諭が授業を展開しました。

まず、防災についての意義や訓練の必要性について説明がありました。特に災害対応の基本的な考え方として「自助」・「共助」・「公助」について、生徒たちは熱心に聞いていました。


その後、8グループに分かれて,「市川市の特性」をテーマにそれぞれ班で話し合い、内容を模造紙に記入し、各班で発表をしてもらいました。

避難所と避難場所について説明がありました。市川市の災害マップを活用し、「地域のことを考えて災害を予測する」をテーマにそれぞれ班で話し合い、内容を模造紙に記入し、各班で発表をしてもらいました。
 

この授業をきっかけに自分の地域の特性を考え、家庭でも避難場所や経路を確認し、少しでも防災について家庭で話してもらえればと思います。

授業の感想(生徒)

「今回の防災授業では避難特性や避難場所について詳しく教えて下さりありがとうございました。防災訓練は何回もやりましたが,避難場所などを教えてもらいよかったです。今度家の周りの所も調べてみたいです。」

「今回の授業を聴いて,市川市は特に川などが多くて住宅も密集しているので,地震が起きた時に津波や火災の被害に合いやすいので,津波が来ても大丈夫な避難場所を見つけておいて,直ぐに避難できるようにしておかないといけないと感じました。」

「今回の防災特別授業で感じた事は,市川市は災害に対して危険な土地であり,色々な危険が有るのだと感じました。最近,地震などが増えていて,災害に対してもっと考えるべきだと感じました。また,今回の授業で市川市には逃げる事が出来る場所が多いという事も確かめる事が出来ました。」

「災害が起きた時に自助・共助・公助が必要ということは,メディアなどで多く聞くことがあったけど,どういうものとかは知らなかった。この機会に考えることが出来て,これからは,自分の住んでいる地域について調べて,災害時にどのように避難するかなど考える必要があると感じた。」

「市川周辺は道が狭く、そして家が密集しているため、助け合いがとても大事だと思いました。また自分の身は自分で守るといった自己判断がとても重要になると思いました。そして市川は川の氾濫といった水での被害が多く出ると思いました。その為,浸水する所などを確認していた方が良いと思いました。」

「市川工業の周りに,小学校などの避難場所・避難所がたくさんあるのを初めて知った。避難場所と避難所の違いを知らなかったので,知れて良かった。道が狭い所で火事になったとき,消防車が近くまで行けなかったらどう対応するのか,知りたいと思った。常に災害が起きたときの事を想定して生活したいと思った。」

「今回の授業を受けて感じた事は,思ったよりも自分の地域は災害時に危険が多い場所なのだなという事です。班のメンバーでどうすれば良いのかを話し合いましたが,その対応というのは地域の特性を熟知していなければ難しい場面もあるので,災害について考えることの重要性を再確認しました。家族で避難等の事は話し合っていますが,今一度しっかりと話し合って災害に備えたいです。」

「災害が起きた時,自分に何が出来るのかを考えた時,授業を聞いて公助の意味を理解しました。3.11の時みたいに復興をみんなで協力してやってそれから災害が起きたら日本は助け合いの精神があるなと思うので,自分も18歳になったので現地に行って手伝ったりも出来るなと思います。実際に災害が起きたら,慌ててもどうしようもないので,周りを見て困っている人がいたら助けたり,安全な場所に誘導したりする手伝いを出来たら良いなと思います。」

見学した先生方からの感想

「高校,大学,自治会との連携を知ることが出来て良かったです。高3ともなると「もの」の見方が広がり多面的な視点で話し合いがされている姿が見られました。」

「この学校に耐震班があり,地域の耐震診断や防災活動を行っていると知り素晴らしいと思いました。普段の学習が社会貢献に繋がっています。学校によって内容は違っても防災教育は必須です。地域との協力について本校でも考え始めた所です。ありがとうございました。」

 

防災教育授業公開① 平成28年11月29日

命の大切さを考える防災教育公開授業(防災教育を中心とした実践的安全教育総合支援事業)が行われました。

災害に強い学校づくり・地域づくりに向けた地域連携及び防災教育の在り方を探ることを目的に、八島信良先生(工学博士)に講義を行っていただきました。八島先生は、建築科3学年の実習・課題研究の授業でお力添えをいただいている方です。
そこで、今までの活動を中心に「市川工業高等学校における地震防災活動」と題して、授業が実施されました。

初めに地震について、基本的なことを説明していただきました。
地下で起こるプレートの「ズレ」によって地震はおこります。そして、起きる場所によって被害の特徴が変わります。海溝型地震(東日本大震災)や直下型地震(熊本地震)があります。
 

日本には数多くの活断層があります。最近になり、東京湾にも活断層が見つかりました。大きな地震が起これば、本校のある市川近辺は震度6位になる可能性があります。
 

2016年4月に起こった直下型の熊本地震では、古い木造家屋の倒壊が多くありました。1981年に建築基準法が改正され、耐震基準が大幅に変更になりました。そのため、1980年以前の住宅が多く倒壊しました。
 

そこで、市川工業では耐震診断と、現在の耐震基準に合うように耐震補強の提案を行っています。
まずは「町内まるごと耐震診断」です。この取り組みでは、フィールドワークやグーグルストリートビューを使用した簡易耐震診断を行います。簡易耐震診断とは、「屋根が重い・軽い(瓦屋根やスレート屋根など)」「開口部が多い・少ない」などを点数化していきます。しして合計点数が少ないほど倒壊の危険性があるということを示します。この簡易耐震診断を「町内まるごと」行いました。耐震診断のほかに、震災時の逃げ道確保のためにブロック塀の倒壊の危険性なども調査しました。これらを地図上にまとめた防災マップ、を自治会に報告する活動を行っています。
 

報告をして、実際に耐震補強を行った住宅もあります。耐震補強の方法は、筋交いを入れたり壁を構造用合板にしたりします。住宅以外にも教会の耐震補強を行いました。
現在まで、15軒位の耐震補強を行ってきました。
 

ある実験では、大きな地震が起こってから10秒ほどで住宅が倒壊してしまうというデータがあります。10秒だと逃げる間がありません。なので、倒壊の危険が少なくなるように耐震補強を行うことが需要だということです。

講義後の感想には、

「地震での建物倒壊は、建築科だからではなく皆が知っておいてほしいと思う。なので、私は今回学んだことをたくさんの人に教えたいと思いました。高校生のうちから、人助けになる活動ができるのはとても貴重だと思いました。」
「家は身近にあるものなので、耐震補強は大切だと思った。ここでやっていることで、人を救えるのならとてもいい仕事だと思う。」

 

第三回防災訓練・防災講演会 平成28年9月15日

9月15日(木)に地域合同防災訓練を行いました。
今回は、休日に市川工業高校では授業をしており、その時大きな地震が起きたという設定での訓練です。被害にあい、家にいられなくなった地域の方々が近くの学校(市川工業)へ一時的に避難してくるという想定のもと、安全確認を終えた本校職員と生徒が、地域の方々(平田町会、市川八中生徒)を避難場所まで誘導しました。


当日は雨天のため体育館での集合となりましたが、落ち着いて避難することができました。後半の防災講演会では、市川消防局の方々に「消火器とAEDの使い方」を指導していただきました。


震災が起こると、町の消火栓が使えなくなることがあります。そこで大きな火事になる前に、消火器での初期消火が大切になります。消火器の場所も確認しておくことが大切です。
消火器の使い方の説明です。一つの消火器だけではなく、複数人で同時に消火にあたると火が消えやすいようです。
「火事だー!」と叫びながら、火に向かいます。平田町会、市川8中生、市工生が力を合わせて消火にあたります。


消火器の使い方で、以下のような失敗例があるようです。
①消火器のホースを持たずに噴射してしまう。そうすると、足元が煙だらけで火が見えなくなってしまう。
②ピンを抜かずにレバーを握るが、噴射ができない。
③あわててしまい、消火器を火の中に投げ込んでしまう…本当に、まれにあるそうです。火に投げ込むと、消火器が爆発してしまうので絶対にやらないでください。
消火器を使うときは、「あせらず」「勇気を持って」消火を行ってください。
 

次はAEDの使い方です。AEDを使ったことをある生徒を尋ねたら、一人だけいました。非常に勇気ある行動ができる生徒だと思います。AED講習会を受けたことのある生徒職員はたくさんいました。

「人が倒れています!」AEDを使うときは、一人だけではなく周りの人にも手伝ってもらいます。その時のポイントとして、「誰か」119番してください。ではなく、「あなたが」119番してください。と、個人を指定して手伝ってもらうと良いそうです。
肩を叩いて呼びかける。心臓マッサージをする。AEDを使用するを協力して行います。
 

消火もAEDも震災の時も「お互い様」の気持ちを持って、助け合うことが大切です。
自助共助の気持ちを持つことで、被害を減らすことは可能になります。

なお、実際に大きな被害があった場合、家に帰れない生徒や地域の方々はこの後可能な限り「避難所」へ移動することになります。市川市では、各小学校が避難所に指定されています。その他各地域で避難所が指定されていますので、家族等と確認をしておく事が大切です。


講演後の感想に
「火事の時も地震の時もその時すべき事があって、冷静に動くことが大切だと思った。AEDを使うときはしっかりと一人ひとりを指名して、事柄を伝えることが大切だとわかった。私たちは他人事で済ませてしまうことが多い。いかにそのような事態でするべき行動を知っているかが鍵だと思った。臨機応変に物事を考えられるようになりたい。」
「震災があった時は、「自助共助公助」を意識して行動したいです。AEDや消火器の使用は、今日習ったことを落ち着いて思い出し行動したい。」
など、このほかにも様々な感想がありました。
 

第二回防災講演会 平成28年7月19日

第二回防災講演会が行われました。

今回は、一級建築士で国土交通省地域振興アドバイザーなどを務めている、佐川旭先生をお招きして講演を行っていただきました。佐川先生の御活躍は日本のみならず、ラオスでも数多くの学校建設に携わっておられます。まさに、世界で活躍されている建築士です。



防災というと、「ハード:コンクリートの大きな建物に逃げ込む。」などの話を想像してしましますが、今回は「ソフト:助け合い。つながり。」をテーマにお話ししていただきました。
日本は、さまざまな震災・災害を経験し、かつ高度な建築・土木技術を持ち合わせているので「ハード」は整いつつあります。しかし、その反面「ソフト」が希薄になってきています。


関係が希薄になりつつある家族。サザエさんや、ちびまる子ちゃんを例に話が進んでいきます。ちびまる子ちゃんの家の間取りを見て、家族の話をされました。これらのアニメが人気なのも、このような家族関係にあこがれを持っているのではないだろうか?なにより、まずは家族みんなで助け合いうということが大切です。



次に、「村」についてです。「家族」という一つの単位がで来たら、それらが集まり「村」になります。災害や大きな動物が襲ってきたとき、防災のため、みんなで助け合うために「村」「コミュニティ」が発生したのです。



「ソフト」がしっかりしていると、震災の時も助け合いながら身を守ることができます。
「お隣のおばあちゃん大丈夫かな?」
「弟が怪我したから、おんぶしないと。」

しかし、この「ソフト」が分断されていると、「自分だけ助かればいいや」になってしまい、結果的に自分の身も守れなくなります。
無関心ほど怖いものはありません。行動が起こらなくなってきます。


講演後の感想に
「なんでも一人ではできないんだなと思った。どんな事でも、誰かと協力したり、一緒に考えることで安全になる事が多いと学んだ。」
「人と人とのつながり、共感することが大事だということがわかりました。コンビニなどの便利なものがあるため、近所の人とのコミュニケーション、助け合いというものがなくなってきています。自分もマンションに住んでいますが、同じ階の人でさえ、この人誰だろうと思ったりすることがあります。これからは、縁を大切にし助け合っていきたいと思います。」

など、このほかにも様々な感想がありました。

今回も、地域の方々に参加していただきました。


人間はなぜ家族を持てたのか?これは、進化する過程で他人を思いやる心、大切にする心など「共感力」を育んできたからです。人間は食卓を囲み、家族で食事をします。というお話がありました。
思いやりの気持ちを持つことで、防災・減災につながります。これは、今からできる防災対策の一つです。
 

第一回防災訓練・防災講演会 平成28年4月28日

今年度、市川工業は「防災教育を中心とした実践的教育総合支援事業のモデル校」になりました。

千葉県では、30年以内にマグニチュード7級の地震が約70%の確率で発生するといわれており、学校においては、防災体制づくりと防災教育のより一層の充実が必要となってきました。

そこで、今年度1回目の防災訓練は、地震と津波を想定した訓練が行われました。
津波に備えて、校舎最上階に上がり、人員確認を行います。状況を本部へ伝えます。
 

身の安全が確保されたのを確認して、体育館へ移動します。体育館でも、全員いるか確認します。
 


その後、体育館では國馬隆史先生(千葉工業高等学校校長および、青少年赤十字指導者協議会会長を歴任)に「津波てんでんこ~釜石の奇跡と悲劇~」と題して講演をおこなっていただきました。
避難には「想定にとらわれるな」「最善を尽くせ」「率先避難者たれ」と、3原則を教えていただきました。


講演後の感想に
「一人ひとりが自分の身を自分で守り、常に家族で話し合っていれば、親兄弟、友達も”あいつなら大丈夫”と思いあうことができ、自分の身を守ることに専念できると思った。自分を守ることが結果として、他人も守る事になると思った。」

「津波から身を守るには、決まりや周りに従って行動するだけではなく、自分自身でしっかり的確な判断をし、率先避難者になる事が大切なんだなと思いました。自分の見身を守れるのは自分なのだから、今日聞いた話を絶対に忘れないようにしたいです。」

などの感想がありました。

この防災訓練には、市川8中の先生生徒、地元町会役員の方々も参加していただきました。


被災者の方の言葉に「100回逃げて、100回来なくても、101回目も逃げて」というものがありました。
皆さんは今、非常ベルが鳴ったら逃げることができますか?
 

防災教育を中心とした実践的安全教育総合支援事業について

1、事業概要
(1)目的
 今後千葉県では、30年以内にマグニチュード7級の地震が約70%の確率で発生するといわれており、学校においては、防災体制づくりと防災教育のより一層の充実が必要である。
 そこで、千葉県教育委員会では、「地震、津波等からの避難」「帰宅困難・引き渡し」「避難所対応」及び「防災ボランティア」を防災教育の課題と位置づけ、課題に対した地域及び校種を考慮したモデル校を指定し、災害に強い学校づくり・地域づくりに向けた地域連帯及び防災教育の在り方を探るとともに、県内外各学校に対しモデル校の実践を広める取り組みを行うことで、自助・共助の意識の下に的確に行動できる人材を育成し、災害に強い恰好とまちづくりに資する。
 なお、本事業は、文部科学省「防災教育を中心とした実践的安全教育総合支援事業(命の大切さを考える防災教育公開事業)」として実施するものである。

(2)実施内容
 ①防災授業をはじめ、学校における防災教育の取り組みを地域住民等に公開。
 ②学校と地域住民の参加による合同防災訓練を実施し、地域住民等に公開。
 ③防災に関する講師を招聘し、自校における「学校安全計画」及び「危険等発生時対処要領(災害安全)」等について指導を受ける。
 ④事業実施について、学校便り等を通し地域及び保護者に周知を図るとともに、事業実施後の評価に協力してもらう。


2、本校での取り組み
(1)目的
 ①簡易的な耐震診断ボランティアを実施し、生徒の災害への備えや自助・共助の在り方についての意識を向上させる。
 ②関係機関と連携し、地域と合同防災訓練等の活動を行うことで、生徒に「防災」に対する、意識と知識を定着させる。
 ③学校での防災活動を保護者や地域住民等に公開することで、お互いに連携を深め、災害に迅速に対応できるよう「地域との連携」を深める。

(2)実施内容(予定)
 ①近隣教育施設・保護者・地域住民・行政と連携した「地震・津波対応合同訓練」。
 ②防災教育に係る「防災学習公開授業」。
 ③生徒・保護者・地域住民・行政・関係諸機関・教職員等の参加による「防災講演会」。
 ④HPを活用しての、本校の防災教育に関する取り組み。
 

年間計画

 4月 地震・津波想定の避難訓練
    防災講演会★ 講師:「國馬隆史先生」 千葉県立千葉工業高等学校校長及び青少年赤十字指導者協議会会長を歴任され、災害支援や救急法などのボランティア活動に参加されている。

 5月 情報伝達訓練
    第1回防災担当者連絡会議

 6月 「防災学習授業」耐震診断ボランティア実施

 7月 「防災学習授業」耐震診断ボランティア実施
    防災講演会★ 講師:「佐川旭先生」 一級建築士。国土交通省地域振興アドバイザーとして、原発事故により全村避難している福島県飯舘村の村づくりアドバイザーを務めている。

 8月 第2回防災担当者連絡会議

 9月 地域合同防災訓練★

10月 情報伝達訓練

11月 防災教育授業公開 耐震ボランティア発表★

12月 防災講演会 講師:未定★
    第3回防災担当者連絡会議


(★=公開行事)